ナイトシティの容赦ない路上に、また新しい風が吹き荒れましたね。
前作の衝撃的な幕切れから時を経てついに配信された『サイバーパンク: エッジランナーズ2』ですが、みなさんはもうご覧になりましたか?
今作は複数の主人公たちの運命が複雑に交錯する群像劇スタイルで描かれていますが、そのなかでも異彩を放ち、視聴者の心を鷲掴みにしているのがネットランナーのDです。
復讐の鬼として登場しながらも、どこか人間味に溢れ、物語が進むにつれて予想外の素顔を見せてくれる彼の魅力には、画面の前で何度も胸を打たれました。
今回は、GoogleなどでDの情報を探し求めているみなさんに向けて、彼の詳しいプロフィールから気になる正体、そして波乱に満ちた結末の考察まで、じっくり深く紐解いていこうと思います。
Cyberpunk: Edgerunners 2|Dとは?
Dは、ナイトシティ郊外の荒野バッドランズを拠点とするノーマッドの一族、スネーク・ネイション出身の優秀なネットランナーです。
青いロングジャケットと黒赤のスーツを身に纏い、右顔面から身体にかけて生々しい火傷の痕が残る、非常にシャープで印象的なビジュアルをしています。
右耳を失ったことで装着している黒い耳型インプラントも、彼の過酷な過去を物語るシンボルと言えますね。
彼がナイトシティに足を踏み入れた唯一の理由は、自分が留守にしている間に一族を壊滅させた犯人を探し出し、復讐を果たすためでした。
毎晩のように過去のトラウマや悪夢に苛まれ、冷酷な復讐者として自らを追い詰める彼ですが、作中で12歳の映画好き少年ロマンと出会ったことで、物語は大きく動き始めます。
ロマンのカメラ越しに記録されるDの姿は、単なる冷血な殺し屋ではなく、情に厚くどこか抜けたところもある、等身大の若者そのものでした。
過酷な世界で傷つきながらも必死に生きる彼の姿には、前作とはまた違う泥臭い人間味が詰まっていて、個人的にも深く感情移入してしまいました。
Cyberpunk: Edgerunners 2ネタバレ|Dの正体・本名は?
彼が名乗る「D」という名はコードネームであり、本名は「デイビッド」であることが作中で判明します。
この名前を聞いた瞬間、前作のファンなら誰しもあの伝説の主人公デイビッド・マルティネスを思い浮かべて息をのんだはずです。
しかし結論から言うと、Dと前作のデイビッドは生まれも育ちも全く異なる純粋な「別人」なんですよね。
それにもかかわらず制作陣が彼に「デイビッド」という名を与えたのは、前作への意図的なオマージュと鮮烈な対比を描くためだったのだと確信しています。
Dは高いサイバーウェア適合耐性を持ち、大切な者を失ったトラウマと復讐心を背負って生きている点など、前作のデイビッドと重なる部分が実に多く存在します。
増設したクロームの負荷に耐えられる特別な体質ゆえに、メガコーポの陰謀や実験の標的として狙われる定めも共通していますね。
そして彼の運命を大きく変えた正体こそが、アラサカの秘密生体チップに宿る謎の人工AI「カプリ(Capri)」との出会いでした。
カプリを自身のスロットに埋め込んだDは、すべての電子機器を狂わせる強力な「赤い光」の力を手に入れ、本来の無邪気な笑顔を取り戻しながらカプリとともに街を暴走していきます。
暗い復讐心に囚われていた少年が、規格外のAIと出会うことで自分自身の本当の「やりたいこと」や「生の実感」を見出していくプロセスは、観ていて本当に痺れました。
Cyberpunk: Edgerunners 2ネタバレ|D最後はどうなった?死亡?
クライマックスにおいて、Dはアラサカやミリテク、そして企業の特殊部隊といった強大な追撃を相手に、限界を超えた過負荷をかけて最終決戦に挑みます。
街を包み込む壮絶な爆発と猛攻のなかでDの肉体は終わりを迎えたように見え、一見するとナイトシティらしい悲劇的な死亡エンドに思えるかもしれません。
ですが、作中の細かい演出や描写を深く読み解いていくと、彼は単に死んだのではなく、まったく新しい存在へと到達した可能性が浮かび上がってきます。
決戦の直前、カプリは空に輝く光を指さして「あそこに行けるかな」と呟いていましたが、あの光は宇宙に浮かぶ歓楽都市クリスタルパレスを指しています。
Dはカプリの力を使ってロマンのPCに自らの最期の映像データを送信したのち、意識そのものをデータ化してネットの海や衛星サーバー、ひいては宇宙へと解き放ったのではないでしょうか。
前作のデイビッド・マルティネスが誰かの夢を背負ってナイトシティの伝説として散っていったのに対し、今作のDは復讐という呪縛を自ら手放し、大好きな相棒とともに自由な宇宙へと飛び立っていったのです。
たとえ肉体が滅びていたとしても、彼が最後に浮かべた心からの晴れやかな笑顔を見れば、彼が最高のハッピーエンドを自らの手で掴み取ったのだと胸を張って言えます。
Cyberpunk: Edgerunners 2|Dの声優
Dの日本語版吹き替えを担当されたのは、声優の内山昂輝さんです。
内山さんといえば、陰のあるクールな青年や、複雑な内面を抱えたキャラクターを演じさせたら右に出る者はいない素晴らしい役者さんですよね。
復讐の鬼として冷酷に立ち回る低音の演技はもちろんのこと、ロマンとの軽妙なやりとりで見せる等身大の青年の声、そしてカプリと戯れる際に見せる邪気のない無邪気なはしゃぎ声まで、その演じ分けの見事さには感服しました。
特にカプリに乗っ取られた際に見せる狂気と無垢さが混ざり合った笑い声は、鳥肌が立つほどのインパクトがありました。
Dという多面的な魅力を持つキャラクターがここまで視聴者の心を惹きつけるのは、内山さんの圧倒的な表現力があってこそだと痛感させられます。
なお、英語版吹き替えは『原神』のアルハイゼン役などで知られるナジー・ターシャ(Nazeeh Tarsha)さんが担当されており、こちらも重厚でクールな素晴らしい演技を披露されています。
まとめ
『サイバーパンク: エッジランナーズ2』におけるDの生き様は、前作の伝説とはまた異なる、どこまでも泥臭く美しい「生きることへの執着」を見せてくれました。
復讐という暗い情念から始まりながらも、旅の途中で出会った仲間やAIとの絆を通じて、彼が最後に見せた自由な笑顔は、2026年現在の作品としても深く心に残る名シーンです。
ナイトシティという過酷な街で彼が選び取った結末は、観る人によって様々な解釈ができる深い余韻を残してくれています。
一度全話を観終えた方も、Dの細かな表情の変化やカプリとの対話、そしてロマンのカメラが捉えた映像の意味を意識しながら、ぜひもう一度視聴してみてください。
きっと初見のとき以上に、彼の抱えていた温かさや切なさが胸に染み渡ってくるはずです。
