『ストレンジャー・シングス 未知の世界』がついに完結を迎え、心にぽっかりと大きな穴が開いてしまったような、あの独特の「ロス」を感じている方はきっと私だけではないはずです。
あの80年代のノスタルジックな空気感や、少年たちが自転車で駆け抜ける冒険心、そして裏側の世界から迫り来る得体の知れない恐怖……それらが完璧に混ざり合った物語に代わるものを探すのは、至難の業だと言えるでしょう。
それでも、私たちの乾いた心を潤してくれる、ストシンに似た魅力を持つ傑作は、実はこの世界にいくつか存在しています。
映画やドラマの考察に明け暮れる私が、あなたのインテントを汲み取り、次に見るべき作品を徹底的に掘り下げてご紹介しますね。
ドイツ版ストレンジャー・シングスと称される傑作『DARK/ダーク』
まず、ストレンジャー・シングスが好きなら避けては通れないのが、ドイツ発のNetflixオリジナルシリーズ『DARK/ダーク』です。
ある子供の失踪をきっかけに、4つの家族が3世代にわたる複雑なタイムトラベルの謎に巻き込まれていくという、非常に重厚なプロットが展開されます。
「小さな町で子供がいなくなる」という導入こそストシンに似ていますが、本作はよりシリアスで哲学的、そして「頭が溶ける」と言われるほど複雑に絡み合ったタイムラインが特徴です。
ストレンジャー・シングスがポップでエンタメ性に富んでいるのに対し、こちらは陰鬱で実存的な問いを投げかけるようなトーンですが、謎解きの深さは間違いなくロスを忘れさせてくれるでしょう。
IMDbでも8.7/10という驚異的な高評価を記録しており、一度ハマれば抜け出せない中毒性があります。
すべてのルーツ、スティーヴン・キングの『IT/イット』
ストレンジャー・シングスの生みの親であるダファー兄弟が、多大な影響を受けたと公言しているのがスティーヴン・キングの名作『IT/イット』です。
田舎町デリーを舞台に、負け犬の子供たちが自分たちの恐怖を具現化したようなピエロの怪物「ペニー・ワイズ」に立ち向かう姿は、まさにホーキンスの少年たちの冒険そのものです。
マインド・フレイヤーの正体や目的、そして子供たちが協力して未知の悪を倒そうとする展開には、驚くほど多くの共通点が見て取れます。
特に、2017年から公開されたリメイク映画版は、80年代ノスタルジーとダークなSF要素、そして「オタク」な子供たちの掛け合いが最高にクールです。
彼らの絆や友情が描かれる一方で、大人になると忘れてしまうような「子供時代の終わり」を感じさせる切なさは、ストシンのフィナーレに涙した人なら絶対に共感できるはずですよ。
特殊能力を持つ家族の絆を描く『アンブレラ・アカデミー』
特殊能力を持つ少年少女、政府の陰謀、そして世界を救うための戦い……そんな要素に惹かれるなら『アンブレラ・アカデミー』がぴったりの処方箋になります。
かつてスーパーヒーローとして育てられた機能不全の家族が、父の死をきっかけに再集結し、迫り来る世界の終わりを防ごうとする物語です。
ストレンジャー・シングスと同様に、キャラクター一人ひとりの個性が非常に際立っており、彼らが衝突しながらも家族としての絆を深めていく成長物語としての側面も持っています。
何より特筆すべきは音楽のセンスで、印象的なサウンドトラックがアクションシーンを彩る演出は、ストシンのあの高揚感を思い出させてくれます。
IMDbでも7.9/10と安定した評価を得ており、ユーモアとシリアスのバランスが取れた一気見必至のドラマです。
魔法の鍵が解き放つミステリー『ロック&キー』
子供たちが主役の冒険ミステリーを求めているなら、『ロック&キー』をリストに加えることを強くおすすめします。
父親を殺害された家族が先祖代々の屋敷に引っ越しますが、そこには魔法のような力を発揮する不思議な「鍵」が隠されており、その力を巡る悪意ある存在との戦いが始まります。
子供たちが自分たちだけが知る秘密の力を使って謎に挑む姿は、イレブンやマイクたちの活躍を彷彿とさせ、ワクワクする冒険心をくすぐります。
