怒濤の展開が続いた日曜劇場『VIVANT』第2シーズンもついに第20話という大きな山場を迎えましたね。
前回の第19話で描かれた胸が締め付けられるような拷問シーンから一転して、今回は息をのむような緊迫感とチームプレイが光る怒濤の奪還劇が繰り広げられました。
画面に釘付けになりながら手に汗を握り、時には涙し、最後には思わず叫んでしまった方も多いのではないでしょうか。
今回は、世界中で大きな話題となっている第20話の全貌を、あらすじから結末、散りばめられた不穏な伏線の考察、そして気になる第21話の展開予想まで、余すところなくじっくりと紐解いていきます。
VIVANT20話|あらすじ
物語はタイランの屋敷にて、凄惨な尋問が続く緊張感あふれる場面から動き出します。
警視庁公安部の野崎守は、リュウ・ミンシュエンやハン・リンシンたちを前に、エリシャの娘であるプリシャの正体がジャミーンであることをついに明かしてしまいます。
このやり取りの際、ドラムが尋常ではないほどのオーバーリアクションを見せ、焦りを顔に出してしまったことも決定打となりました。
ジャミーンが日本に滞在しているという決定的な情報を掴んだリュウは、即座に日本での指揮権を要求し、不穏な動きを見せ始めます。
一方で、乃木憂助率いる別班とテントの混成チームは、天然の要塞と呼ばれる難攻不落のシャキ城への潜入作戦を本格的にスタートさせていました。
入念な事前シミュレーションを重ねて挑んだ彼らでしたが、現地には予行演習をはるかに超える高密度の赤外線センサーという巨大な罠が立ちはだかります。
さらに悪天候による激しい落雷が現地を襲い、日本でバックアップを行っていたハッカーの東条翔太やブルーウォーカーこと太田梨歩との通信が一時的に断絶するという予期せぬアクシデントまで発生してしまいました。
絶体絶命の空気の中、怯える秘密兵器のチョッキーに対して新庄浩太郎が強烈な檄を飛ばします。
意を決したチョッキーは、特殊な滑り止めテープを駆使して垂直な壁を駆け上がり、持ち前の柔軟性を生かしたアクロバティックな動きで見事に厳重なセンサー網を突破してみせました。
チョッキーの死力の突破によって内部への侵入ルートが確保され、乃木たちはついに別班員たちが拘束されている最深部の牢獄へとたどり着きます。
何週間にもわたる凄惨な拷問に耐え抜き、身も心もボロボロになりながらも意識を保っていた黒須駿たちは、乃木の姿を視界に捉えた瞬間に奇跡のような安堵の表情を浮かべました。
しかし、希望に満ちた再会の裏で、あまりにも残酷な現実が乃木たちを待ち受けていました。
別の部屋へ捜索に入った乃木(F)の目に飛び込んできたのは、壁に磔にされたままピクリとも動かない和田貢の姿でした。
乃木は静かにヘルメットを脱ぎ、息絶えた和田の左胸にそっと触れ、「よく耐えたな、日本へ帰るぞ」と深く一礼して遺体袋へと収めます。
悲しみを胸に押し殺したチームは、黒須ら生存者4人と和田の遺体を担ぎ出し、シャキ城からの命がけの脱出を開始しました。
ノコルが父ベキから受け継いだ神業のような遠距離狙撃で追っ手の兵士を撃ち抜き、タイのタトゥー男・ゲルンが圧倒的な格闘術と手裏剣で道を切り開きます。
事前の金銭交渉と「誇り」の訴えによって協力関係を結んでいたオルコ村の村人たちの手助けもあり、チームは間一髪でシャキ城の敷地外へと脱出することに成功しました。
同時に、黒須が無事に救出されたことを無線で知った太田梨歩は、感極まりながらもハッカーとしての覚醒を見せます。
太田は猛烈なタイピングでシンシー本部のシステムへ侵入し、脅威となっていた地対空ミサイルの制御装置を完璧に無効化してみせました。
しかし、安全圏への逃走を図る乃木たちの背後から、怒りに燃える李率いるシンシーの追撃部隊が猛スピードで迫り来ます。
乃木は道路沿いにあらかじめ仕掛けておいた遠隔起爆装置を使うよう東条に命令を下しました。
ところが、通信の乱れや東条の起爆タイミングのわずかなズレによって、A地点の爆破は完全に失敗してしまいます。
続くB地点でなんとか車2台を巻き込んで破壊したものの、敵のバイク1台と主力車両1台は爆風をすり抜け、凄まじい執念で乃木たちの車両を追い詰めていきました。
絶体絶命の危機と東条のミスに対し、乃木の中に眠るもう一人の人格であるFが「うあーー!!!」と激昂の絶叫を上げたところで、第20話は衝撃の幕切れとなりました。
VIVANT20話ネタバレ|解説
