『Fate/strange Fake』のアニメもいよいよ佳境に入り、第12話は視聴者の誰もが息を呑むような怒涛の展開でしたね。
これまでの群像劇が一つに収束していく心地よさと、それ以上に突きつけられる設定の重厚さに、僕自身もブログを書きながら興奮が収まりません。
聖杯戦争という枠組みを完全に破壊しにかかっている本作の魅力を、最新の考察を交えて徹底的に紐解いていこうと思います。
Fate strange fakeネタバレ|12話までの振り返り
■絶望へと繋がる静寂の振り返り
第11話では、スノーフィールド全体が「まっくろさん」こと偽ライダーの生み出した、不気味なほど静かな夢の世界へと変貌してしまいました。
これまで激闘を繰り広げてきたセイバー陣営やシグマ、偽アサシン、さらには教会組までが、この椿の無意識が作り出した固有結界に近い空間に閉じ込められたのです。
特に印象的だったのは、リチャードが自身の過去や母親との記憶に向き合う静かな対話のシーンでした。
一方で、イシュタルという規格外の存在に敗北した英雄王ギルガメッシュが、ティーネの令呪によって強制撤退させられるという衝撃の事実も残されました。
アヤカ・サジョウの正体についても、エルメロイII世によって「本物の沙条綾香ではない」という疑念が提示され、謎は深まるばかりでしたね。
Fate strange fakeネタバレ|12話のストーリー
■第12話で明かされた椿の悲劇と決意
物語はシグマの重い過去回想から始まり、彼がなぜ「死ぬのはなんとなく嫌だ」という理由だけで生き抜いてきたのかが描かれました。
そして今回、最も視聴者を戦慄させたのは、繰丘椿の両親が娘に対して行っていた非道な実験の真実です。
彼らは冬木の間桐家に異常な対抗心を燃やし、蟲を超える魔術として、中南米の遺跡で見つけた危険な細菌を実の娘に移植していました。
その結果、椿は脳死状態となり、ただ夢の中でだけ自由を得られるという、あまりにも悲惨な境遇に置かれていたのです。
そんな中、自らを「鮫(コウ)」と名乗る謎の女性が現れ、シグマに「神落としの弩」を託すという、新たなイレギュラーが発生しました。
ジェスターの邪悪な誘導により、椿が「パパとママのために魔法使いになりたい」と願った瞬間、世界は黒く染まり、最悪の災厄が目を覚まします。
Fate strange fakeネタバレ|ペイルライダーの正体は?
■終末の騎士ペイルライダーの正体
これまで「まっくろさん」と呼ばれていた偽ライダーの真名は、ヨハネの黙示録に記された第四の騎士「ペイルライダー」でした。
彼は英霊や神霊といった個体ではなく、「死」や「疫病」といった現象そのものに人格が与えられた、概念のサーヴァントです。
風、水、鳥、そして人といったあらゆるものに「乗って」拡散し、命を奪う姿からライダーのクラスを割り振られたという設定には痺れましたね。
彼は人格や感情を持たず、ただマスターである椿の願いをシステム的に叶えるためだけに動く、星の従僕、あるいはカウンターガーディアンの一種です。
椿が抱いた「魔法使いになりたい」という、型月世界ではあまりに重すぎる願いに応え、彼は聖杯戦争というシステムを暴走させ始めました。
ペイルライダーが生み出す擬似的な冥界は、今やスノーフィールド全域を支配しようとするほどの規模に膨れ上がっています。
Fate strange fake|12話の感想
偽りから真実へ踏み出すマスターたち
今回のエピソードで僕が一番胸を熱くしたのは、やはりアヤカ・サジョウが「逃げるのをやめる」と決意した瞬間です。
自分の過去の象徴とも言える「赤ずきん」の幻影と対峙し、たとえ自分が何者であっても、セイバーと共に戦うと誓う姿は、ようやく物語の主人公が誕生したと感じさせてくれました。
リチャード自身も、黄金の王との戦いを通じて「自分にはまだ聖杯を求める理由がない」と苦悩していましたが、アヤカの真っ直ぐな想いが彼を救ったように見えます。
また、ロンドンから電話一本で状況を把握し、この結界が冥界の相を持っていると見抜いたエルメロイII世の「探偵」っぷりも最高でした。
最後に空からクッキーの雨と共に降ってきたフランチェスカと真キャスターが、この混沌とした戦場をどう掻き回すのか、楽しみで仕方がありません。
まとめ
■最終回へと加速する偽りの物語
第12話「逃避の果て」は、その名の通り、登場人物たちがそれぞれの偽りから逃げられなくなり、真実の戦いへと引きずり出される回でした。
椿の純粋すぎる願いが、ペイルライダーという死の概念を通じて世界を終わらせかねない規模に膨らんでいる状況は、まさに絶望的です。
しかし、アヤカが本当のマスターとしての覚悟を決めたことで、希望の光も微かに見えてきたのではないでしょうか。
アニメ1期も残すところあと1話、これほどまでに高いクオリティで『Fake』の世界が描かれていることに、一ファンとして感謝しかありません。
スノーフィールドの夜がどのような結末を迎えるのか、最後まで目を離さずに見守りましょう。
