こんにちは、はるをです!
この記事ではapple TV+で配信開始されたばかりの新作ドラマ「ガバメント・チーズ(英語版タイトル:Government Cheese)」について解説しています。
「ガバメント・チーズ」は1969年のカリフォルニアを舞台に、出所した泥棒の父親を中心に巻き起こる奇妙で騒がしい家族のコメディドラマ。
ポール・ハンターとエイシャ・カーが手掛けた、夢と現実が入り混じる1960年代のアフリカ系アメリカ人家族の物語です。

服役していた父親の帰宅を機に、型破りな家族の日常が予測不能な混乱へと向かいます。
ガバメント・チーズ(apple TV+ドラマ)解説|あらすじ
『ガバメント・チーズ』は、1960年代のアメリカ、カリフォルニア州のサンフェルナンド・バレーを舞台にした、ちょっと変わったコメディドラマなんです。
主人公は、ハンプトン・チェンバーズという人物で、彼は泥棒として刑務所に服役していたのですが、物語は彼が刑期を終えて家族の元に戻ってくるところから始まります。
数年間ぶりに故郷のチャッツワースに戻ってきたハンプトンは、過去の過ちを清算し、真面目に生きようと心に誓っています。
刑務所の中で発明したという「ビット・マジシャン」、つまり自動研磨機能付きの電動ドリルを売り出し、一攫千金を夢見ているんです。

このドリルが彼の再出発の希望の光というわけですね。
ところが、ハンプトンが思い描いていた家族との温かい再会は、残念ながら実現しませんでした。
彼が刑務所にいた間に、妻のアストリアと二人の息子、ハリソンとアインシュタインの間には、ハンプトンのいない新しい家族の形が出来上がっていたんです。
特に妻のアストリアと長男のハリソンは、ハンプトンの突然の帰還に戸惑いと反発を隠せない様子。そっけない態度で、ハンプトンを ガレージに住まわせる始末なのです。
さらに、ハンプトンは服役前に犯した罪のせいで、カナダ系のマフィアに2000ドルの借金があることも発覚します。
発明したドリルで成功するよりも早くお金が必要になった彼は、古い友人であるブーツィの誘いに乗り、なんと地元のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)を襲うという、とんでもない計画に手を染めてしまうのです。
このように、ハンプトンの再出発は、彼の過去の行いや、刑務所での出来事、そして思いもよらない人間関係などが複雑に絡み合い、予想もしない方向へと進んでいくことになるのです。
ドラマは、そんな風変わりな家族の日常を、ユーモアとドラマを織り交ぜながら描いていく。
ありえない夢を追いかけるチェンバーズ一家を通して、アメリカンドリームの光と影、そしてそれに伴う幻想を、オフビートな視点から描き出している。
また、物語の背景には、信仰や運命といった、深遠なテーマも潜んでいるようです。
一体この先、ハンプトンとチェンバーズ一家はどうなってしまうのか?目が離せませんね!
ガバメント・チーズ(apple TV+ドラマ)|キャスト
次に、このドラマを彩る魅力的なキャストと登場人物たちについて、詳しく見ていきましょう。
まずは、主人公のハンプトン・チェンバーズを演じるのは、デヴィッド・オイェロウォという素晴らしい俳優さんです。
彼は、映画『セルマ』でマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を演じたことで広く知られています。
シリアスな役柄のイメージが強い彼ですが、このドラマでは、どこか憎めない、楽天的な元泥棒というコミカルなキャラクターを演じているんです。
自己中心的で突飛な行動ばかり起こすハンプトンですが、どこか人間味があり、彼の表情豊かな演技を見ていると、ついつい応援したくなってしまうんですよね。
ハンプトンの妻、アストリア・チェンバーズを演じるのは、シモーヌ・ミシック。
彼女は、ドラマ『ルーク・ケイジ』などに出演している実力派女優さんです。
アストリアは、夫の不在中に家庭を守ってきた強く聡明な女性ですが、ハンプトンの身勝手な行動に常に振り回され、内心では複雑な感情を抱えています。
彼女の、時に冷静で、時に感情的な演技は、観る者の心を掴みます。特に、自分の夢を諦めずにいようとするアストリアの姿は、多くの女性視聴者の共感を呼ぶのではないでしょうか。
長男のハリソン・チェンバーズを演じるのは、ジャヒ・ディアロ・ワトソン。
彼は、父親のハンプトンに対して強い反発心を抱く、思春期の少年です。
先住民文化に興味を持ち、社会に対しても批判的な目を向けている、ちょっと難しい年頃の男の子ですね。彼の、どこか内に秘めた激しさを感じさせる演技も印象的です。
そして、次男のアインシュタイン・チェンバーズを演じるのは、エヴァン・エリソン。
兄とは対照的に、父親の帰還を比較的素直に喜んでいる、少し変わった天才肌の少年です。
彼はポール・ヴォールトに夢中で、ハーバード大学やMITからの入学の誘いを断ってまで、オリンピックを目指しているという、ユニークなキャラクターなんです。