ファンタジー要素が強い作品ですが、家族の秘密や成長、そして未知の恐怖に立ち向かう勇気がテーマになっており、ストシンの「キッズ・オン・バイク」的なエッセンスもしっかり感じられます。
IMDbでは7.3/10と評価されており、コミック原作ならではの独創的な魔法の設定が、あなたの想像力を刺激してくれるはずです。
懐かしのビデオテープが繋ぐ恐怖『アーカイブ81』
より大人向けでダークな、心霊的・悪魔的な恐怖を好むのであれば『アーカイブ81』があなたの時間を奪ってくれるでしょう。
古いビデオテープを修復する仕事を請け負った主人公が、映像の中に残された行方不明の女性と謎のカルト教団の陰謀に引きずり込まれていくサスペンスホラーです。
ビデオテープというアナログな媒体から超自然的な謎が浮き彫りになっていく様子は、ストレンジャー・シングスの第1シーズンでウィルを探す際のあのゾクゾクする不気味さに通じるものがあります。
じわじわと恐怖が積み重なっていく演出が素晴らしく、現実と異次元が溶け合うようなマインドベンディングな展開には目が離せません。
残念ながらシーズン1で打ち切られてしまいましたが、その完成度の高さから熱狂的なファンが多く、IMDbでも7.3/10という良好なスコアを維持しています。
韓国発の絶望的サバイバル『今、私たちの学校は…』
もし、ティーンエイジャーたちが逃げ場のない極限状態で団結する姿が好きなら、韓国ドラマ『今、私たちの学校は…』は避けて通れません。
突如として学校内でゾンビウイルスが蔓延し、生き残った生徒たちが自力で脱出を試みるという、血生臭くも情熱的なサバイバルストーリーです。
学校という閉鎖された空間でモンスター(ゾンビ)と戦う緊張感は、ホーキンス中学校での攻防戦を思い出させ、友情や恋愛といった青春の輝きが悲劇をより際立たせています。
ストレンジャー・シングスのような超能力こそありませんが、政府の隠謀や先の読めない展開、そして泣けるほど熱い仲間同士の掛け合いは、まさにストシンファンが求めているものです。
IMDbで7.5/10と高く評価されており、韓国ドラマ特有の激しい感情表現が、あなたの心に深い余韻を残すことでしょう。
80年代ノスタルジーの原点『スーパー8』と『グーニーズ』
ドラマではありませんが、ストレンジャー・シングスの「魂」そのものを感じたいのであれば、J・J・エイブラムス監督の映画『スーパー8』を観ないわけにはいきません。
1979年を舞台に、8mmカメラで映画撮影をしていた少年たちが、列車事故をきっかけに政府の隠蔽工作と未知の生命体の事件に巻き込まれていきます。
少年たちのオタク気質、ウォーキートーキー(無線機)での連絡、そして町で起こる超常現象……すべてがストレンジャー・シングスのプロトタイプのような作品です。
また、本家でもボブ役で出演しているショーン・アスティンが主演した伝説のアドベンチャー映画『グーニーズ』も、絶対に外せない元ネタです。
子供たちが力を合わせて財宝(あるいは真実)を探すというプロットは、まさにストシンの冒険活劇としての側面を形作った偉大な原典と言えます。
ストレンジャーシングス似てる作品まとめ
■これからの楽しみ!スピンオフアニメ『ストレンジャー・シングス: 1985年の冒険』
最後にとっておきのニュースをお伝えしますと、2026年にはNetflixでスピンオフアニメの配信が予定されています。
舞台はシーズン2とシーズン3の間の1985年で、おなじみのイレブンやマイクたちが、ホーキンスで新たなモンスターや超常現象に挑む姿が描かれます。
「80年代のカートゥーン」のような作風でありながら、しっかりとホラー要素もあり、子供たちにとって非常に危険な状況が描かれるとのことです。
本編の矛盾を解消するような「ホーキンス研究所の科学」にまつわる新事実も明かされるようで、ロスの穴を埋めるにはこれ以上ないプレゼントになりますね。
ストレンジャー・シングスの世界は、形を変えてこれからも私たちを魅了し続けてくれるはずですから、希望を持って次の冒険に飛び込んでみてください。
まるで失われた地図を見つけるように、これらの作品の中に新しい「お気に入り」を見つけ、あなたの考察熱が再び燃え上がることを心から願っています。
