PR

「小与島」なぜ穴だらけ?場所・アクセスは?【世界の何だコレ!?ミステリー】

スポンサーリンク
はるを 速報

先日の「世界の何だコレ!?ミステリー」で紹介され、ネット上でもその異様なビジュアルが大きな話題を呼んでいる「小与島(こよしま)」について、皆さんはどれくらいご存知でしょうか。

上空から見ると島中がボコボコと穴だらけで、まるで月面のクレーターか、あるいはファンタジー映画の舞台に迷い込んだかのような錯覚を覚えるこの島は、香川県坂出市に属する塩飽諸島の一つです。

僕自身、この映像を初めて見たときは、現代の日本にこれほどまでに産業の爪痕と美しさが共存している場所が残っているのかと、言葉を失うほどの衝撃を受けました。

今回は、そんな謎に包まれた小与島の正体と、2026年現在のリアルな姿を、熟練ブロガーの視点から徹底的に深掘りしていきたいと思います。

スポンサーリンク

「小与島」とは?

■小与島の基本情報と場所

小与島は、瀬戸中央自動車道の与島パーキングエリアで有名な与島のすぐ東隣に位置する、面積わずか0.24から0.26平方キロメートルほどの非常に小さな島です。

坂出港から北へ約11キロメートル、瀬戸大橋のほぼ中央付近に寄り添うように浮かんでいますが、巨大な橋脚が島々を跨ぐ中で、この小与島にだけは橋が架かりませんでした。

そのため、すぐそばを最新の高速道路が通り、車や電車の走行音が響き渡っているにもかかわらず、島内へは船でしか上陸できないという、不思議な隔絶感を保っています。

周囲は約1.5キロメートルと短く、歩いて一周できるほどの規模感ですが、その狭い土地に凝縮された歴史の密度には圧倒されるばかりです。

「小与島」なぜ穴だらけ?【世界の何だコレ!?ミステリー】

■なぜ穴だらけなのか

この島を「穴だらけ」たらしめている最大の要因は、かつて島の主産業であった大規模な採石業にあります。

小与島は全島が「与島石」と呼ばれる非常に良質な花崗岩や閃緑岩でできており、明治時代から本格的な石材採掘が始まりました。

大正から昭和の最盛期には15社から30社近い業者がひしめき合い、競うようにして島を内側へ、そして海面下へと深く掘り進めていったのです。

その結果、もともとは小高い山だった島が削り取られ、掘り終えた巨大な窪地に雨水が溜まって、現在は「丁場湖(ちょうばこ)」と呼ばれる無数の池が形成されました。

特に印象的なのは、池と池の間にナイフの刃のように細く残された「石の塔」で、これは当時の業者同士が土地の境界を守るために削り残した、人間の執念の象徴とも言える光景です。