彼の、予測不能な言動は、ドラマに独特のユーモアを与えています。
ハンプトンの古い友人、ブーツィを演じるのは、ボキーム・ウッドバイン。
彼は、ハンプトンを再び犯罪の世界に引きずり込む、ちょっと危ない香りのする人物です。彼の存在が、物語に更なる波乱を巻き起こすことになるでしょう。
その他にも、アダム・ビーチやサニータ・マニといった個性的な俳優たちが脇を固めています。
特にサニータ・マニ演じるイーディスというキャラクターは、ハンプトンが困っている時に現れる、謎めいた女性で、物語に不思議な彩りを添えています。
また、ハンプトンに借金を取り立てるカナダ系の粗暴な兄弟たちも、強烈なインパクトを残します。
このように、『ガバメント・チーズ』には、それぞれに個性的な背景を持つ、魅力的なキャラクターたちが多数登場します。
彼らの間で繰り広げられる人間関係や、予測不能な言動が、このドラマの大きな見どころの一つと言えるでしょう。
ガバメント・チーズ(apple TV+ドラマ)|面白い?見どころ解説
最後に、私が思うこのドラマの見どころを、さらに深く掘り下げてお伝えしたいと思います。
まず何と言っても、このドラマの独特な世界観でしょう。
舞台となる1960年代のアメリカの風景が、細部にまでこだわって美しく再現されているんです。
古き良き時代のアメリカを感じさせる、車、ファッション、インテリアなどは見ているだけでもワクワクします。
しかし、単なる時代劇として終わらないのがこのドラマの面白いところ。
シュールでオフビートなユーモアが随所に散りばめられているんです。
例えば、アインシュタインが家の庭で毎日ポール・ヴォールトの練習に励んでいたり、ハンプトンが出会う人々もどこか個性的で、予測不可能な行動をとったり。
そんな不条理な状況が、シリアスなドラマの中に絶妙なスパイスを加えているんです。
そして、主人公ハンプトンを演じるデヴィッド・オイェロウォの演技は、本当に素晴らしいの一言です。
彼の表情一つで、ハンプトンの抱える葛藤や、底抜けの楽天主義、そしてどこか空回りしてしまう滑稽さが伝わってくるんです。
シリアスな演技で高い評価を得てきた彼が、ここまでコミカルなキャラクターを演じている姿は、ファンならずとも必見だと思います。
また、ハンプトンの妻アストリアを演じるシモーヌ・ミシックの存在感も際立っています。
彼女は、夫の突飛な行動に呆れながらも、家族を守ろうとする強さと、自身の夢を追い求めるひたむきさを、繊細な演技で見事に表現しています。
特に、彼女が主人公となるエピソード(第7話)は、視聴者からの評価も高いようです。
このドラマは、ポール・ハンターとエイシャ・カーというクリエイターが生み出した作品なのですが、彼らの独特な視点が随所に感じられます。
ミュージックビデオや広告の監督として知られるハンターの、映像に対するこだわりは、このドラマの美しいルックからも明らかです。
また、物語には、聖書のヨナ書をモチーフにしたような、風変わりな要素も散りばめられており、単なるコメディドラマに留まらない、深みのある作品に仕上がっていると言えるでしょう。
ただし、批評の中には、物語の展開が散漫で、核心が見えにくいといった意見もあるようです。
魅力的な要素はたくさんあるものの、それらがうまくまとまっていないと感じる視聴者もいるかもしれません。
しかし、そういったある種の混沌とした雰囲気も、このドラマの個性であり、魅力なのかもしれませんね。
私自身、まだこのドラマを全て見終えているわけではありませんが、今回調べていく中で、その独特な世界観と、魅力的なキャラクターたちに、ますます興味が湧いてきました!
特に、デヴィッド・オイェロウォさんとシモーヌ・ミシックさんの演技には、本当に期待しています。
まとめ:ガバメント・チーズ(apple TV+ドラマ)
もしあなたが、『アトランタ』や『シェイムレス』、『ラミー』といった、不条理でいて、どこか現実味のある、複雑な家族の絆を描くドラマがお好きなら、『ガバメント・チーズ』もきっと楽しめるのではないでしょうか。
また、Apple TV+らしい、ちょっとインディーズな雰囲気の作品に興味がある方にもおすすめです。
英語学習を始めた頃の私のように、「海外ドラマを字幕なしで理解したい!」という目標を持っている方にとっても、このドラマは、時代設定も比較的現代に近いので、日常会話のヒントになるような表現も多いかもしれません。
もちろん、スラングなども出てくるかもしれませんが、それもまた生きた英語を学ぶ良い機会になるはずです!
ぜひ皆さんも、『ガバメント・チーズ』を観て、その不思議な魅力に触れてみてください。
そして、もし何か面白い発見があったら、ぜひ私にも教えてくださいね!一緒に海外ドラマの世界を楽しみましょう!
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