Fate/Grand Order (FGO)』の第2部完結編である「終章」
ついにこの日が来てしまいましたね、僕たちの長い旅路が終わりを告げる「第2部 終章」の幕開けです。
2017年から始まった「Cosmos in the Lostbelt」の戦いは、白紙化された地球を舞台に、汎人類史の復元をかけた過酷なものでした。
異星の神による人理漂白という絶望から立ち上がり、僕たちは7つの異聞帯を巡って空想樹を伐採し続けてきたわけですが、その根底には常に「誰が、何のために」という巨大な謎が横たわっていました。
クリプターと呼ばれるかつての仲間たちとの生存競争は、僕にとってもプレイしていて胸が締め付けられるような決断の連続でしたよ。
人理を護るという大義名分の裏で、異聞帯に生きた人々の未来を奪ってきた僕たちの歩みこそが、この完結編で問われることになります。
この物語はただ世界を救うだけではなく、その先の未来をどう生きるかを見出すための、僕たち自身の卒業式のようなものなのかもしれません。
FGO終章(第2部完結編)ネタバレ|ストーリー解説
■完結編の全貌とは?終章の圧倒的な規模と物語の構造
今回の終章は、これまでとは比較にならないほどのボリュームで展開されることが明らかになっています。
開発ディレクターのカノウさんが語ったところによれば、シナリオの分量は文庫本まるごと1冊分にも及ぶというから驚きですよね。
物語の構造も非常に凝っていて、レイドバトルを境界線として、戦いの前と後でストーリーの様相がガラリと変わる二段構えになっています。
具体的には、全体の7割がレイドバトルに至るまでの準備と真相の開示、残りの3割がレイド後のクライマックスという比率で構成されているんです。
さらに「終章_序」では、白紙化された南極の空を舞台に、これまで語られなかった伏線が一気に回収され始めます。
12月23日からは全マスターが協力して1000万体もの敵に立ち向かうレイドバトルが開催され、第一部の「ソロモン」戦を彷彿とさせる熱い展開が待っていますよ。
FGO終章(第2部完結編)ネタバレ|マリスビリーの考察
■黒幕マリスビリー・アニムスフィアの冷徹なる人理保障計略
僕たちがずっと追いかけてきた謎の元凶、それはカルデアの初代所長マリスビリー・アニムスフィアに他なりませんでした。
彼は自らの人理保障という理想を成し遂げるために、2004年の冬木聖杯戦争で勝利し、巨万の富を得ることでカルデアスを完成させました。
しかし、デイビットが語った真相によれば、マリスビリーは「人類の敵」ではなく、さらに上の次元である「宇宙の敵」だというのです。
彼の真の目的は、7つの異聞帯を切除させることで、カルデアスを「人理保障天球」として完成させることにありました。
僕たちが異聞帯を一つずつクリアしてきたことさえも、実はマリスビリーが用意した試験の「全問正解」への道筋だったという事実に、僕は震えが止まりませんでしたよ。
彼は計画を邪魔されないために、自ら銃を手に取り自殺を偽装してまで、この壮大な計略を完遂させようとした冷徹な魔術師だったわけです。
FGO終章(第2部完結編)ネタバレ|オルガマリーの考察
■涙なしには読めない…オルガマリー所長を襲った100年の惨劇
終章で明かされたオルガマリー・アニムスフィアの真実は、FGOの物語の中でも群を抜いて残酷なものでした。
彼女はレフによってカルデアスへ投じられた際、一瞬で消滅したのではなく、カルデアス内部の地球で「被検体:E」として再構成されていたんです。
さらに酷いことに、彼女はカルデアス地球の人類から「宇宙人」と誤認され、100年もの間、生きたまま解剖され続ける地獄を味わいました。
彼女が必死に「自分は人間だ、仲間だ」と叫んでも、その声は理解不能な信号として無視され続け、神経の一本まで引き抜かれて利用されました。
カルデアス人類の高度な発展は、実はオルガマリーの魔術回路を新素材として転用したことで成し遂げられたという皮肉すぎる結果だったのです。
絶望の果てに自分を宇宙人だと思い込むようになった彼女の精神が、後の「異星の神」U-オルガマリーのベースになったという真実は、あまりにも救いがありません。
FGO終章(第2部完結編)ネタバレ|原初特異点「冬木」の考察
■全てはここから始まった!原初特異点「冬木」への帰還と真実
物語が最後に向かう場所は、僕たちが最初に足を踏み入れた場所、A.D. 2004年の「炎上汚染都市 冬木」です。
特異点Fとして知られるこの場所は、実はマリスビリーが作り出した「ロストベルト・ナンバーゼロ」とも呼べる特別な異聞帯でした。
サービス開始当初からずっと燃え続けていた冬木ですが、そこにはマリスビリーの計略の唯一の「証拠」が隠されていたんです。
セイバーオルタがこの地に留まり続けていたのは、この特異点を維持することで、マリスビリーの犯罪の痕跡を消させないための防人としての役割を果たしていたからでした。
僕たちが冬木を再訪したとき、かつてのチュートリアルを彷彿とさせる演出が散りばめられていて、10年間の積み重ねを強く感じて涙が出そうになりました。
物語の円環が閉じようとする今、この始まりの地で全ての決着をつけるという展開は、まさに型月ファンにとって最高のファンサービスだと言えますね。
マシュと「カルデアの者」が果たす役割
■最終決戦に集う英霊たち!マシュと「カルデアの者」が果たす役割
この最終決戦において、僕たちのパートナーであるマシュ・キリエライトは、ついにその宝具を真の完成へと導きます。
これまで自分を抑えて「良い子」であろうとしていた彼女が、自分の意志で大切なものを選び取り、成長した姿を見せてくれるシーンは必見です。
そして、長らく謎の存在だった「カルデアの者」が、ソロモンの名を冠するプリテンダーとして僕たちの陣営に加入してくれます。
その正体は、終局特異点での敗北を認めつつも、マシュへのいびつな友情から泥の中から這い出したレフ・ライノール(フラウロス)の残滓でした。
彼は自らの存在を賭けた責務として、マリスビリーの負の遺産であるカルデアスを停止させるために、僕たちと一時的な契約を結びます。
他にもホームズの帰還や、奏章を経て覚醒したグランドサーヴァントたちが、人理の終着点である南極で僕たちを支えてくれるはずです。
まとめ
■グランドオーダーの終焉を見届ける、マスターたちの決意
ここまで読んでくださってありがとうございます、FGOの第2部終章は、まさに僕たちの10年間の旅の集大成です。
マリスビリーの壮大な計略、オルガマリーの悲しすぎる真実、そして冬木という始まりの場所への回帰、全てが美しく、そして残酷に繋がっています。
これから始まるレイドバトルやラスボス戦は、今まで以上に厳しいものになるでしょうが、絆を深めたサーヴァントたちとなら必ず乗り越えられると信じています。
物語が「無かったこと」になるかもしれないという揺さぶりに対しても、僕たちの胸に残る記憶だけは、マリスビリーにも消すことはできません。
この長い旅の結末を、僕と一緒にリアルタイムで見届けようじゃありませんか、全マスターの健闘を祈っています。
最後は笑って、あるいは泣いて、僕たちの「Grand Order」を完結させましょう。
