「ほんとにあった怖い話」って、夏の風物詩みたいなもんですよね!
毎年この時期になると、あのヒンヤリとした感覚を求めてテレビにかじりついちゃいます。
中でも僕の心に深く刻まれているのが、2014年に放送された「15周年スペシャル」で披露された「S銅山の女」なんですよ。
いや?、あれは本当に鳥肌モノでしたね。
S銅山の女(ほん怖)ネタバレ解説|あらすじ
「S銅山の女」物語のはじまりと恐怖の連鎖
石原さとみさんが演じた生命保険会社の営業社員・山辺夏美が、取引先からの帰り道に山道で迷い込んでしまうところから物語は始まるんです。
たどり着いたのは、地元の間では有名な心霊スポットとして知られる廃墟、「S銅山」。
坑道の入り口には、不気味な仮面がズラリと並んでいて、それだけでもうゾクゾクしちゃいましたね。
なんだけど、夏美の同僚である桑原(小池徹平さん、彼もまたイケメンなのに怯える演技が上手いんだ!)が、好奇心からその仮面を一つ持ち帰っちゃうんです。
ホラー映画あるあるだけど、やっぱりやっちゃいけないことってありますよね。
この仮面を持ち帰ったことで、夏美の周りで信じられないような怪奇現象が次々と起こり始めるんですよ。
社内の上司や部下が体調を崩したり、中には入院する人まで出てきたり。
特に、仮面を持ち帰った営業部長なんて、精神的に不安定になって廃人のようになってしまうというから、もう大変な事態に陥っていくんです。
夏美は、これらの現象がS銅山とあの仮面に関係していると直感して、呪いを解くために桑原と一緒に再びS銅山へ向かうことを決意するんです。
この辺りの、徐々に追い詰められていく感じが、本当にJホラーの王道って感じでたまらないんですよね。
S銅山の女(ほん怖)ネタバレ解説|最後の結末は?
最後までゾッとする「S銅山の女」の結末
夏美は、なんとかあの仮面を元の場所に戻すことができたんです。
だけど、それだけでは終わらないのが「ほん怖」の恐ろしいところなんですよ。
坑道の中では、全身黒づくめの不気味な女の霊が夏美を追い詰めてくるんですからね!
僕も見てて思わず「うわぁ!」って声が出ちゃいました。
間一髪でその女の霊から逃げ出した夏美。
その後、桑原はS銅山での記憶がないほどにすっかり元気を取り戻して、夏美自身も仕事に復帰して日常を取り戻したかに見えたんです。
ここだけ聞くと、「ああ、よかったね!」って思うでしょ?
でもね、一番の問題だった営業部長は、相変わらず入院したままなんです。
そして、夏美と桑原が久しぶりに彼のお見舞いに行った時に見た部長の姿が、まさに夏美がS銅山で遭遇したあの黒づくめの不気味な女、そのものだったんですよ…。
いやー、これは本当に衝撃でした。
あの、原因がはっきりしないまま、恐怖だけが残る感じ。
稲垣吾郎さんも言ってたけど、「この場所で亡くなった霊なのか、怨みが原因なのか、まったく語られていないからすごく怖い」って、まさにそれなんですよね。
モヤモヤするけど、それが逆に想像力を掻き立てて、より一層怖さを増幅させるんです。
あの結末は、僕の中で歴代「ほん怖」の中でもトップクラスのゾワゾワ感でしたね。
S銅山の女(ほん怖)|キャスト相関図
恐怖を彩るキャストと意外な舞台裏
主演の山辺夏美を演じたのは、言わずと知れた石原さとみさん。
彼女の演技は、恐怖に怯える表情から、ラスト近くで見せた安堵の表情まで、本当に引き込まれるものがありましたよね。
特に僕は、S銅山に向かう決意をした時の凛々しい横顔が大好きでしたね。
あのシーンは本当に美しかった。
そして、彼女のナレーションも昔から変わらない良さがあって、作品に深みを与えていました。
同僚の桑原役には、小池徹平さん。
彼が仮面を持ち帰ってしまうという、ある意味すべての元凶なんだけど(笑)、怯える演技がすごくリアルで、恐怖の雰囲気をさらに高めてくれていました。
その他にも、池田鉄洋さんなど実力派の俳優さんたちが出演していましたね。
あと、面白いのが、この「S銅山の女」の舞台は香川県某所の架空のS銅山という設定だったんですけど、実際のロケ地は東京都飯能市の日豊鉱業や、あきる野市の市役所出張所だったってこと。
香川県民の方々からは「香川に銅山なんてないよ!」ってツッコミが入ってたみたいですね。
番組側も、面白半分で現地に人が行かないように、あえて架空の地名にしたのかもしれませんね。
だけど、まさか東京の身近な場所でこんな怖い物語が撮影されてたなんて、これもまた「ほん怖」ならではの「実は身近に潜む恐怖」を表現するための工夫だったのかもしれないですね。
あの奇妙な仮面についても、「なんであんなものが鉱山に?」って考えさせられちゃいました。
鉱毒とか、採掘中の事故で亡くなった人たちの供養のためだったんじゃないか、なんていう考察もあって、そういう背景を考えるとさらに怖さが増しますよね。
まとめ
「S銅山の女」は、「ほんとにあった怖い話」の15周年を飾るにふさわしい、インパクトの強い作品でしたね。
石原さとみさんの熱演と、あえて謎を残すストーリーテリングが、視聴者の心に深く恐怖を刻み込んだんだと思います。
ホラーって、やっぱり「分からない」ことが一番怖いのかもしれません。
もし、まだ観たことがない人がいたら、ぜひ一度観てみてください!
そして、あのゾワゾワ感を一緒に語り合いましょうよ!