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ポリティカルパン(ドラマ)5話あらすじ感想・ネタバレ考察

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水曜ドラマ『ポリティカルパン』の第5話「ニッポニア・クロニクル」、みなさんはもうご覧になりましたか?

あまりにも怒涛の伏線回収と驚愕のラストシーンに、放送が終わったあともしばらく鳥肌が立ちっぱなしでした。

怪盗エンターテインメントとしての爽快感はもちろんのこと、今回は登場人物たちの重厚な過去と国の歴史が複雑に絡み合い、ドラマ史に残るレベルの神回になっていましたね。

今回は、そんな注目の第5話について、前回の流れからラストの超サプライズまでじっくりと紐解いていきます。

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ポリティカルパン(ドラマ)5話までの振り返り

まずは、第5話の怒涛の展開をより深く味わうために、前回の第4話「250円」で起きた重要な出来事を振り返っておきましょう。

大泥棒の如月弥生は、不透明な政治の金である官房機密費を盗み出すため、元総理の娘である小早川雅を国政に立候補させました。

千羽17区での熾烈な選挙戦の末、雅は実家の地盤と潤沢な選挙資金を持つ兄の颯をわずか210票差で破り、見事に初当選を果たしたのです。

しかし、無所属議員としての厳しい現実にぶつかった雅は、自分の目指す政治改革を進めるために、苦渋の決断として父の率いる与党・国自党へ入党することになりました。

入党後、テレビ番組に出演した雅が国会議員の収入について正直に明かしたことで、世間からは「税金泥棒」という猛烈な批判が殺到してしまいます。

そんな騒動の中で雅は政治資金パーティーの壇上に立ち、政党交付金の原資が国民一人あたり年間250円であり、30年で総額1兆円にも達するという事実を訴えました。

企業団体献金の廃止という30年前の約束を国民と結びながら、それを無視し続ける政治の姿勢を毅然と批判した雅のスピーチは、本当に胸を打つものがありましたよね。

一方、その裏でパーティーに集まる企業献金を狙っていた弥生でしたが、なんと泥棒の師匠である琥珀に先手を打たれ、現金を横取りされてしまいます。

ところが、一枚上手だったのは謎の情報屋である乾でした。

乾が事前に仕掛けた偽の案内チラシによって、参加費の1000万円は小早川士郎の亡き父が関わる政治団体「二十一世紀国家研究会」の口座へと振り込まれていたのです。

士郎が「あいつは死んだはずだ」と過去の亡霊に怯えるような呟きを残し、乾自身も「俺は亡霊だ」と語るなど、25年前の深い因縁を感じさせながら物語は第5話へと引き継がれました。

ポリティカルパン(ドラマ)5話あらすじ

年が明けて1月、通常国会が召集されるとともに、一連の泥棒騒ぎはうやむやのまま沈静化していきました。

弥生は雅の私設秘書として多忙な日々を送っていましたが、国自党内では秋の総裁選に向けた権力闘争が静かに燃え上がっていたのです。

現職の風祭総理や総理の座を狙う岩倉幹事長ら党の重鎮たちは、キングメーカーである副総裁・小早川士郎が誰を次の総理に指名するのか、激しい腹の探り合いを繰り広げていました。

そんな中、与党の金庫番である夏目将門が次期官房長官に抜擢されるという噂が永谷町に駆け巡ります。

官房長官になれば、弥生がずっと狙い続けている官房機密費の金庫へ一気に近づく大きなチャンスとなります。

噂の真相と夏目の動向を探るため、弥生は夏目を誘って庶民的な焼き鳥屋でのデートを敢行しました。

しかし、乾が1000万円の振込先に選んだ口座は、士郎にとって絶対に掘り起こされたくない過去の暗部そのものだったのです。

士郎から突然「泥棒の件はこれ以上調べるな」と命令された夏目は、政界の深い闇と己の立場に揺れ動くことになります。

焼き鳥屋での二人の会話や乾の回想を通して、ニッポニアが歩んできた「失われた30年」の歪みと彼らの人生の交点が明らかになり、物語は誰も予想しなかった新総理誕生の瞬間へと突き進んでいきます。

ポリティカルパン(ドラマ)5話ネタバレ

第5話「ニッポニア・クロニクル」は、まさに登場人物たちの過去と国家の歴史が鮮やかに交差する見事な構成でした。

乾が利用した「二十一世紀国家研究会」の口座は、かつて小早川士郎の父である小早川一郎元総理が設立したものでした。

士郎から捜査の中止を突如言い渡された夏目は、その裏にある25年前の因縁を察します。

その頃、アジトでルイと向き合う乾の口から、35年前の衝撃的な過去が語られました。

若き日に繁華街で荒れた生活を送っていた乾は、政界のフィクサーと呼ばれた男・片桐元に拾われ、政治の裏舞台へと足を踏み入れます。

当時、国自党内では小早川一郎と井川重昭による「川川対決」と呼ばれる激しい総裁選が繰り広げられていました。

反戦や平和外交を訴えるハト派の井川に対し、アメリカのCIAからの裏金によって総裁選を制したのがタカ派の一郎だったという疑惑が浮かび上がります。

片桐は小早川政権を一瞬で吹き飛ばすほどの決定的なスキャンダルを掴みますが、その直後に車にはねられて不審死を遂げてしまいました。

片桐の遺言によって遺産を引き継いだ乾は、3000万円の不審な振込記録が残る通帳を盗み出します。

小早川側はその通帳の存在自体がスキャンダルになるため盗難届を出すこともできず、乾は証拠を握ったまま秘書を辞めて潜伏していたのです。

場面は変わり、弥生と夏目の「焼き鳥屋デート」へ移ります。

夏目が選挙特番で好物だと答えていた「シロ(豚モツ)」を注文した弥生は、安くていつまでも噛んでいられるその食べ物をきっかけに、互いの貧しい生い立ちを語り始めました。

