あの衝撃的なラストシーンから20年という月日が流れ、2026年の今、僕たちの前にアンディとミランダが再び姿を現しました。
前作でシャネルのブーツを履きこなしていたアンディが、どのような大人の女性へと進化したのか、スクリーンに映し出される彼女の姿に僕は胸が熱くなるのを禁じ得ませんでした。
特に注目を集めているのが、彼女が劇中で片時も離さず身に着けている「あのネックレス」ですよね。
今回は、ファッション業界の荒波を乗り越え、自分のスタイルを確立したアンディとミランダの装いについて、ブロガーの視点から徹底的に掘り下げていきたいと思います。
プラダを着た悪魔2|アンディのネックレスは?Jemma Wynneトグルネックレス?
■アンディが魂を託したシグネチャー
大人の女性へと成長したアンディことアンドレア・サックスが、今作で自身のアイデンティティとして選んだのは、Jemma Wynne(ジェマ・ウィン)の「Forme Diamond Toggle Necklace」です。
このネックレスは、ニューヨークを拠点とするブランドが手がけたもので、18Kイエローゴールドのチェーンに、ダイヤモンドが煌めくTバー(トグル)が配された、ミニマルながらも力強いデザインが特徴です。
かつてのアンディならミランダから与えられたハイブランドをそのまま纏っていたかもしれませんが、今の彼女は「自分にとっての定番」を自ら選び抜く審美眼を持っています。
価格は約9,030ドル、日本円にして140万円前後という投資級のアイテムですが、衣装デザイナーのモリー・ロジャースは、これをアンディの「揺るがない軸」を象徴するお守りのような存在として位置づけています。
19世紀の懐中時計を固定するためのアルバート・チェーンにインスパイアされたという背景も、真実を追い求めるジャーナリストとしての彼女の歩みに重なるようで、非常に感慨深いです。
劇中では、この無骨なトグルネックレスに繊細なパールのネックレスをレイヤードさせるスタイルが頻繁に登場し、2026年のモダン・ヴィンテージなトレンドを完璧に表現しています。
さらに、ガブリエラ・ハーストのマキシドレスに合わせたMarlo Laz(マーロ・ラズ)の「スクワッシュブロッサム ビード チョーカー」は、約400万円という驚きの価格ながら、彼女のボヘミアン・ラグジュアリーな一面を引き立てていました。
アンディはもう、誰かの顔色を窺って服を選ぶ必要などない、完全に自立したプロフェッショナルなエディターへと進化したのです。
プラダを着た悪魔2|ミランダの服装・アクセサリー
■ミランダが示す静かなる贅沢の極致
一方で、僕たちの永遠のクイーン、ミランダ・プリーストリーの装いは、かつてのロゴを誇示するスタイルから「クワイエット・ラグジュアリー」へと見事なシフトを遂げていました。
彼女の代名詞とも言えるクロップドジャケットとペンシルスカートのシルエットは健在ですが、その質感はより研ぎ澄まされ、時代に適応したエレガンスを放っています。
今回、ミランダが着用しているのはSa Su Phi(サ・スー・ファイ)のライトグレーのセットアップなどで、シルバーヘアに調和する完璧なワントーンコーデは圧巻の一言です。
驚くべきエピソードとして、衣装チームが明かしたところによると、劇中でミランダが着用しているシルバーのフープピアスの一部は、メリル・ストリープ本人がドラッグストアのCVSで見つけた9.99ドルのアイテムなのだそうです。
「これがこのシーンに完璧なサイズだわ」と彼女がフィッティングに持ち込んだというそのピアスは、まさにハイ&ローを自在に操るミランダの圧倒的なカリスマ性を象徴しています。
ちなみに、一部で噂されていたカルティエのトリニティを着用しているという情報は、実際にはJacob & Co.(ジェイコブ)やSloan(スローン)の独創的なジュエリーである可能性が高いようです。
ミランダのスタイルは、単なる高級品の羅列ではなく、形そのものの美しさや質感で自身の権威を表現する、より高次元なレベルへと到達しています。
時代は変わっても、彼女が放つ「That’s all.」の冷徹さと気高さは、洗練された衣装と共に僕たちの心を掴んで離しません。
プラダを着た悪魔2|衣装コンセプト
■衣装デザイナーが込めた「自分を愛する」ための哲学
今回の衣装コーディネートを担当したのは、前作でパトリシア・フィールドの右腕として活躍したモリー・ロジャースです。
彼女が今作のアンディのために掲げたコンセプトは「フェミニン・メンズウェア」であり、あの名作『アニー・ホール』のダイアン・キートンのスタイルを現代的に再解釈したものでした。
サカイのミリタリー風スカートやラバンヌのブルードレスなど、新旧のアイテムをミックスする手法は、アンディがヴィンテージショップで掘り出し物を探すような、知的な好奇心を持っていることを示唆しています。
コーチのヴィンテージなメッセンジャーバッグを「相棒」として使い込む姿には、使い捨ての流行に流されない、地に足のついた彼女の成長を感じて、僕は思わず目頭が熱くなりました。
もし、あなたがアンディのような「揺るがない自分」を表現するネックレスを手に入れたいなら、幸いなことに手が届きやすい代替品もいくつか存在します。
Missoma(ミッソーマ)の「チャンキー T-バーチェーンネックレス」や、Otiumberg(オティウムバーグ)のアイテムは、劇中のジェマ・ウィンの雰囲気に非常に近く、デイリーに取り入れやすいでしょう。
また、Adina Eden(アディナ・エデン)やAbbott Lyon(アボット・ライオン)でも、パーソナライズ可能なトグルネックレスが展開されており、自分だけの「シグネチャー」を作る楽しみがあります。
これらのアイテムをパールのネックレスと重ねるだけで、アンディが映画の中で見せたあの洗練されたレイヤードスタイルを再現することが可能です。
大切なのはブランドのロゴではなく、そのアクセサリーが自分の人生にどう寄り添ってくれるかという、アンディが20年かけて学んだ哲学なのだと僕は思います。
まとめ
■ファッションの力で未来へ歩き出すために
『プラダを着た悪魔2』が僕たちに教えてくれたのは、ファッションとは単なる見栄ではなく、自分自身を鼓舞するための武器であるということです。
アンディがJemma Wynneのトグルネックレスを肌身離さず身に着けているように、僕たちにも毎日を戦い抜くための「お守り」が必要なのかもしれません。
2026年の今、この映画が再び熱狂を持って迎えられているのは、劇中の煌びやかな世界観が、変化の激しい時代を生きる僕たちの背筋をそっと伸ばしてくれるからでしょう。
アン・ハサウェイとメリル・ストリープがスクリーンで見せた、あの火花を散らすような信頼関係は、時を経ても色褪せることはありませんでした。
皆さんもぜひ、自分らしい一点を見つけて、アンディのように自信に満ちた足取りで明日へ踏み出してみてください。
ファッションの魔法は、いつだってそれを信じる人の味方をしてくれるはずですから。
