毎週火曜日の夜、胸を締め付けられるような人間ドラマを見せてくれる『さよならノワール』ですが、みなさんはご覧になっていますか。
今回は第6話が放送され、あまりにもリアルで、そして切ないストーリーに、私もテレビの前で何度もため息をついてしまいました。
特に現代社会が抱えるSNSの恐怖や、被害者がいつの間にか悪者にされていく不条理さが、これでもかと描かれていましたね。
この記事では、見逃してしまった方や、もう一度物語の深みを感じたいという方に向けて、前回のおさらいから最新話の結末まで、じっくりと語り尽くしていきたいと思います。
さよならノワール(ドラマ)6話までの振り返り
■衝撃の真実が明かされた前回・第5話の振り返り
まずは前回の第5話について、少しおさらいをしておきましょう。
第5話では、佐久本宝さんが演じる元暴力団員の高坂卓也が、工場での300万円窃盗の疑いをかけられ、鉄パイプで同僚から殴られるという痛ましい事件が発生しました。
しかしその真相は、工場の経営難に苦しんでいた社長の一丸美喜夫が、盗難保険金を騙し取るために仕組んだ自作自演だったのです。
高坂は自分を受け入れてくれた社長親子を守るため、自ら泥をかぶって逮捕されようとし、さらには絵梨子を刃物で人質にするという暴挙にまで出ました。
夏海たちが粘り強く寄り添ったことで、高坂は自分の人生を犠牲にすることを踏みとどまり、社長も真実を自白することとなりました。
この事件の裏で、夏海の隠された過去のディテールも明らかになりましたね。
1年前、同僚だった山崎創からの緊急の呼び出しに応じるため、夏海は当時まだ幼かった娘の夕夏を一人きりで家に残して外出してしまいました。
目を覚ました娘は母を探して外に出てしまい、交通事故に遭ってしまったのです。
娘の命は助かったものの、この事故をきっかけに夫とは離婚し、山崎はそのまま失踪、夏海自身も責任を問われて犯罪被害者支援室へ異動させられたのでした。
自分自身が抱える深い罪悪感に苦しむ夏海に対し、絵梨子が「過去ではなく、これからの行動で関係を正しくしていけばいい」と手を差し伸べるシーンは、バディの絆が深まった瞬間として胸が熱くなりました。
さらにラストでは、横浜のカジノで山崎に似た男が目撃されたという不穏な情報がもたらされ、物語の縦軸も大きく動き出しました。
さよならノワール(ドラマ)6話あらすじ
■第6話「交通事故被害者の母子を支援せよ」あらすじ
それでは、今回放送された第6話のあらすじを見ていきましょう。
今回の支援対象となるのは、派遣社員として働きながら一人息子を育てるシングルマザーの林田あかりと、6歳の息子である将斗です。
ある日、スーパーの駐車場であかりが仕事の着信に対応するため、ほんの一瞬だけ将斗の手を離してしまいます。
その一瞬の隙に、将斗は車にはねられ、意識不明の重体となってしまいました。
車を運転していたのは、なんと今をときめく人気ボーイズグループ「CKO」のメンバーである水沢恭太だったのです。
あかりが水沢側からの性急な謝罪や面会を拒否したところ、ネット上では「母親が目を離したのが悪い」「金をむしり取ろうとしている」といった、あかりに対する激しい誹謗中傷が巻き起こります。
被害者であるはずのあかりは、一瞬にして日本中から「母親失格」の烙印を押され、顔写真や個人情報まで晒されるという地獄のような二次被害に巻き込まれていくことになります。
さよならノワール(ドラマ)6話ネタバレ
■追いつめられた母親の嘘と親子を取り戻した約束
ここからは、第6話のストーリー展開と、その最後の結末について、より詳細に追いかけていきます。
夏海と絵梨子が病室を訪ねると、あかりは「自分が手を離したせいだ」と激しい自責の念に囚われて憔悴しきっていました。
その病室に、なんと「子供を虐待しているのではないか」という通報を受けた児童相談所の職員が押し寄せてきます。
炎上はネットの中だけにとどまらず、あかりの自宅前には嫌がらせによるゴミが大量に散乱する事態にまで発展していました。
精神的に完全に限界を迎えてしまったあかりは、ついに児童相談所の職員に対して「私が将斗を虐待していました」と、嘘の告白をしてしまいます。
自分が「悪い母親」になれば、将斗は一時保護されて自分から引き離され、これ以上の炎上や嫌がらせから守られると考えた上での、悲痛な自己犠牲の選択でした。
一方、刑事課の鴨居や大野たちが警戒に当たる中、サイバー犯罪対策課の捜査によって驚くべき真実が明らかになります。
ネット上であかりへのバッシングを扇動し、自宅前にゴミを放置していたのは、加害者である水沢の所属事務所「ブレイズプロモーション」のスタッフである郷田弘樹だったのです。
