ついに放送されたアニメ第2期第9話は、これまでの重苦しい泥沼の戦場から一転して、驚くほど色鮮やかな時間が描かれましたね。
しかし、その穏やかな空気の裏には、帝国がじわじわと破滅へと向かっていく不気味な足音が響いていました。
今回は、そんな第9話を徹底的に振り返り、次回第10話への期待を込めて考察していきたいと思います。
幼女戦記2期(アニメ)9話までの振り返り
前回の第8話では、あの天才マッドサイエンティストであるシューゲル博士が開発した、世にも奇妙な新兵器が登場しました。
魔導人間魚雷という、文字通り命がけの突飛な装備を駆使して、ターニャたちは南方大陸派遣軍の撤退支援という極めて困難な任務に挑んだのです。
極限状態の中で人事を尽くし、冷たい水の中でもがきながらも、なんとか無事に撤退を成功させたサラマンダー戦闘団の奮闘は本当に見事でしたね。
安全な後方勤務を求めて必死に成果を上げ続けるターニャですが、その有能さが仇となり、またしても次の厄介な任務が彼女を待ち受けることになります。
幼女戦記2期(アニメ)9話ネタバレあらすじ
■第9話「観光旅行」のストーリー詳細
南方大陸からの撤退を終えた帝国軍ですが、参謀本部はかねてより協力を拒み、日和見的な「厳正中立」を保っていた同盟国イルドア王国に対して強い不快感を抱いていました。
そこで、ターニャ率いるサラマンダー戦闘団に対して命じられたのが、完全武装のままイルドア王国へと立ち入る「表敬訪問」でした。
友好親善という名目を掲げてはいるものの、実態は完全武装の精鋭部隊による、露骨な圧力と嫌がらせを兼ねた威嚇行動に他なりません。
入国したターニャたちを待っていたのは、帝国を刺激して泥沼の戦争に巻き込まれることを極度に恐れたイルドア側による、これ以上ないほどの熱烈な大歓待でした。
連邦の極寒や干からびた食料事情に胃を痛めていたターニャにとって、現地で振る舞われる新鮮な魚料理や柔らかな白いパンは、まさに天国のような存在となります。
前世の日本人としての記憶が呼び覚まされ、タルタルソースが添えられた魚料理やスープの美味しさに心の中で大興奮するターニャは、完全にグルメ番組の審査員のようなテンションになっていましたね。
高級な食事を堪能し、ヴィーシャたちが大量のお土産やワインをカバンに詰め込む姿は、まさに文字通りの「観光旅行」そのものでした。
しかし、至福の時間も束の間、帰路の途中で国境を越え帝国領に入った瞬間、列車のガタガタとした激しい揺れとレールの軋みが、彼女たちを過酷な戦時下の現実へと引き戻します。
さらに、前線帰りで荒れていたロメール将軍と酒を酌み交わしたターニャは、「見えるものだけを信じるな」という不穏な言葉を投げかけられます。
その懸念を裏付けるように、軍上層部ではルーデルドルフたちが、協力を拒み続けるイルドア王国を武力で制圧するという、あまりにも無謀で破滅的な次の一手を検討し始めていました。
幼女戦記2期(アニメ)9話ネタバレ感想
■第9話「観光旅行」を観た個人的な感想
今回は、これまでの泥臭い戦場から一転して、非常にブラックユーモアの効いた素晴らしい構成になっていましたね。
前半のグルメパートでのターニャの顔芸や、心の中での早口な食レポは、観ているこちらまでお腹が空いてしまうほどのクオリティでした。
普段は冷徹な「ラインの悪魔」が、美味しいお魚やパンを前にして、よだれを垂らしそうになりながら恍惚の表情を浮かべるギャップが本当に可愛らしかったです。
しかし、そうした「華やかな色」や豊かな暮らしが描かれれば描かれるほど、対比される帝国の困窮ぶりが浮き彫りになり、胸が締め付けられるような感覚になりました。
国境を越えた瞬間に、レールの保線状態の悪さによる揺れだけで「戦時下の日常」を表現した演出は、言葉以上に多くのことを物語っていて本当に鳥肌が立ちました。
どれだけ完璧に仕事をこなし、安息の地を求めて転職活動のようにあがいても、無能な上層部やシステムそのものに足を引っ張られ続けるターニャの姿には、現代の会社員としても深く共感してしまいます。
周囲に理想的な中間管理職として慕われ、お土産をせっせと配る彼女が、一番平和から遠ざかっていく皮肉が本当にこの作品の素晴らしいところですね。
幼女戦記2期(アニメ)10話のネタバレ考察
■次回第10話「活路」で予想される展開の考察
次回第10話のサブタイトルは「活路」となっていますが、この言葉が指し示す未来は決して平坦なものではなさそうです。
ルーデルドルフたちが検討しているイルドア王国への侵攻は、表面上は手薄な中立国を叩いて資源を奪うという、一見すれば魅力的な選択肢に見えるかもしれません。
しかし、ただでさえ連邦との泥沼の戦いで疲弊している帝国軍が、さらに新しい敵を増やすことは、自ら退路を断つような暴挙に他なりません。
寄せ集めのサラマンダー戦闘団を率いるターニャは、さらに過酷な最戦線へと駆り出され、泥沼の戦いの中に放り込まれることになるでしょう。
さらに、予想よりも早く訪れる連邦の厳しい冬の到来が、物資も精神も限界に近い帝国軍に対して致命的な追い打ちをかけるはずです。
ターニャは「活路」を見出すために、この不条理な現実に吠えながら、これまで以上の死地を潜り抜けることになるのではないかと予測しています。
まとめ
泥沼の国際情勢の中で描かれた、この一瞬の「観光旅行」は、これから訪れるさらなる地獄への壮大な前触れだったのかもしれません。
戦時下の暗い現実と、平時の豊かな暮らしの対比が見事な、本当に密度の濃いエピソードでしたね。
彼女が望む穏やかな後方勤務がいつか訪れるのか、それともこのまま底なしの深淵へと沈んでいくのか、これからも目が離せません。
戦友の皆さん、次回第10話の放送を、胃を痛めながらも全力で楽しみに待ちましょう。