第20話の結末は、まさに視聴者の心臓を握りつぶすような極限のクリフハンガーで締めくくられました。
牢獄からの別班員救出という最大のミッション自体は達成されたものの、彼らが置かれている状況は依然として絶望的なまでに危険なままです。
追跡してくる李たちの追撃部隊を振り切るため、ナティックが道路沿いに埋設していた爆弾を東条が手動で遠隔操作して起爆させる作戦が実行されました。
しかし、雷雨による通信環境の悪化や東条の判断の遅れが重なり、狙い通りのタイミングで爆発を起こすことができませんでした。
A地点での爆破失敗に続き、B地点ではなんとか敵の車両2台を大破させたものの、機動力に優れるバイクと最も危険な大型車両1台を打ち漏らしてしまうという致命的な痛手を負います。
この地点を過ぎてしまえばシンシー側が自国の通信網を完全に復旧させてしまい、増援部隊が押し寄せてくることは目に見えていました。
残された爆破ポイントはわずか1箇所となり、万策尽きかけた状況下で、普段は冷静なFが感情を爆発させて絶叫したシーンは、観ているこちらの背筋にも冷や汗が流れるほどの迫力でした。
全員が無事に生還できるのかどうかが完全に分からないまま、追撃戦の渦中で物語が途切れるという、あまりにも生殺しなラストシーンでした。
VIVANT20話ネタバレ|伏線考察
第20話は怒濤のアクションが展開される一方で、画面の端々にあまりにも多くの謎と伏線が散りばめられていました。
まず最も多くの視聴者が首をかしげたのが、野崎守の不自然すぎる言動と情報漏洩です。
これまで緻密な計算と鋭い洞察力で幾多の修羅場を潜り抜けてきたあの野崎が、なぜリュウたちの前であっさりとジャミーンに関する重大な秘密を口にしてしまったのでしょうか。
単にマインドコントロールを受けて心が折れていたからと受け取るのは、これまでの彼のキャラクター像を考えるとあまりにも違和感があります。
おそらく野崎は、洗脳されたフリを演じながら、わざとジャミーンの情報を敵に与えることで、日本国内に潜伏しているシンシーの裏切り者や工作員を一斉にあぶり出そうとしているのではないでしょうか。
自衛隊の特殊作戦群や公安の潜入捜査網があらかじめ日本側で待ち構えており、動き出した敵を一網打尽にするための壮大な「罠」として、あえて情報を提供した可能性が極めて高いと考えられます。
また、タイランの屋敷でドラムが見せた大げさなリアクションについても、ただのポンコツなミスではないという見方ができます。
ドラムのあの分かりやすい表情の変化は、リュウやシンシー側に「ジャミーンの情報が本物である」と強く信じ込ませるための、野崎とドラムによる呼吸の合った自作自演の芝居だったのかもしれません。
次に考察したいのが、ブルーウォーカーこと太田梨歩を取り巻く数々の疑惑です。
激しい雷雨によって通信機器や同時翻訳機がダウンし、外部との連絡が途絶えていたはずの局面で、太田ちゃんがなぜか現地の状況や言葉を完璧に把握しているかのような描写がありました。
黒須が生きていたと知った瞬間に見せた乙女な一面やデレ要素に隠れて見落としそうになりますが、彼女が単なる味方ハッカーではなく、別の組織の意図を受けて動いているダブルエージェントである可能性も否定しきれません。
さらに、殉職したと見られている和田貢の存在にも大きな謎が残されています。
乃木(F)が拷問室で和田の身体に触れ、左胸や右胸に耳を当てて心音を確認した直後、彼の表情が一瞬だけ複雑に変化したことにお気づきでしょうか。
『VIVANT』という作品は、過去にも死んだと思わせた人物が生きていたという叙述トリックを何度も仕掛けてきた前科があります。
もしかすると、和田は仮死状態に陥っているだけであり、心音の微かな反応を感じ取った乃木が、敵の目を欺くためにあえて「遺体」として搬出させたというシナリオも十分に考えられます。
そしてもう一点、以前からSNS上で大きな議論を呼んでいた「乃木憂助とリュウ・ミンシュエンの入れ替わり説」についてです。
第20話の時点では入れ替わりを決定づける直接的な証拠は提示されませんでしたが、二人が全く同じ容姿を持っているという事実そのものが、今後のストーリーを根本から覆す巨大な鍵であることは間違いありません。
東条が爆破ボタンを押すタイミングを露骨に逃した点についても、単なるポンコツな凡ミスなのか、あるいは彼自身が何者かに脅迫されているスパイだからなのか、視聴者の間で議論が紛糾しています。
VIVANT20話|感想
