朝の忙しい時間、ふとテレビに目を向けると、そこには必死に運を天に任せる大人たちの姿がありました。
TBSの朝の情報番組『ラヴィット！』から生まれた「KISUKE」は、単なるパロディの枠を超えた究極のエンターテインメントとして、今や多くの視聴者を熱狂させています。
筋肉や身体能力が問われる本家「SASUKE」とは真逆で、ここでは「運」だけがすべてを支配する残酷なルールが適用されます。
僕も独身の身として、平日の朝にこのスリルを味わうのが密かな楽しみになっていて、その奥深さにすっかり魅了されてしまいました。
今回は、SNSでもトレンド入りを連発するこの神企画について、その歴史から伝説のエピソードまでを熱く深掘りしていこうと思います。
ラヴィットKISUKEとは？
朝の常識を変えたKISUKEの誕生
このゲームの歴史は、2024年3月5日に産声を上げたところから始まります。
もともとは藤崎マーケットのトキさんが「マッハゲーム」という名称でアンケートに書いた企画が原案となっており、それがスタッフたちの手によって形を変えていきました。
気になる「KISUKE」という名前ですが、実は同局の人気番組「SASUKE」をもじっただけでなく、アルファベットの「K」には「強運（Kyoun）のNo.1」という意味が込められているんです。
番組MCの川島明さんが命名したこの名称は、今や『ラヴィット！』を象徴するブランドの一つになりましたね。
最初は単なる番組内の1コーナーでしたが、回を重ねるごとにセットは巨大化し、ついには元旦の特番として独立するまでの成長を遂げました。
ラヴィットKISUKE放送履歴
日本中が注目した伝説の開催記録
これまでの主な開催を振り返ると、2024年だけで9回もの熱い戦いが繰り広げられてきました。
記念すべき第1回大会では、発案者であるトキさん自らが完全制覇を達成し、企画の面白さを世に知らしめる素晴らしいスタートを切りました。
その後、宮近海斗さんや関口メンディーさんといったアイドル界のスターたちが次々と奇跡を起こし、視聴者を釘付けにしたのは記憶に新しいところです。
しかし、完全制覇者が出るたびに難易度が上がり、中盤の回では「完全制覇者なし」という絶望的な展開が続くことも珍しくありませんでした。
そして2025年の元旦には、深夜帯に『KISUKE2025新春』として史上最大規模の特番が放送され、26名もの強運自慢が顔を揃える事態となりました。
KISUKEの歴史と主な開催回
| 開催回 | 放送日 | テーマ/特徴 | 主な参加者 | 結果/ハイライト |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2024年3月5日 | 初開催。芸能界強運No.1決定戦。 | 芸能人中心（詳細不明）。 | 初の完全制覇者が出るか注目されたが、成功率の低さで話題に。スリル満点の運試しステージが好評。 |
| 第5回 | 2024年5月6日 | 究極の運試しゲーム。 | WEST.の小瀧望、美 少年の岩﨑大昇など。岩﨑は「圧倒的歌唱力を誇る正統派イケメン」、小瀧は「高身長ベビーフェイス」と紹介。 | 運の壁の高さを痛感する参加者が続出。 |
| 2024夏 | 2024年7月30日 | 芸能界強運No.1決定戦。新ステージ＆幸運の魔城登場。 | キュウソネコカミのヨコタ（キーボード担当）など各界の強運自慢。 | ヨコタは「みんなのおかげでここまで」と振り返り、次回出場を宣言。運だけでなく応援の力が強調された。 |
| 2024晩夏 | 2024年8月1日・30日 | 視聴者参加スペシャル。応募総数1110人から選抜。 | 一般参加者、ジャングルポケット太田、宮下草薙、さや香、柳原可奈子、藤崎マーケットなど。 | 完全制覇を目指すも失敗続き。OA直後のインタビューで「引っきずってる」と反省会。山田勝己、漆原裕治、日置将士、川口朋広が生出演。 |
| 2025冬 | 2025年12月23日 | 1年ぶり復活。各界の強運自慢大集結。2時間オープニングスペシャル。 | =LOVE野口衣織（卒業記念）、青木マッチョ、ZAZY、山田勝己（ミスターSASUKE）、藤崎マーケット・トキ（ミスターKISUKE）、おいでやす小田、相席スタート山添寛、現役一流アスリート（シルエットから推測）。Snow Man宮舘涼太も出演か。 | 野口衣織の卒業記念でビリビリイス取りゲーム復活。ミスターKISUKEのトキが3度目の完全制覇を目指す。年末風物詩として話題。 |
| 2025新春 | 2025年1月1日（深夜0:40） | 最強運芸能人決定戦スペシャル。特番として独立放送。 | Snow Man宮舘涼太・佐久間大介、美 少年岩﨑大昇など。 | 衝撃のラストが話題。TVerで配信中。 |
ラヴィットKISUKEのルール・ステージ
運だけで生き残る非情なステージ
このゲームのルールは極めてシンプルで、コース内に設置された数々の「運試し」を一つずつクリアしてゴールを目指すというものです。
1stステージには8つのエリアが立ちはだかり、一つでも選択を間違えればその瞬間に失格、手痛い罰ゲームが待っています。
例えば「ハンドレッドローリング超酸っぱいラッピージュースヒル」では、100個のグラスからたった1つのハズレを引かないように祈りながら飲み干さなければなりません。
また、お馴染みの「ビリビリイス」も健在で、2つの椅子のどちらが安全かを見極めるその瞬間は、画面越しでも心臓の鼓動が聞こえてきそうな緊張感です。
特番では「電流爆破」まで加わるなど、もはや朝の番組の域を超えたスケールの大きさに、僕はテレビの前で思わず声を上げてしまいました。
ラヴィットKISUKEの歴代の参加者
奇跡を起こしたスターたちのドラマ
この過酷な舞台で輝きを放ったのは、何と言っても「ミスターKISUKE」の異名を持つトキさんでしょう。
彼は何度も挑戦を繰り返し、リニューアル後のファイナルステージも突破して2度目の完全制覇を成し遂げるなど、まさに強運の化身のような活躍を見せました。
一方で、Snow Manの宮舘涼太さんや佐久間大介さんといったトップアイドルたちも、一切の忖度なしでビリビリや泥水のスリルに立ち向かう姿を見せてくれます。
特に2025年新春特番では、筋肉芸人の青木マッチョさんが圧倒的な強運でファイナルステージに進出しながらも、まさかの時間切れで失格になるという衝撃のラストを迎えました。
予測不能なドラマが生まれるのは、計算された技術ではなく、目に見えない運という不公平な力が支配しているからこそ面白いのだと痛感させられます。
まとめ
強運がすべてを支配する世界の魅力
「KISUKE」の完全制覇確率はわずか1%未満と言われており、成功すること自体が奇跡に近い難易度です。
だからこそ、誰かがその壁を突破した瞬間の爆発的な盛り上がりは、他のどのバラエティ番組でも味わえない特別なものがあります。
ただ運が良いだけではなく、そこに向き合う挑戦者たちの真剣な表情や、失敗した時のリアクションが最高に人間臭くて応援したくなるんですよね。
朝の番組から生まれたこの小さな運試しが、いつか本家のように世界中を熱狂させる日が来るのではないかと、僕は本気で期待しています。
これからも『ラヴィット！』の放送から目が離せませんし、自分自身の運勢を占うつもりで、彼らの戦いを見守り続けたいと思います。