夏目は幼少期、母子家庭で電気もガスも電話も止められ、水だけで死にかけた恐怖の体験を告白します。

空腹で目を覚ました夕方、近所から漂うカレーの匂いに気づいた幼い夏目は、「この世界には人がいる、助けてと言おう」と外へ飛び出しました。

生活保護と政治の手差しによって生き延びた夏目は、猛勉強して財務官僚となり、「政治は困っている人を救うことができる」という強い信念を持って政治家になったのです。

対する弥生も、父親のDVから逃れて母親とシェルターで暮らした過去を明かします。

缶拾いで手に入れた250円でシロを買っていた幼少期を経て、山奥のクリスタルハウスと呼ばれる場所で同じ境遇の人々と身を寄せて暮らしていました。

そこでは母親たちが子供たちに勉強と人生を教えてくれ、穏やかな日々が続いていたのです。

しかし、そのささやかな暮らしも長くは続きませんでした。

開発に伴う地上げ屋が押し寄せ、住処を無残に荒らされて追い出されてしまったのです。

当時、その場所へ視察に訪れていた女性政治家の樺島響子は、困窮する人々の訴えに対して「献金も持ってこないで」と嘲笑い、その手には豪華な指輪が光っていました。

政治に救われたことで「政治の力で人を救いたい」と誓った夏目と、政治に見捨てられたことで絶望し「政治から金を盗む泥棒」となった弥生。

まったく同じ貧困という原点を持ちながら、真逆の道を歩むことになった二人の対比が、あまりにも切なく描かれていました。

焼き鳥屋を出て別々の方向へ歩き出す二人でしたが、弥生の胸には冷たい虚無感が残ります。

現代のパートで、弥生は街中で元政治家の樺島響子と偶然すれ違いました。

彼女の手に今も変わらず輝くド派手な指輪を目撃した弥生は、政治家たちが結局は金と欲望のために動いているという現実に改めて深い失望を覚えます。

一方、小早川家では、士郎が娘の雅に対して「お前は誰に総理大臣になってほしいか」と問いかけていました。

雅が「国民のために仕事をする人」とまっすぐに答えると、士郎は嘲笑うように言います。

総理とは周りが担ぐ神輿であり、神輿は軽ければ軽いほどいい、というのがキングメーカーである士郎の冷酷な政治哲学だったのです。

そして、物語のラスト1分で誰もが息をのむ衝撃の瞬間が訪れました。

国自党総裁選の結果が発表され、第35代総裁、すなわち新総理大臣に選ばれたのは、若手二世議員の玉矢吉実でした。

画面に映し出されたその姿は、なんとサプライズ出演を果たした香取慎吾さんだったのです。

まさかの大物キャスト登場と、士郎の言っていた「軽い神輿」としての新総理爆誕というダブルの衝撃で、第5話は圧巻の幕切れとなりました。

ポリティカルパン(ドラマ)5話の感想・考察

今回の第5話は、脚本を手がける野木亜紀子さんの圧倒的な凄みを改めて思い知らされる神回だったと感じています。

ただの怪盗ドラマや政治サスペンスの枠に収まらず、「国とは何か」「政治は人を救うのか」という深いテーマがズシリと心に響きました。

特に印象的だったのは、焼き鳥屋で「シロ」を噛み締めながら交わされた弥生と夏目の会話シーンです。

安くて噛み切れないシロという食べ物が、二人の幼少期の貧困の象徴として機能し、そこから生じた感情の分岐点が丁寧に描写されていました。

高橋一生さん演じる夏目が涙ぐみながら語る「助けてと言いに行った」思い出と、石原さとみさん演じる弥生が感じた政治への怒りがぶつかり合う空気感は、息をのむほどの緊迫感がありましたね。

また、雅と父・士郎が語り合った「国」の定義も実に深かったです。

国土を指すCountry、政府を指すState、国民を指すNationという側面の中で、雅が「国は国民のためにある」と言い切った爽快感に対して、士郎が放った「神輿は軽い方がいい」という言葉の不気味さが強烈なコントラストを成していました。

そして何と言っても、第4話から張り巡らされていた「指輪」の伏線回収には脱帽しました。

かつて弥生たちの住処を奪った政治家の手に光っていた指輪と、現代ですれ違った樺島響子の指輪が重なった瞬間、弥生が抱く政治への根強い絶望の理由が完璧に理解できました。

リリー・フランキーさん演じるフィクサー・片桐の死など、昭和から平成にかけてのリアルな裏金史や不審死事件を彷彿とさせる骨太なバックボーンも素晴らしい味わいでした。

ラストに登場した香取慎吾さん演じる玉矢新総理は、まさに「軽すぎる神輿」として政界をどう撹乱していくのか、期待で胸が躍ります。

まとめ

第5話「ニッポニア・クロニクル」は、ニッポニアという国の「失われた30年」の闇と、主要キャラクターたちの哀しい過去が見事に紐解かれた必見の回でした。

政治に救われた夏目と、政治に見捨てられた弥生という二人の対比は、今後の物語にさらに深い影を落としていきそうです。

キングメーカー・小早川士郎によって担ぎ上げられた玉矢新総理の誕生により、永谷町の権力構図は大きく塗り替えられることになります。

次回となる第6話では、毎年うやむやに支出される巨額の補正予算や、電気・ガス補助金に乗じる下請け企業の中抜き構造に弥生たちが切り込んでいくようです。

国民から吸い上げられた血税を、大泥棒・弥生はどのようにして奪い返してくれるのでしょうか。

新総理演じる香取慎吾さんと、弥生たちの華麗なる大仕掛けから、ますます目が離せませんね。

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