朝ドラ「風、薫る」も第4週に突入し、物語がいよいよ本題へと動き出しましたね。
今日放送された第16話は、これまでの積み重ねが一気に実を結び、二人のヒロインが「看護」という運命に出会う、震えるほど熱いターニングポイントとなりました。
風、薫る(朝ドラ)16話までの振り返り
まずは、物語が大きく動き出すきっかけとなった前回のあらすじを丁寧におさらいしておきましょう。
第15話では、鹿鳴館で給仕として働き始めた直美が、ついに大山捨松という強烈な光を放つ女性と深く関わり始めました。
身分を偽って潜り込んだ直美でしたが、捨松の鋭い眼力には通用せず、その嘘を見抜かれつつも、どこか彼女に惹かれていく様子が描かれていましたね。
一方のりんは、母の美津や妹の安、そして愛娘の環とともに、東京での騒がしくも温かい四人暮らしを軌道に乗せ始めていました。
一見すると順風満帆に見える二人でしたが、直美は海軍中尉の小日向から突然の告白を受けるなど、周囲には常に波乱の予感が漂っていたのが印象的でした。
そんな嵐の前の静けさを経て、ついに今日、運命の炊き出しシーンが描かれたのです。
風、薫る(朝ドラ)16話ネタバレあらすじ
第16話は、捨松が主催する慈善団体の炊き出し活動から幕を開けます。
場所は貧民街。
直美が捨松たちとともに現場に向かうと、そこには偶然にも、吉江先生とりんの姿がありました。
正体がバレることを恐れる直美と、空気を読まずに笑顔で駆け寄るりん、そして二人をハラハラしながら見守る吉江先生。
この三人の絶妙な距離感と、原田泰造さん演じる吉江先生の「初めまして」という機転を利かせた挨拶には、思わずクスリとしてしまいました。
しかし、和やかな空気は一瞬にして凍りつきます。
おにぎりを食べていた一人の少年が、突然激しく吐き戻し、腹痛を訴えて倒れ込んでしまったのです。
周囲の大人たちは、当時猛威を振るっていたコレラなどの感染症を疑い、恐怖のあまり誰も近づこうとしません。
今の私たちには想像もつかないほど、当時の「病」への忌避感は凄まじいものだったのでしょう。
そんな絶望的な沈黙を破ったのが、我らがヒロイン、りんと直美でした。
二人は一切の迷いを見せず、少年の元へと駆け寄ります。
りんは少年の背中をさすり、汚れることも厭わずに必死で声をかけ続けました。
直美もまた、冷静ながらも温かい眼差しで少年に寄り添います。
そこへ割って入った捨松の指示が、実に見事でした。
「むやみに水を飲ませてはいけない」「吐瀉物は桶に入れて処理しなさい」と、西洋で学んだ衛生知識を駆使して的確にリードする姿は、まさに明治のリーダーそのものでした。
この一部始終をじっと見つめていた捨松は、その日の夕方、二人を自宅へ招きます。
豪華な大山邸のソファで緊張する二人に、捨松は衝撃的な言葉を投げかけました。
「あなたがた、トレインドナースになりませんか?」
この「トレインドナース」という、当時の日本には存在しなかった「教育された看護婦」という概念。
捨松は、二人が無意識に見せた「弱き者に寄り添う本能」に、新しい時代の希望を見出したのです。
さらに驚くべきは、提示された給料の額でした。
月給30円。
マッチ工場で働く直美が「3年分の稼ぎだ」と絶句するほどの破格の待遇です。
現代の価値観に直せば、一気に人生を逆転させるほどのエリート職への招待状と言えるでしょう。
風、薫る(朝ドラ)16話ネタバレ感想
今日の放送を観ていて、僕が一番心を動かされたのは、やはりヒロイン二人の「無垢な勇気」です。
「助けなきゃ」と思う前に体が動いてしまう、あのひたむきさは、どんなに時代が変わっても尊いものだと改めて感じました。
多部未華子さん演じる捨松の、凛とした佇まいと圧倒的な説得力も素晴らしかったですね。
「病人を前にして立場など関係ありません」という台詞は、これからのドラマの背骨になるような力強さがありました。
風、薫る(朝ドラ)16話からどうなる?
さて、気になる明日の第17話ですが、物語はさらに一波乱ありそうな気配です。
捨松からのスカウトを受けたことを美津に報告するりんですが、やはり一筋縄ではいかないようです。
当時の「看病」という仕事への偏見は根深く、母の大反対という高い壁が立ちはだかります。
さらに、不穏な影として、娘の環が高熱を出してしまうという展開が待っています。
目の前で苦しむ我が子を前に、何もできない自分へのもどかしさが、りんを本格的に「看護」の道へと突き動かすのではないでしょうか。
直美もまた、一度は断った誘いをどう受け止めるのか。
吉江先生の元を訪れた彼女が何を語るのか、一瞬たりとも目が離せません。
まとめ
今回のエピソードは、二人がただの「友人」から、志を同じくする「バディ」へと脱皮する、極めて重要な回でした。
感染症の恐怖という重いテーマを扱いながらも、その先に光を見せる演出は、まさに朝ドラの醍醐味です。
看護婦養成所編へのカウントダウンが始まった今、これからの物語の加速が楽しみでなりません。
それでは、また明日の放送を楽しみに待ちましょう。
