Netflix韓ドラ『ウンジュンとサンヨン』徹底解剖!愛憎渦巻く30年の友情の行方
Netflixで独占配信されている全15話のヒューマンドラマ『ウンジュンとサンヨン』は、幼少期から40代まで、30年以上にわたって絡み合う二人の女性の壮絶な人生の物語なんです。
主演はキム・ゴウン(リュ・ウンジュン役)とパク・ジヒョン(チョン・サンヨン役)という、『ユミの細胞たち』でも共演した二人の実力派女優。
ウンジュンとサンヨン(韓国ドラマ)ネタバレ|あらすじ?
物語は、ドラマ作家として活躍するウンジュン(キム・ゴウン)が、疎遠になっていた旧友でありライバル、映画製作者のサンヨン(パク・ジヒョン)の受賞スピーチを聞くところから始まります。
サンヨンはスピーチでウンジュンを「人生で最も影響を与えた人」と感謝したのですが、ウンジュンは彼女とは絶交していると語るんです。
なぜなら、サンヨンはウンジュンが原案を練った映画を、自分一人の功績として世に出した過去があったから。
そんな愛憎渦巻く二人が、40代になって再会した時、サンヨンはウンジュンに衝撃的な告白をします。
それは、「私は末期がんでもうすぐ死ぬ。」そして、「スイスへ死の旅に出るから、最後に同行してほしい」という、あまりにも重すぎる依頼でした。
この常軌を逸した頼みから、物語は時を遡り、二人の友情がいかにして憧れ、嫉妬、裏切り、そして許しを伴う、唯一無二の“腐れ縁”となったのかを深く掘り下げていきます。
ウンジュンとサンヨン(韓国ドラマ)ネタバレ|最新10話までのストーリー
10話までの友情の軌跡
現在公開されている10話までのストーリーは、まさにウンジュンとサンヨンの波乱万丈な30年間を追体験するような濃密な展開が詰まっています。
小学生時代、最初の「ヒビ」
二人の出会いは1992年の小学校4年生の時。
貧しい母子家庭で育ったウンジュンは、大臣の祖父を持ち、新築の豪華な団地に引っ越してきた秀才の転校生サンヨンに、初めから憧れと劣等感を抱きます。
しかし、クラス委員長になったサンヨンが規律の名のもとにウンジュンの手を棒で叩いたことで、二人の間に最初の亀裂が入ってしまいます。
その後、ドッジボールでのアクシデントなど、子供ながらの小さな衝突を繰り返すのですが、やがてウンジュンはサンヨンのお兄さん、チョン・サンハクに淡い初恋を抱き、サンヨンが憧れのユン先生(作文担当)の娘だと知って、また複雑な気持ちになるんです。
20代、恋と秘密と決裂
中学生になり、サンヨンと親しくなったウンジュンは、サンヨンの兄サンハクと急接近。
写真に夢中なサンハクから「写真を撮るのは時間採取だ」というロマンチックな言葉を聞いたウンジュンは、彼に心を奪われます。
しかし、サンハクは突然自殺してしまい、ウンジュンの初恋は悲しい結末を迎えます。
数年後、大学生になったウンジュンは、亡くなったサンハクと同じ名前の先輩、キム・サンハク(キム・ゴヌ)と写真サークルで出会い、交際を始めます。
そこへサンヨンも同じ大学に入学して写真部へ。
サンヨンが兄の死後、チャットでやり取りして心を支えてくれた相手「マンタ」こそが、ウンジュンの恋人キム・サンハク先輩だったことが判明し、この三角関係は一気に拗れていきます。
さらに、サンハク兄さんがトランスジェンダーで、その苦悩から命を絶ったという衝撃の真実をサンヨンが知り、キム・サンハク先輩もその秘密を共有していたことが発覚。
ウンジュンは、サンハク先輩がサンヨンを心配するあまり「気持ちが揺れた」と告白したことで、彼を信じられなくなり、別れを告げます。
この頃、サンヨンの母であるユン先生も末期がんで亡くなり、ウンジュンの最後の電話をサンヨンが取れなかったことで、二人の関係は修復不可能と思えるほどに悪化し、絶縁状態になってしまうんです。
30代、仕事での再会
10年の月日が流れ、30代になった二人は映画業界で再会します(9話)。
ウンジュンはプロデューサーとして、長年温めた企画『グッドマン』を映画化しようと奮闘しますが、上層部の都合で監督が変更され、なんとサンヨンが共同プロデューサーとして現れるんです。
個人的には、ここでまたサンヨンがウンジュンの人生に波風を立てるのかと、本当に胃が痛くなりました。
しかも、サンヨンの強硬な条件で、元カレのキム・サンハクが撮影監督として参加することになり、図らずも因縁の3人が再び集結。
10話では、予算や脚本を巡ってウンジュンとサンヨンが激しく対立しますが、サンヨンがサンハクをじっと見つめる視線や、ウンジュンがサンハクに対して複雑な感情を抱きつつも仕事を進めようとする姿が描かれ、この先も仕事と愛憎の戦いが続く予感がします。
ウンジュンとサンヨン(韓国ドラマ)ネタバレ|最後の結末は?
