テレビ番組「人生の楽園」で紹介された瞬間から、SNSでも「あのお父さんの作るケーキを食べてみたい」と大きな反響を呼んでいるのが、滋賀県野洲市にあるパティスリー エスイチです。
2026年になった今でもその人気は衰えるどころか、店主である今村晋一さんの生き方に共感した人々が全国から訪れる、まさに「夢の場所」になっています。
一度は諦めたはずの夢を30年越しに叶えたというストーリーを知ると、ショーケースに並ぶケーキたちが、単なるスイーツ以上の輝きを放っているように見えてくるから不思議です。
今回は、野洲の街を甘い香りと温かな笑顔で包み込むこの素敵なパティスリーについて、その魅力のすべてを余すことなくお伝えしていこうと思います。
人生の楽園|滋賀県野洲市のケーキ店はパティスリー エスイチ!
■エスイチが届ける幸せの魔法
パティスリー エスイチに一歩足を踏み入れると、そこには派手な装飾こそありませんが、どこかホッとするような温もりに満ちた空間が広がっています。
店名にある「エスイチ」という言葉には、店主である晋一さんのイニシャルである「S」と、ショートケーキで一番のお店を目指すという熱い決意が込められているんです。
僕自身、30代という人生の分岐点にいる身として、この「一番を目指す」という真っ直ぐな姿勢には、胸が熱くなるような刺激をもらいました。
お店の最大の特徴は、奇をてらわない、それでいて素材の良さが極限まで引き出された「誠実な味」にあります。
滋賀県産の新鮮な卵や、野洲の農家さんが大切に育てた完熟イチゴなど、地元の恵みをふんだんに取り入れているのも、地域の人々に愛される大きな理由でしょう。
奥様の尚美さんが明るい笑顔で迎えてくれる接客も評判で、単にお菓子を買いに行くだけでなく、お二人の人柄に触れたくて通い詰めるファンが絶えないのも納得です。
パティスリー エスイチ(野洲市ケーキ)開店の経緯|人生の楽園
■30年越しの再挑戦と再生の物語
このお店が誕生するまでには、今村晋一さんの波乱万丈でありながらも、希望に満ちた歩みがありました。
晋一さんは若かりし頃、本気でパティシエを目指して神戸の名店で修行を始めましたが、当時の過酷な環境に心が折れ、一度は夢を断念してしまいます。
その後は地元の工場で26年間、サラリーマンとして家族を支えるために懸命に働いてきましたが、53歳の時に診断された緑内障という病が、彼の人生を大きく変えることになりました。
「人生の残り時間」を意識した時、晋一さんの心に真っ先に浮かんだのが、かつて逃げ出してしまったケーキ作りへの未練だったそうです。
54歳で会社を退職し、創業塾で一から学び直し、2024年9月に奥様と二人三脚でオープンさせたのがこのエスイチでした。
修行時代の技術と、サラリーマン時代に培った緻密な仕事ぶりが融合したケーキは、まさに彼にしか作れない「人生の集大成」と言えるでしょう。
パティスリー エスイチ(野洲市ケーキ)メニュー|人生の楽園
■心を震わせる至福のメニュー
エスイチの看板は何と言っても、店主が並々ならぬ情熱を注ぐショートケーキで、ふわっと溶けるスポンジと軽やかな生クリームの調和が絶妙です。
「エスイチ・ショートケーキ」を一口食べれば、まるで子供の頃に初めてケーキを食べた時のような、純粋なワクワク感が蘇ってくるのを感じるはずです。
さらに、バスクチーズケーキをベースにレアチーズを重ねた贅沢なチーズケーキや、濃厚なマロンクリームがたまらないモンブランも、多くのリピーターを惹きつけて離しません。
僕が個人的に注目しているのは、クーベルチュールチョコを惜しみなく使った「ショコラート」で、カカオの深い香りが口いっぱいに広がる瞬間は、まさに至福のひとときです。
注文を受けてからクリームを詰めてくれるシュークリーム「幸せのクリーム」も、サクサクの皮と濃厚なカスタードのバランスが最高で、その名の通り食べた人を笑顔にしてくれます。
季節ごとに登場する野洲産のフルーツを使ったタルトやゼリーも、地元の四季を五感で楽しめる逸品ばかりです。
パティスリー エスイチ(野洲市ケーキ)場所・アクセス|人生の楽園
■店舗へのアクセスと大切なポイント
お店は滋賀県野洲市の小篠原にあり、JR琵琶湖線の野洲駅から徒歩で5分から10分ほどの、非常にアクセスしやすい場所に位置しています。
野洲市役所のすぐ近くにあるビルの1階に店を構えていますが、控えめな外観なので、初めて行く方は見落とさないように少し注意が必要かもしれません。
営業時間は11時から19時までですが、日曜日だけは18時までとなっており、ケーキが無くなり次第終了となるため、午前中の訪問を強くおすすめします。
駐車場は「小篠原駐車場C」の22番と26番の2台分が用意されていますが、満車の場合も多いので、時間に余裕を持って出かけるのがスマートです。
定休日は火曜日と水曜日で、不定休が入ることもあるため、遠方から行く際は事前に公式のSNSなどで最新情報をチェックしておくと安心でしょう。
店内での飲食はできずテイクアウト専門となっていますが、自分へのご褒美や大切な人への贈り物を選ぶ時間は、とても豊かなものになるはずです。
まとめ
■夢を諦めないすべての人へ
パティスリー エスイチは、ただ美味しいケーキを提供する場所ではなく、何歳からでも人生はやり直せるということを証明している場所です。
今村晋一さんの瞳は、50代後半となった今でも、夢を追いかけ始めた少年のような輝きに満ちています。
僕たちのような世代にとっても、彼のように「自分の好き」を信じ抜く姿は、これからの人生を歩む上での大きな道標になるのではないでしょうか。
緑内障という困難を抱えながらも、指先の感覚を研ぎ澄ませて作られるケーキには、言葉では言い表せないほどの優しさが詰まっています。
滋賀の穏やかな風に吹かれながら、野洲の街で今日も焼き上がるお父さんのケーキを、ぜひあなたも味わってみてください。
一口食べればきっと、明日からもまた頑張ろうと思える、温かな勇気が湧いてくるはずですから。
