朝ドラ『風、薫る』も第14週に突入し、物語は非常に濃密で、片時も目が離せない展開が続いていますね。
特に今回の第69話は、これまでの重苦しい空気を一変させるような甘酸っぱい交流と、胸を締め付けられるような夫婦の物語が交錯する、まさに神回と呼ぶにふさわしい内容でした。
一ノ瀬りんと大家直美、対照的な二人のヒロインがそれぞれの場所で「誠」と向き合う姿に、僕も一人の視聴者として心を激しく揺さぶられてしまいました。
今回は、そんな第69話の内容を振り返りつつ、明日以降の展開についても熱く考察していきたいと思います。
風、薫る(朝ドラ)69話までの振り返り
■第68話までの振り返り:ヒデの辞職とりんへの理不尽な宣告
まずは、今回のエピソードに至るまでの不穏な流れを整理しておきましょう。
前週、看護科学生のヒデが「看護婦になりたいと思えなくなった」と告げて突然辞めてしまい、病院内には衝撃が走りました。
この事態を重く見た多田院長は、管理責任を問う形で、りんを外科の看護婦取締の職から解任するという非情な決断を下します。
新人ながらも懸命に現場をまとめようとしていたりんにとって、この宣告はあまりにも理不尽で、見ていて本当に辛くなるシーンでしたね。
一方で、直美は一ノ瀬家で同居を始めるという新しい生活をスタートさせており、二人のバディとしての関係性にも微妙な変化の兆しが見えていました。
さらに、かつて海軍中尉を騙っていた詐欺師の寛太が、今度は髭を蓄えた紳士の姿で一ノ瀬家に現れるという、嵐の予感を感じさせる幕引きとなっていました。
風、薫る(朝ドラ)69話ネタバレあらすじ
■第69話のストーリー:二人の「団子デート」と山本夫妻の深い絆
第69話は、立場を追われて傷心のりんと、多忙な直美、それぞれに訪れるひとときの安らぎから始まります。
りんは久しぶりに訪れた団子屋で、小説家志望のシマケンこと島田健次郎と再会を果たしました。
シマケンは直美から返された「トンビ」を羽織り、今は小説の論評が評判を呼んで売れっ子になっているという近況を報告します。
「取締の仕事は楽しかった?」と優しく問いかけるシマケンに対し、りんは「楽しむ余裕なんてなかった」と本音を漏らし、再び看護の現場に戻れることへのワクワク感を思い出させてもらいます。
その頃、病院の中庭では、直美が見舞客の小川吾郎と一緒に団子を食べるという、思わぬ「急接近」シーンが描かれました。
直美は自分の生い立ちが孤児であることを吾郎に明かしますが、彼はそれを聞いた上で「働いている姿も凛々しくて尊敬している」と真っ直ぐな想いを伝えます。
直美は「邪魔です」と突き放しながらも、最終的には「友人になりましょう」と彼を受け入れるという、彼女らしい不器用な優しさが光るやり取りにニヤニヤしてしまいました。
物語の後半では、一看護婦として患者を担当することになったりんが、人を驚かせる嘘をよくつく患者・山本辰治と向き合います。
山本は以前、今井医師による大腸がんの手術を成功させて一度は退院したものの、がんの再発が疑われる状態で再入院してきたのです。
りんは山本とその妻テイの会話から、二人が毎年夏の花火の日に、空いている牛鍋屋で贅沢をするという大切な「約束」を交わしていることを知ります。
風、薫る(朝ドラ)69話ネタバレ感想
■個人的な感想:シマケンの優しさと大家さんの「ギャップ萌え」に悶絶
今回のエピソード、僕としてはもうシマケンの「癒やし力」に完敗です。
挫折を味わったばかりのりんに対して、決して否定せず、「看護が好きなんだろう」と彼女の本質を肯定してあげる彼の言葉は、現代を生きる僕らの胸にも深く刺さるものがありました。
二人の間に流れる空気感は、単なる恋愛を超えた、魂の共鳴のような尊さを感じさせてくれますよね。
そして、あの鉄面皮で知られる直美さんが、小川吾郎に迫られてタジタジになっている姿も最高に可愛かったです。
「邪魔です」と言いながらも友人関係を承諾するあたり、彼女の心にも少しずつ、誰かを信じるという「風」が吹き始めているのかもしれません。
しかし、明るい話題ばかりではないのがこのドラマの深みで、山本夫妻のエピソードには早くも涙腺が崩壊しそうになりました。
「牛鍋のご褒美がないと頑張れない」と笑う山本の嘘の中に、どれほどの不安と妻への愛が隠されているのかを思うと、看護婦として彼に寄り添おうとするりんの決意に拍手を送りたい気持ちです。
風、薫る(朝ドラ)69話からどうなる?
■第70話の展開予想:花火の夜、山本さんが下す決断と「知らせ」の正体
さて、次回の第70話ですが、予告を見る限りではさらなる激動の予感が漂っています。
手術後の山本の容体は芳しくないようで、病院側も緊迫した状況に陥るようです。
最も気になるのは、妻のテイの元に届くという「ある知らせ」の内容ですが、これは彼らの生活を揺るがす重大な転換点になるのではないでしょうか。
そして迎える花火大会の日、死期を悟ったのかもしれない山本から「家に帰りたい」という切実な願いを託されたとき、りんはどのような行動に出るのでしょうか。
「己の良心に恥じないか」を判断基準にするりんのことですから、病院の規則よりも、一人の人間としての山本の尊厳を守る道を選ぶのではないかと僕は予測しています。
それが「トレインドナース」としての職分を逸脱することになったとしても、彼女ならきっと、嘘ではない「誠」の看護を見せてくれるはずです。
直美と小川の関係も気になりますが、この第14週のクライマックスは、間違いなく山本夫妻とりんの間に交わされる「最後の約束」になるでしょう。
まとめ
■嘘と誠が交錯する第14週から目が離せない!
第69話は、恋の予感に胸を躍らせる一方で、命の現場の厳しさと、そこに宿る深い愛を再確認させてくれる素晴らしい一回でした。
シマケンやりんの家族、そして直美の新しい友となった吾郎など、キャラクターたちが多層的に絡み合い、物語に圧倒的なリアリティを与えています。
山本さんのつく「優しい嘘」と、りんが貫こうとする「誠」の看護がぶつかり合うとき、どんな奇跡が起きるのか。
明日放送の第70話、皆さんもぜひハンカチを用意して、彼女たちの勇気ある一歩を見守りましょう。
激動の明治という時代を、風のようにしなやかに、そして凛と駆け抜ける二人のヒロインから、僕らも大きな元気をもらえるはずです。
それでは、明日の放送を楽しみに待ちましょう!
