日清戦争という大きな時代のうねりの中で、懸命に生きる彼女たちの姿に、今朝も胸が熱くなりましたね。
特に今日放送された第107話は、あまりにも過酷な現実と、ささやかで愛おしい幸せが交互に押し寄せて、感情が追いつかないほどでした。
多江が戦地近くで直面している理不尽なバッシング、そして直美と吾郎の夫婦を引き裂く残酷な運命の足音に、テレビの前で思わず涙を流した方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな激動の第107話について、これまでの流れを整理しながら、皆さんと一緒にじっくりと心を通わせるように振り返っていきたいと思います。
風、薫る(朝ドラ)107話までの振り返り
愛おしい日常の中に、少しずつ戦争の影が忍び寄っていたのが、これまでのストーリーでしたね。
妊娠が判明した直美は、裁縫が苦手であるにもかかわらず、愛する吾郎のために軍服のボタンを一生懸命に縫っていました。
そのボタンを縫う姿を見つめる、りんの温かい眼差しは、本当にかけがえのないバディそのものでした。
しかし、そんな穏やかな時間の裏側で、広島の陸軍予備病院にいる多江からは、非常に深刻な状況を知らせる手紙が届いたのです。
戦地近くの病院で傷病兵の看病に追われる彼女が、どれほど理不尽な偏見と戦っているのかが語られ、りんと直美は激しい怒りを覚えていました。
一歩一歩近づいてくる暗い時代の足音に、私たちは何とも言えない胸のざわつきを感じていたはずです。
風、薫る(朝ドラ)107話ネタバレあらすじ
今朝の第107話は、広島の陸軍予備病院で必死に働く多江の手紙の内容から、さらに深く描き出されていきました。
次々と運び込まれてくる傷ついた兵士たちの手当てに追われ、休む暇もない過酷な現場で、多江は誰よりも親身になって寄り添っていました。
それなのに、上官とみられる負傷兵から「女性だから」というだけの理由で、治療中であってもみだりに話しかけるなと怒鳴られてしまうのです。
毅然と言い返した多江でしたが、その態度のせいで、地元の新聞に不適切な恋情を邪推するようなバッシング記事を投書されてしまいました。
このひどい偏見に満ちた仕打ちを文字で読んだりんと直美は、怒りが収まらず、激しく憤ります。
一方で、立ちくらみを起こした直美を気遣うりんは、そっと小川家へと足を運びました。
直美の体調を誰よりも心配するりんの優しさが、本当に胸に染みる場面でしたね。
家の中では、出征を目前に控えた吾郎が、生まれてくる我が子の名前をどうするか、優しく直美に相談を持ちかけていました。
けれど、自分が良い母親になれるのかという深い不安と葛藤を抱えていた直美は、最初は照れ隠しもあってはぐらかしてしまうのです。
それでも、吾郎のまっすぐな愛情に包まれる中で、直美は「あなたが行く前に産みたい」という強い決意を口にします。
「良い母親になれるか分からないけれど、一緒によろしくね」と心からの本音を伝えた直美の手を、吾郎がしっかりと握りしめる姿には、言葉にできない絆がありました。
お互いに寄り添いながら、新しい命への喜びを静かにかみしめる時間は、まるで時間が止まったかのように美しかったです。
その頃、恵風看護婦会には、かつて彼女たちを導いてくれた大山捨松が、凛とした姿で現れました。
捨松は、偏見に苦しむ看護婦たちを自らの力で救い、国や人々を守るために、陸軍予備病院への慰問を決意するのです。
誰もが少しずつ前を向いて歩き出そうとしたその時、恐れていた現実が小川家の扉を叩きました。
幸福感に包まれていたあのささやかな日常を切り裂くように、吾郎のもとに非情な出征命令が届いてしまったのです。
風、薫る(朝ドラ)107話ネタバレ感想
今朝の放送を見終わった瞬間、私はあまりの切なさにしばらく言葉を失ってしまいました。
未婚の私にとって、新しい家族を迎える喜びや不安というのは、想像することしかできない領域です。
だからこそ、直美が吐露した「良い母親になれるか分からない」という言葉が、どれほど重く、そしてリアルな恐怖だったかが痛いほど伝わってきました。
それを包み込む吾郎の優しさと、ただひたすらに二人の穏やかな時間が続いてほしいという祈りは、視聴者全員の願いだったに違いありません。
生田絵梨花さんが演じる多江の、理不尽に決して屈しない凛とした瞳の強さには、本当に胸がすく思いがしました。
当時は女性の看護婦に対する偏見がどれほど根深かったのか、具体的なバッシング記事の言葉の醜さが、その苦しみを克明に物語っていますね。
それだけに、多部未華子さん演じる捨松様が再び立ち上がり、現場を変えようと動き出す姿には、一筋の強い光を感じました。
しかし、あの幸せに満ちた小川家の団欒に、出征命令という冷酷な紙切れが一瞬にして影を落とした演出は、本当に残酷で、見事なほどに見る者の心を揺さぶりました。
幸福のピークから奈落へと突き落とされるようなあの急展開に、心臓がバクバクと高鳴り、今も吾郎の無事を祈らずにはいられません。
風、薫る(朝ドラ)107話からどうなる?
明日放送される第108回では、いよいよ直美が出産に向けた具体的な一歩を踏み出すことになりそうです。
体調に異変を感じ、出征を控える夫を送り出すためにも、直美は平蔵のもとを訪ねるのではないでしょうか。
そこで、出産のためにしばらく派出看護の仕事を休まざるを得ないという、苦渋の決断を伝えることになるはずです。
平蔵は、普段はやさぐれたように見えても、内側には温かい優しさを秘めた人物ですから、きっと直美の体と赤ちゃんのことを一番に考えて送り出してくれると信じています。
そして、再び夫婦二人きりになった静かな家の中で、吾郎が改めて「子供の名前を準備しておきたい」と直美に向き合うシーンが描かれるでしょう。
戦地へと赴く前に、愛する妻のお腹の中にいる我が子に、確かに生きた証としての名前を贈りたいという、吾郎の切実な父親としての願いが感じられますね。
そんな吾郎の覚悟を前にして、直美はこれまで自分の胸の奥深くにずっと閉じ込めてきた、母親になることへの不安や孤児としての孤独な生い立ちにまつわる思いを、ついに解き放つのではないでしょうか。
キリスト教の牧師に育てられ、本物の家族という温もりを知らずに育ってきた彼女だからこそ、自分が親になることの恐ろしさは計り知れません。
しかし、それを吾郎という最高の夫にしっかりと伝えることで、二人の絆はさらに強固なものへとなっていくはずです。
どうかこの二人に、少しでも多くの穏やかな時間が残されていることを、祈るような気持ちで見守りたいと思います。
まとめ
明治という激動の時代を背景に、女性たちが看護という新しい職に命を吹き込んでいく本作は、単なる歴史劇を超えた深みを持っています。
戦火が激しくなる中で、命を救うために前線へと向かう人々と、新しい命を守るために留まる人々の対比が、とても丁寧に描かれていますね。
多江や捨松、そしてりんと直美という、考え方も生い立ちも全く違う彼女たちが、互いを支え合いながら生きていく姿から、私たちは目を離すことができません。
これからも、この激しくも優しい風が吹き抜ける物語を、皆さんと一緒に最後まで熱く応援し、語り合っていけたら嬉しいです。