切り立った断崖絶壁とエメラルドグリーンの池が織りなすその景色は、一部で「小与島のグランドキャニオン」と称されるほどの荒々しい美しさを放っています。

僕の個人的な感想としては、自然が作った造形ではなく、人間の経済活動が数十年かけて彫り上げた「巨大な彫刻作品」のようにすら見えてしまいます。

穴だらけの島「小与島」の歴史と住民

小与島の歴史は意外にも古く、2万年前の石器が発見されていることから、先史時代から人の往来があったことが分かっています。

近世にはその石材の質の高さが認められ、豊臣秀吉による大坂城の石垣にも小与島の石が使われたという記録が残っているほどです。

昭和30年代には約190人の住民が暮らし、活気に満ち溢れていましたが、資源の枯渇や安価な輸入石材の普及により採石業は衰退し、人々は次々と島を去っていきました。

2026年現在、この島に定住しているのは、採石業を営んできた中野さんご夫妻の1世帯2人のみとなっています。

ご夫婦は犬や猫、そして多くの鳥たちと共に、静かで温かな生活を送っており、島を訪れる人々を優しい笑顔で迎えてくれます。

島内にある梶大明神では、今でも年に一度、離郷した人々が集まって子供相撲を奉納する春祭りが開催されることがあり、島への愛着が途絶えていないことを物語っています。

穴だらけの島「小与島」の廃墟ホテル

■バブルの夢アクア小与島

島の北端に佇む、周囲の荒涼とした景色とは対照的な白い南欧風の建物は、かつてのバブル経済の熱狂が残した「ホテルアクア小与島」の廃墟です。

1988年の瀬戸大橋開通による一大観光ブームに乗り、島全体を「ベネチア風」のレジャーランドにするという壮大な構想のもと、この高級リゾートホテルは誕生しました。

全室オーシャンビュー、テニスコートやプールを完備し、当時は1人乗りホーバークラフトなどの豪華なアクティビティも用意されていたと言います。

しかし、オープン直後のバブル崩壊や定期船がないことによるアクセスの不便さが災いし、わずか数年で経営破綻に追い込まれてしまいました。

現在は窓ガラスが割れている箇所もありますが、瀬戸内海の穏やかな気候のおかげか、内部の調度品が残されたまま時間が止まったような姿で現存しています。

海を見下ろす露天風呂の跡地などを見ると、かつてここで人々が夢見た贅沢な時間の名残が感じられ、なんとも切ない気持ちにさせられます。

穴だらけの島「小与島」の見どころ

■現在の景観と見どころ

小与島の魅力は、破壊された自然と再生する緑、そしてバブルの遺構が複雑に絡み合った「多層的な美しさ」にあります。

島の中心部に広がる丁場湖には、島民に餌付けされた緋鯉やアイガモが優雅に泳いでおり、荒々しい断崖絶壁とのギャップが不思議な安らぎを与えてくれます。

また、香川県の天然記念物に指定されている「ササユリ」が自生しており、5月から6月にかけて淡い紅色の美しい花を咲かせるのも大きな見どころの一つです。

島の南端にある梶大明神の裏手には、巨大な石のテーブルとベンチが置かれており、そこから眺める瀬戸大橋のパノラマビューはまさに絶景と言えるでしょう。

大型船が悠々と行き交う航路を目の前に、夕暮れ時、辺り一面が黄金色に染まる瞬間は、どんな高級リゾートでも味わえない贅沢なひとときです。

僕のおすすめは、石切り場跡の「石の塔」越しに瀬戸大橋を眺めるアングルで、これは産業遺産と近代インフラが重なる小与島ならではのフォトスポットです。

穴だらけの島「小与島」場所・アクセスは?

■アクセスと観光の注意点

残念ながら、小与島への定期航路は2006年に完全に廃止されており、現在は気軽に訪れることができる場所ではありません。

上陸するためには、岡山県の下津井や坂出港からチャーター船や海上タクシーを手配する必要があり、個人で行くにはそれなりの費用と計画性が必要になります。

また、島内には商店や飲食店、自動販売機などは一切なく、飲み物や食料はすべて事前に準備して持参しなければなりません。

島全体が未整備の石切り場跡であり、急な斜面や草むら、虫も多いため、上陸する際は足腰に自信があり、万全の装備を整えた人に限られます。

さらに、小与島は観光地ではなく、今も中野さんご夫妻が静かに暮らしている生活の場であることを忘れてはなりません。

ゴミの持ち帰りはもちろん、住民の方々のプライバシーを尊重し、自然を傷つけないよう細心の注意を払うことが、この貴重な景色を守ることにつながります。

まとめ

小与島は、明治から続く石材産業の「栄光」、バブル期に見た「夢」、そして現在の「静寂」が一本の線でつながった、瀬戸内海の縮図のような島です。

「穴だらけ」の景観は単なるミステリーではなく、日本の近代化を支えた石工たちの汗と涙の結晶であり、その後の衰退も含めて我々が向き合うべき歴史の姿でもあります。

2026年現在、残されたわずかな住民の手によって島の自然や伝統が守られていますが、その未来は決して楽観視できるものではありません。

もし、皆さんがこの神秘的な島に興味を持ち、運よく上陸する機会に恵まれたなら、ぜひその足元に広がる石の一つ一つに刻まれた物語に耳を傾けてみてください。

そこには、テレビ画面越しでは伝わらない、力強くも儚い「人間の営み」の鼓動が、今も確かに響いているはずです。

タイトルとURLをコピーしました