こんにちは! みなさん、最近何か面白いサスペンスドラマ観ましたか。
僕はもう、もうね、唸りっぱなしの作品に出会ってしまったんですよ。
今回ご紹介するのは、MBCの金土ドラマとして放送された「白雪姫には死を~BLACK OUT」。
これね、観始めたら止まりません。
ぜひ、この僕の熱いブログを最後まで読んで、心を鷲掴みにされてほしいです。
白雪姫には死を~BLACK OUT(韓国ドラマ)ネタバレ|最終回あらすじ
このドラマの物語は、まるで静かな湖に石を投げ込んだかのように始まります。
主人公は、ピョン・ヨハンさんが演じるコ・ジョンウという青年です。
彼は、医学部への進学を控えた優等生で、まさに順風満帆な人生を歩んでいました。
ところが、ある夜、恋人を含む二人の女子高生が殺害されるというミステリアスな事件が起こります。
現場には血痕が残されているのに、なぜか遺体が見つからないんですよね。
そして、その犯人として指名されてしまうのが、ジョンウなんです。
事件当時、泥酔していて記憶がすっぽり抜け落ちてしまったジョンウは、自分が殺したという記憶もなければ、殺していないという確かな証拠もありません。
この「ブラックアウト」状態のまま、彼は投獄され、十年もの間、刑務所で過ごすことになります。
信じていた友人や隣人たちに裏切られ、彼の人生は一瞬で崩れ去り、家族もまた社会の冷たい目に晒されていくんです。
そして十年後、出所したジョンウは、失われた記憶と事件の真実を追い求める旅に出ます。
まるで平和に見える村、ムチョン市に隠された、人間の嫉妬、強欲、そして復讐といった、おぞましい感情が絡み合った闇が、彼の追跡によって少しずつ暴かれていくんです。
白雪姫には死を~BLACK OUT(韓国ドラマ)|何話で最終回?
全14話、怒涛の最終回へ
この「白雪姫には死を~BLACK OUT」は、全14話で構成されています。
2024年の8月16日に放送が始まり、10月4日に最終回を迎えました。
僕も最初、視聴率が2.8%という数字を聞いて、正直「え、大丈夫かな」って思ったんですけどね。
それがもう、観てみたらとんでもない。
口コミでどんどん話題になり、最終的には8.8%という高視聴率を記録して、見事に有終の美を飾ったんです。
撮影自体は2021年から2022年にかけて行われたプリプロダクション作品で、なんと二年間も棚上げされていたそうですよ。
これだけ面白い作品が、世に出るまでに二年もかかっていたなんて、本当に信じられません。
それだけに、この作品への期待と熱意が詰まっていたんだなぁと、感心してしまいますね。
白雪姫には死を~BLACK OUT(韓国ドラマ)ネタバレ|最終回・最後の結末は?
最終回は、まさに怒涛の展開でした。
ジョンウの無罪が証明されるまでの過程は、本当に胸が締め付けられるようでした。
まず、国会議員であるイェ・ヨンシルの夫、パク・ヒョンシク院長が車内で殺害されているのが見つかります。
ヨンシルは選挙を控えていて、夫の死を自殺に見せかけようと画策するんですよね。
もう、その冷徹さには鳥肌が立ちました。
でも結局、過去の事件隠蔽がバレて、彼女自身が逮捕されることになるんです。
そして、ずっと心配していたジョンウのお母さん、グムヒが昏睡状態からついに目を覚まします。
想像を絶する苦難を乗り越えてきたジョンウに、お母さんが「お疲れさま」って静かに労いの言葉をかけるシーンは、もう涙なしでは見られませんでしたね。
もう一つ、ずっと謎だったパク・ダウンの遺体の行方もついに明らかになるんです。
警察署長のヒョン・グタクの息子、スホが自宅の地下に隠し部屋があって、そこにミイラ化したダウンの遺体が十年もの間、隠されていたんですよ。
