『風、薫る』の第13週「白日の夢」が始まり、見習い編からプロの看護婦編へと一気に物語が加速しましたね。
風、薫る(朝ドラ)61話までの振り返り
第60話までのあゆみを振り返ると、一番の大きな出来事はやはり、りんたちの梅岡看護婦養成所からの卒業と、恩師マーガレット・バーンズ先生との別れだったのではないでしょうか。
バーンズ先生は、最後まで生徒一人ひとりの顔と名前を完璧に把握し、彼女たちが自ら考える力を養うようにと、厳しくも愛のある指導を続けてくださいました。
第60話のラストでは、背広姿で立派に成長したりんの幼馴染・虎太郎が、銀座の製薬会社に勤めている姿で再会を果たし、シマケンとの間で火花が散る予感を残して終わりました。
また、りんの娘である環も健やかに成長しており、一ノ瀬家には賑やかで新しい風が吹き抜けているのを感じさせる展開でした。
風、薫る(朝ドラ)61話ネタバレあらすじ
■波乱万丈な船出!第61話で描かれた看護婦たちの現実と誇り
舞台は明治22年1月、身を切るような寒さの中で、りん、直美、多江、トメの4人は真っ白な看護服に身を包み、帝都医科大学附属病院の詰め所に立っていました。
彼女たちは単なる現場の看護婦としてだけでなく、病院長である多田から後輩を育成し管理する「看護婦取締」という大役を命じられます。
それぞれ外科、内科、婦人科、伝染病科へと配属された彼女たちを待っていたのは、想像を絶する膨大な業務と、古い体質の病院組織という高い壁でした。
教場に連れていかれた彼女たちの前に現れたのは、土居ヒデをはじめとする野心あふれる看護学生たちで、彼女たちから「講義は英語ですか?」と手厳しい洗礼を受けることになります。
しかし、そこで怯まないのが直美の強さであり、流暢な英語でヒデを圧倒するシーンは、彼女たちが歩んできた修行の月日の重みを感じさせてくれました。
さらにりんたちは、自分たちの働き方を守るため、患者家族からの金品受け取り禁止や、勤務体制の見直しを盛り込んだ規則の草案作成に乗り出します。
そこで直美が医師たちに対し、「私たちはお医者様の指図には従いますが、部下ではありません」と言い放つ場面は、専門職としてのプライドをかけた歴史的な瞬間でした。
一方で、現場で実務を支えてきた「看病婦」たちとの間には、教育を受けた看護婦に対する反発という、新旧の摩擦による微妙な空気が漂っています。
そんな中、看病婦のツヤが「今のままじゃ使い捨てです」とりんに学びたいという切実な思いを訴え、物語は新たな局面へと向かうことになりました。
風、薫る(朝ドラ)61話ネタバレ感想
■筆者が思わず熱くなった!直美の覚悟とツヤの涙に込めた願い
今回の放送を見ていて、私が一番しびれたのは、直美が医師たちに対等な立場を主張した凛々しい態度です。
当時は女性が賃金を得て働くことさえ珍しく、看護が「下女」のような扱いを受けていた時代ですから、あの宣言がいかに勇気あるものだったかは想像に難くありません。
自分の運と力だけを信じてきた直美だからこそ、あのような強気な交渉ができたのだと感じ、彼女のハングリー精神が良い方向に働いていることに胸が熱くなりました。
また、看病婦のツヤが見せた、自立したいという叫びにも似た申し出は、当時の教育を受けられなかった女性たちのリアルな代弁者のように見えました。
「使い捨て」という言葉の裏にある悲しみを受け止めた、りんの優しい表情にも、彼女が母親となり、多くの患者と向き合ってきたからこその成長が滲み出ていましたね。
一ノ瀬家での夕食シーンで、環が「先生になったの?」と不思議がる姿には癒やされましたが、裏で黙々と執筆に励むシマケンの姿には、何やら波乱の予感を感じずにはいられません。
風、薫る(朝ドラ)61話からどうなる?
■次回の展開を大胆予想!初めての給料日とツヤを待ち受ける試練
明日放送の第62話では、りんたちが院長の多田に対し、ツヤが働きながら講義を受けられるように直談判する姿が描かれるようです。
多田院長は条件付きで認めてくれるようですが、その条件が果たしてツヤにとってどれほど過酷なものになるのか、少し心配なところではあります。
それでも、学ぶ喜びを噛みしめるツヤの姿が見られるのは、ドラマとしても大きな希望の光になるのではないでしょうか。
そして何より楽しみなのは、りんたちの初めての給料日がやってくるという、働く女性としての大きな節目が描かれる点です。
自分で稼いだお金を手にしたりんが、娘の環や母の美津のために何を買うのか、あるいは自分の夢のために蓄えるのか、その使い道にも注目したいですね。
虎太郎とシマケンの恋のバトルも気になりますが、まずはプロとしての道を歩み出した彼女たちが、現実にどう立ち向かっていくのかを見守りましょう。
まとめ
■明治の看護に革命を起こす彼女たちの挑戦から目が離せない
第61話は、看護という仕事が単なる奉仕ではなく、知識と技術に裏打ちされた「専門職」へと昇華していく過程を鮮烈に描いた回でした。
新しい時代の風を全身に受けて、傷つきながらも前を向くりんたちの姿は、現代で働く私たちにとっても大きな勇気を与えてくれます。
看病婦たちとの対立や協力、そしてシマケンたちが関わる社会の変化が、どのように彼女たちの運命に絡み合っていくのか、ますます楽しみです。
これから始まる「白日の夢」という週のタイトルが示す通り、彼女たちが描く夢が、どうか厳しい現実の中でも光り輝くものであることを願って止みません。
明日の給料日のシーンで、みんなの最高の笑顔が見られることを期待して、筆を置くことにします。