人気タレントのイメージを死守し、映画の上映延期などの損失を最小限に抑えるため、責任を母親側に転嫁しようとする極めて悪質な情報操作でした。
事務所の人間が威力業務妨害などの容疑で逮捕され、報道されたことで炎上はようやく収束へと向かいます。
あかりを襲おうとして逮捕された女性も、水沢のファンなどではなく、単に「あかりが示談金を多くもらった」という偽の噂を真に受けて嫉妬しただけの無関係な人物でした。
将斗の意識は奇跡的に回復し、退院の日を迎えることになりますが、あかりは「自分にはもう育てる自信がない」と、将斗を児童相談所に預ける意思を変えようとしません。
そこで夏海は、支援員としての境界を意識しながら、自分自身の過去をあかりに打ち明けます。
自分の不注意で娘を事故に遭わせ、今はもう二度と会えなくなってしまったという、自らの血を流すような告白でした。
そして夏海は、「良い母親かどうかを決めるのは世間ではなく、将斗くん自身です」と、優しく語りかけます。
退院の時間が迫り、児童相談所が将斗を連れて行こうとしたその時、あかりが泣きながら部屋に飛び込んできました。
あかりは「ママが間違っていた、ごめんね」と将斗を強く抱きしめ、それに対して将斗は「大丈夫だよ、僕がいるよ」と笑顔で応えたのです。
夏海が提出した詳細な報告書によって、あかりの虐待告白が子供を守るための嘘であったことが証明され、児童相談所も一時保護を見送る決定を下しました。
親子は再びしっかりと手をつなぎ、継続的な支援を受けながら一緒に生きていく道を選んだのです。
物語のラストでは、夏海が直接会えない娘の誕生日に、お祝いのメッセージをそっと送る様子が描かれました。
一方で絵梨子から家族との連絡について聞かれた鴨居は、静かに「うん」と答えた後、一人で静かにお墓参りへと向かい、彼のミステリアスな過去がさらに深まる形で幕を閉じました。
さよならノワール(ドラマ)6話の感想
■ネット社会の歪みと親子の絆に涙した第6話の感想
今回のエピソードは、現代のSNS社会の恐ろしさをこれでもかと突きつけられ、本当に胸が苦しくなる回でした。
駐車場でのほんの一瞬の油断、これは子育てを経験したことのある人なら誰しも「自分にも起こり得ることだ」とゾッとしたのではないでしょうか。
被害者であるはずの母親が、顔も見えない不特定多数の人々から「不注意だ」「虐待だ」と袋叩きにされる描写は、現実のニュースを見ているようで本当にリアルでした。
恒松祐里さんの、あの極限まで追い詰められていく母親の演技は素晴らしく、見ていてこちらの呼吸が止まりそうになるほどの説得力がありました。
And then, 加害者側の芸能事務所が、自らのタレントを守るために被害者を陥れるという構図には、怒りを通り越して強い嫌悪感を抱かざるを得ませんでした。
そんな暗闇の中で、将斗くんが放った「大丈夫、僕がいるよ」という言葉は、あかりだけでなく、画面の前の私たちにとっても最大の救いとなりました。
子供にとって、母親が完璧である必要なんてないのですよね。
完璧な母親を求める世間の冷たい目から、一番小さな息子がその小さな手で母親を救い出すラストには、涙があふれて止まりませんでした。
また、夏海が自分の引き裂かれるような過去を語ることであかりの心を溶かしたシーンは、このドラマが描く「傷を抱えた者同士の寄り添い」の極みだったと感じます。
それにしても、鴨居刑事が一人で訪れていたあのお墓は、一体誰のものなのでしょうか。
彼がかつて五十畑教授に対して放った「手のひら返し」という言葉の裏には、彼自身も加害者、あるいは被害者家族として世間の手のひら返しに遭った過去があるのではないかと邪推してしまいます。
毎話少しずつしか明かされない彼の謎が、これからの大きな見どころになりそうですね。
まとめ
■『さよならノワール』第6話まとめと次回への期待
今回の第6話は、ネット社会の闇と、それを乗り越える親子の無償の愛を丁寧に描いた、非常に密度の濃い1時間でした。
自分の過ちを認め、もう一度子供の手を握りしめたあかりの姿は、同時に夏海自身が娘との関係をやり直すための第一歩にもなったはずです。
次回は、心理学者である白石絵梨子を演じる北香那さんの活躍が中心となりそうな予感がしています。
絵梨子が支援対象者から受ける「陽性転移」という心理的な依存をどう受け止め、支援者としての境界線をどう引き直すのか、非常に興味深い展開になりそうです。
鴨居刑事の謎に満ちた過去の真相や、失踪した山崎の行方、そして横浜のカジノの謎も含めて、これからも一瞬たりとも目が離せません。
みなさんもぜひ、彼女たちの再生への歩みを最後まで一緒に見届けていきましょう。
