ようこそ、地獄の考察沼へ!
どうも、アニメとマンガの考察に命を燃やしているブロガーです!
今日はね、もう『ハズビン・ホテル』を観た人なら誰もが沼落ちするであろう、最高の危険人物、ラジオデーモンことアラスターについて、徹底的に掘り下げていきたいと思います。
彼ほど謎が多く、そして魅力的な悪魔はいないでしょう。
その底知れない笑顔の裏に何を隠しているのか、生前の過去から魂を縛る契約の謎まで、一緒に深掘りしていきましょう!
アラスター(ハズビンホテル)ネタバレ|プロフィール設定
アラスターって聞くだけで、あのラジオノイズがかった声が脳内再生されますよね。
彼の魅力はなんといってもその一貫した紳士的な佇まいと、裏側に隠された底なしの狂気のコントラストにあります。
まず、基本的なプロフィールから見ていきましょう。
彼は地獄の強力な存在である上級悪魔(オーバーロード)の一人であり、種族としては罪人の悪魔に分類されます。
人間として死んで地獄に堕ちた悪魔の中でも、「鹿の悪魔」というユニークなモチーフを持っています。
その外見は、約213cmという高身長で痩躯、全身を赤基調のスーツでビシッと決め、常に黄色く鋭い歯を見せて笑っているのが特徴です。
彼の笑顔は、彼自身の言葉にもあるように、「仲間を励まし、敵を惑わせ、何が起きても自分がコントロールしていると示すための貴重な道具」なんです。
そして、彼が常に携えているのが、ヴィンテージスタイルのマイクが付いた杖。
彼の声には常にこのマイクを通したようなラジオ静電気(スタティック)のエフェクトがかかっており、それがラジオデーモンという彼の通り名の由来にもなっています。
個人的に、彼の最大の魅力的な設定はアセクシャル(無性愛者)であるという点です。
さらに、アロマンティック(非ロマンス的)な傾向も示唆されていて、彼が誰にも恋愛感情を抱かないのは、自分自身への愛情が強すぎるから、というのもアラスターらしいナルシストぶりですよね。
甘いものが苦手で、ブラックコーヒーや強い酒を好み、30年代以降の新しいテクノロジーを毛嫌いしているという、こだわり抜いた「古き良き時代の紳士」像がたまらなく好きです。
アラスター(ハズビンホテル)ネタバレ|生前・過去は?
■アラスター 生前・過去の全て
アラスターの過去を知ることは、彼がなぜ地獄でこれほど異質な存在になったのかを理解する鍵になります。
彼は単に地獄に落ちた悪魔というだけでなく、生前はアメリカ南部、ルイジアナ州ニューオーリンズで暮らしていた人間でした。
時代は1930年代、彼は著名なラジオ番組の司会者として華々しく活躍していました。
原作者も、彼が生前ラジオスターとして「最高の人生を生きていた」と語っているんですよね。
しかし、その裏の顔は、南部の悪名高い連続殺人鬼(シリアルキラー)だったというからゾッとします。
彼は誰彼構わず殺していたわけではなく、独自の「奇妙な道徳観」に基づいて行動していたことが示唆されています。
そして、彼の人生は1933年に、享年30代~40代で幕を閉じます。
その死因がまた、彼のキャラクター性を決定づけているんです。
彼は死体を処理している最中に、狩猟犬に見つかり、ハンターに鹿と間違えられて頭を撃たれて死亡したとされています。
この出来事から、彼は犬(ヘルハウンド含む)を激しく嫌悪しているんです。
地獄に来てからのアラスターは、まさに破竹の勢いでした。
彼は地獄に堕ちてすぐ、短期間で絶大な力を手に入れ、何世紀も支配者として君臨してきた古株の上級悪魔たちを次々と惨殺。
さらに、その凄惨な虐殺の様子をラジオで地獄中に生放送したことで、「ラジオデーモン」の異名で瞬く間に地獄中に知れ渡り、恐れられる存在となりました。
この辺りの、生前の職業を地獄での悪行に活かす創造性と悪趣味さが、彼のエンターテイナーとしての本質を物語っていますよね。
アラスター(ハズビンホテル)ネタバレ|契約は?