一言で言うならば、1時間を通して息をつく暇すら与えられない完璧なエンターテインメント回でした。
前回の第19話があまりにも重く、凄惨な拷問描写が続いて精神的につらい1週間を過ごしただけに、今回のダイナミックな奪還作戦の始動は胸が熱くなるものがありましたね。
特に個人的に最高だと感じたのは、チームワークの美しさと、個々のキャラクターが見せた予想外のギャップです。
最初はどこか頼りなく、怖気づいていたチョッキーが、新庄の容赦ない檄を受けて覚醒し、アクロバティックな動きで赤外線センサーをクリアしたシーンには思わず拍手を送ってしまいました。
乃木のような圧倒的な戦闘力を持たない人間でも、自分の持つ特殊な技術と勇気でチームの命を救うという展開は、まさにスパイアクションの醍醐味と言えます。
また、普段は過労気味でボサボサな太田ちゃんが、大好きな黒須の生存を知った途端に目の色を変え、指が目視できないほどの高速タイピングでハッキングを成功させる姿には笑いつつもキュンとさせられました。
無線越しに「手伝ってくれてありがとう」とクールにお礼を伝える黒須とのやり取りは、緊迫した戦場の中で唯一心が和む最高の名シーンだったと思います。
しかしその一方で、冷酷な現実として突きつけられた和田さんの姿には、深い悲しみと怒りを禁じ得ませんでした。
壁に縛り付けられ、指を失いながらも最後まで自衛隊員としての誇りを捨てずに耐え抜いた彼の生き様には、言葉にならないほど胸が締め付けられます。
遺体袋に向かって静かに礼を捧げる乃木の横顔からは、仲間を奪われた痛切な感情が痛いほど伝わってきました。
CGに頼りすぎない壮大なスケールのロケ撮影、ノコルの美麗なスナイパーアクション、そしてラストのFの絶叫まで、日本のテレビドラマの枠を完全に超えた凄まじい熱量を感じさせる一話でした。
VIVANT21話どうなる?ネタバレ考察
さて、気になる次回の第21話ですが、間違いなく物語は「逃亡劇の決着」と「日本国内での新たな危機」という二つの軸で大きく動き出すはずです。
まず現地での脱出戦においては、バイクと大型車両で猛追してくる李たちの追撃部隊を、乃木とノコルがどのように撃滅するかが最大の焦点となります。
東条の爆破作戦が失敗した以上、車内からの直接射撃や、ノコルの精密な狙撃、さらにはFの圧倒的な戦闘能力を全開にしたガチンコの銃撃戦で突破するほかありません。
重傷を負っている黒須たちを守りながらの戦いとなるため、誰か一人が囮となって残るような切ない展開も予想されます。
そしてもう一つ、絶対に目を離せないのが日本国内の動きです。
野崎からジャミーンの情報を引き出したリュウやシンシーの刺客たちが、日本で療養中のジャミーンと、彼女に寄り添う柚木薫のもとへ襲いかかる可能性が極めて高くなっています。
予告映像でも見られた、薫たちの寝室に何者かが忍び込む不穏なカットは、まさにこの局面を指しているのでしょう。
しかし、ここでついに二階堂ふみさん演じる柚木薫の「隠された正体」や真の役割が明らかになるのではないでしょうか。
単なる心優しい医師として描かれてきた彼女ですが、もし彼女自身も公安や別班と深い繋がりを持つ人物であった場合、襲来した敵を返り討ちにするような衝撃の展開が待っているかもしれません。
野崎が仕掛けた「ジャミーン情報の漏洩」というエサに食いついた日本の潜伏工作員たちが特殊作戦群によって一網打尽にされ、物語はいよいよシンシーという組織の核心、そして核融合利権を巡る最終決戦へと加速していくはずです。
まとめ
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン第20話は、別班奪還という大きな感動と、息もつかせぬアクション、そして次なる絶望的な危機が同居した屈指の神回でした。
拷問という暗闇を突き抜け、仲間を取り戻すために全力を尽くす乃木たちの絆には、観る者の心を揺さぶる確かな「誇り」が宿っていましたね。
しかし、和田の犠牲や追撃部隊の猛威、そしてジャミーンに迫る新たな影など、物語のパズルはまだ完成には程遠い状態です。
野崎の真の狙いは何なのか、太田ちゃんの挙動の意味とは、そして乃木たちは無事に日本へ帰ることができるのか。
散りばめられた全ての伏線がどのように回収されていくのか、次回の放送からも一時たりとも目が離せそうにありません。
来週の日曜日も絶対にリアルタイムでテレビの前に正座して、彼らの命がけの戦いを見届けましょう。