結末を考察:愛憎を超えた最後の旅
このドラマは全15話構成なので、11話以降の展開と結末が気になって夜も眠れませんよね!
特に「サンヨンは望んだ死を遂げるのか?」「ウンジュンはサンハクと復縁するのか?」という点が最大の焦点です。
結末パターン①:サンヨンは死を選び、ウンジュンは「愛」を見送る
ネットで確認できた情報によると、サンヨンは最終的にスイスでの死を選びます。
ウンジュンは最後まで葛藤を抱えながらも、サンヨンの「尊厳を守りたい」という固い意思を尊重し、彼女の最後の旅に付き添うことになるんです。
サンヨンは、死を前にして初めて、自分の嫉妬や孤独を認め、ウンジュンに心からの謝罪をし、二人は完全に和解を迎えることができます。
最期の夜、「お互いの存在がお互いを作った」と感謝を伝え合い、サンヨンは静かに息を引き取ります。
特に最終回で、ウンジュンがサンヨンの頭をそっと撫でて「よく頑張った」と伝えるシーンは、彼女の不器用で孤独な人生を労う、本当に感動的な場面だったそうです。
結末パターン②:ウンジュンはサンハクとの復縁を選ばない
愛憎のきっかけとなったキム・サンハク先輩との関係ですが、12話でサンハク先輩はウンジュンに復縁を迫るものの、ウンジュンはきっぱりと「もう一度やり直すのは無理」と断ったとされています。
最終的な結末でも、ウンジュンはサンハクと再会することはなく、孤独と自己省察の道を選びます。
これは、このドラマが単なるロマンスではなく、二人の女性の複雑な友情と自己発見に焦点を当てたヒューマンドラマであることを示しています。
サンヨンの死後、ウンジュンは彼女の日記を元に二人の物語を脚本に書き上げ、サンヨンを永遠に生きさせるという形で、友情に終止符を打ち、新たな一歩を踏み出すようです。
ウンジュンとサンヨン(韓国ドラマ)|評価
作品評価:涙なしでは見られない、魂の演技
この『ウンジュンとサンヨン』、Netflix配信が開始されてから、すでに韓国チャートで1位を記録するなど、大きな反響を呼んでいます。
「しんどいドラマ」という感想も多く見られるほど、感情を揺さぶられる作品ですが、その評価は非常に高いです。
キャストの演技が圧巻
何よりも絶賛されているのは、キム・ゴウンとパク・ジヒョンの魂のこもった演技です。
キム・ゴウンさんの、素直で感情豊かなウンジュン役、そしてパク・ジヒョンさんの、賢いけれど孤独と劣等感に苦しみ、ときに毒々しくも見えるサンヨン役、そのコントラストが素晴らしく、本当に二人がどこかで生きているかのように錯覚させられます。
特にサンヨンは、他人には理解できない愛情を求め、極端な行動に出てしまう「孤独で可哀想な人」として描かれており、憎むに憎めない複雑なキャラクターになっています。
愛憎とリアリティが胸を刺す
このドラマの核は、友情、憧れ、嫉妬、依存、そして憎悪といった人間のドロドロとした感情が全て詰まった、彼女たちの「有毒だが壊れない」関係性です。
「大好きで愛している、だけど憎たらしい」という、誰しもが抱えうる複雑な心情をリアルに描き切っている点が、視聴者の共感を呼んでいます。
一方で、物語の後半、特に社会人になってからのサンヨンの行動が「不必要な悪役化」に見えてしまい、焦点が男絡みの問題に偏ったと感じる視聴者の声もあります。
ですが、最終的に二人が愛憎を超えて和解し、「人生に欠かせない、唯一無二のソウルメイト」としての絆を確認する姿は、本当に心を打ちます。
私も、見終わった後には鼻水が止まらないほど泣いたのですが、このドラマが描く「生」と「死」、そして「時間採取」としての写真のモチーフが、深く心に響き、見応えのある作品でした。
重いテーマなので視聴するタイミングは選ぶかもしれませんが、見終わった後には心が温まる、傑作ヒューマンドラマだと自信を持っておすすめできます。
ぜひ、週末にどっぷりと浸ってみてくださいね!