■アラスター 魂を縛る契約の謎
最強クラスの上級悪魔であるアラスターですが、シーズン1の終盤で、彼もまた何者かとの「契約」に縛られているという衝撃の事実が判明しました。
彼は天使アダムとの戦いの後、傷を負いながらも、「私を縛る契約 いずれ見つけるさ抜け穴」「自由を手に入れてやる」と口にして、自由への渇望を露わにしています。
彼は、この契約によって悪魔としての力が制限されている可能性すら示唆されています。
そして、読者が最も気になっているであろう、「誰がアラスターの魂を所有しているのか?」という問いですが…。
シーズン2のエピソードで、彼の魂を縛る契約主は、友人であり上級悪魔であるロージーであるという情報が示されました。
これは本当に驚きの展開でしたよね!
「あなたは私のペット」というセリフと共に、彼が地獄で最強の力を得るために、ロージーに魂を支払う(ペットになる)契約を結んでいたという、とんでもないバックストーリーが明らかになったんです。
チャーリーの母親であるリリスとの契約説も濃厚な考察の一つとして存在しましたが、ロージーが契約者であるという事実は、彼が地獄で最強となった背景そのものが、誰かの「おかげ」であったという、アラスターのプライドを揺るがす構造を示しています。
彼の常に自信に満ちた振る舞いと、裏側での「鎖につながれた状態」とのギャップが、今後のストーリー展開でどう活かされていくのか、考察のしがいがありますね。
ちなみに、彼自身も契約の悪魔としての能力を駆使しており、ハズビン・ホテルのスタッフであるバーテンダーのハスクとメイドのニフティの魂を所有しています。
ハスクは賭けに負けた結果、アラスターの奴隷状態にあるのですが、ハスクがアラスターに対して「お前も飼われているくせに」と示唆する発言をした際、アラスターが怒りを露わにし、ホテルの電気をチラつかせたことからも、この「契約に縛られている」という事実は彼の最大の弱点であることがわかります。
アラスター(ハズビンホテル)ネタバレ|声優は?
■アラスター 魅力的な声の主は?
アラスターといえば、あの古風でノイズがかった声がトレードマークですが、実はシリーズ本編とパイロット版で声優さんが交代しているんです。
【シリーズ本編(Amazon Prime Video版)】の声優
原語版(英語) の声優は、アミール・タライ(Amir Talai)さんです。
彼の声は、あの古き良きラジオホスト感を完璧に再現していて、キャラクターに深みを与えています。
彼はアラスターのオーディションで、彼のテーマソングの一つである「You’re Never Fully Dressed Without a Smile」を歌ったそうです。
日本語吹替版 の声優は、ベテランの佐藤せつじさんです。
佐藤せつじさんの演技は、アラスターの持つ丁寧な敬語と、ふとした瞬間に現れる口の悪いタメ口の使い分けが最高に魅力的で、「ラジオデーモン」というキャラクターの解像度を爆上げしています。
パイロット版では敬語ではなかった口調が、本編で環大西洋アクセントを反映した敬語になったのは、個人的には大正解だと思っています。
【パイロット版(2019)】の声優
- パイロット版では、台詞をエドワード・ボスコさん、歌唱をガブリエル・ブラウン(Black Gryph0n)さんが担当していました。
- 日本語版は山下公平さんが担当されていました。
佐藤せつじさんのアラスターが、ネットミームにもノリノリで乗っかるフッ軽さを見せてくれるのも、またファンとしては嬉しいですよね。
まとめ
■アラスターというエンターテイナーの魅力
アラスターは、その冷酷なシリアルキラーとしての過去、短期間で地獄の権力を掌握した恐ろしい実力、そして常に笑顔を絶やさない(そして誰も触れさせない)完璧な紳士の仮面、さらには恋愛や性的な興味を持たないアセクシャルという複雑な設定が、彼を地獄で最も予測不可能で魅力的なエンターテイナーにしています。
彼はチャーリーの「悪魔更生ホテル」の計画を「最高の退屈しのぎ」として受け入れていますが、彼の行動は単なる悪趣味なエンターテイメント以上の、「自由」という明確な目的に繋がっていることが示されました。
最強の力を持ちながら、誰かに魂を支配されているという最大の弱点、そして元ライバルであるヴォックスからの執着、さらにはルシファーとの対立など、彼の周りには常に緊張感のあるドラマが展開しています。
まるで、地獄という巨大な劇場で、彼自身が脚本を書き、主役を張り、そして観客を楽しませるために、自らの人生(あるいは死後の生)すら利用しているようにも見えます。
アラスターの真の目的、そして「契約の抜け穴」をどう見つけるのか。今後のシーズンで彼の過去と、ロージーとの関係の全貌が明らかになることを期待して、引き続き考察を深めていきましょう!
結論:アラスターは今日も笑顔で地獄のエンタメを提供してくれている!