これを知ったグタクは証拠を隠滅しようと火を放つんですけど、ジョンウが必死に彼を救い出し、「生きて罪を償え」と叫ぶんです。
この時のピョン・ヨハンさんの演技が、もう、すごかった。
そして、ジョンウを陥れた黒幕、ヒョン・グタク署長の悪事も全て暴かれます。
彼が指示して、友人たちがジョンウに罪をなすりつけ、ジョンウのお父さんの遺産まで横取りしていたなんて、もう呆れるしかありませんでした。
結局、グタクも逮捕され、刑務所に収監されるんですが、長かったですよね、本当に。
そして、最終的にはジョンウは再審で無罪を勝ち取ります。
サンチョル刑事が紹介してくれた弁護士の協力もあって、本当に良かったと心から思いました。
無罪になったジョンウは、母グムヒとスホと共にムチョンを離れ、新しい土地で普通の生活を始めるんです。
ジョンウは念願の大学に通い始め、お母さんもまた食堂を再開して、三人で穏やかな日々を送る姿に、本当にホッとしました。
単なる勧善懲悪では終わらない、深い余韻を残す作品でしたね。
白雪姫には死を~BLACK OUT(韓国ドラマ)|評価
このドラマの評価は、もう文句なしの大傑作です。
僕はこれまでたくさんのサスペンスドラマを見てきましたが、これは本当に異彩を放っています。
まず、何と言っても俳優陣の演技が素晴らしい。
ピョン・ヨハンさんの、事件によって人生がめちゃくちゃになり、精神的にボロボロになっていくジョンウの姿は、本当に悲壮感たっぷりでした。
特に、辛い中でもふと見せる笑顔には、切なさと刹那的な魅力が滲み出ていて、もうしびれましたね。
そして、コ・ジュンさん演じるノ・サンチョル刑事ですよ。
最初はジョンウを犯罪者として疑い、敵対心を剥き出しにするんですが、事件の真相を追ううちに、ジョンウの良き理解者となり、最高の相棒になっていくんです。
二人の間に築かれていく「ブロマンス」は、この重い物語の中で唯一の癒しでしたね。
彼らが命懸けで真実を解き明かしていく姿には、何度も胸を打たれ、事件終結後の二人のやり取りには涙が止まりませんでした。
悪役を演じたクォン・ヘヒョさん(グタク署長)やペ・ジョンオクさん(ヨンシル議員)も、権力や自己保身のためならどんな嘘もつくという人間の醜悪さを、これでもかとリアルに演じていました。
観ていて、本当に「恥を知れ!」「どの面下げて!」と怒りがこみ上げてきましたもん。
個人的には、スホとゴノの二役を演じたイ・ガソプさんの演技も忘れられません。
本当に別人が演じていると錯覚するほどの変貌ぶりで、今後の活躍が楽しみで仕方ありません。
脚本も非常に緻密で、最初こそゆっくりとした展開だと感じる人もいたようですが、回が進むごとに伏線が回収され、点と点が線になっていく様は圧巻でした。
真犯人が一人ではないという複雑な構造も、最後まで目が離せない要因でしたね。
ただの「真犯人探し」で終わらず、人間の欲望や嫉妬、そして集団の欺瞞といった深いテーマを抉り出しているところが、この作品の真骨頂だと思います。
ドイツの小説が原作というだけあって、韓国ドラマ特有の過剰な復讐劇とは一線を画し、どこか文学的で考えさせられる余韻が残るんですよ。
この「白雪姫」というタイトルも、誰が白雪姫なのか、そして「死を」という言葉にどんな意味が込められているのか、観る人によって様々な解釈ができるのも面白いところです。
ジョンウが、社会的に抹殺されながらも、真実を追い求めて再生していく姿は、まさに白雪姫のようでした。
まとめ
このドラマは、2024年4月に開催された第7回カンヌ国際シリーズフェスティバルにも招待されているんですよ。
それも納得の完成度でした。
観る前はちょっと重いかな、と思うかもしれませんが、これは本当に見逃せない傑作です。
ぜひ皆さんも、「白雪姫には死を~BLACK OUT」を観て、この衝撃と感動を味わってみてください。