■朝ドラ「ばけばけ」第30話:ついに決断! 没落武家の娘が覚悟を決めた衝撃の理由
朝ドラファンのみなさま、こんにちは!
熟練ブロガーの私、今週の「ばけばけ」は本当に胸が締め付けられるような展開でしたね。
特に第30話、トキちゃんの決意の瞬間は、思わずテレビの前で声を上げてしまいました。
士族の誇りと、生きるための現実。
明治という激動の時代に、女性がどんな選択を迫られたのか、その重みがズンと伝わってくる回でした。
今回は、第30話の詳細な振り返りと、次回からの試練の第7週について、熱い想いを込めて語り合いたいと思います!
ばけばけ(朝ドラ)30話までの振り返り
■どん底を描いた29話:タエ様の転落と三之丞の痛々しさ
前回第29話は、第6週「ドコ、モ、ジゴク。」の終わりに向けて、松江の闇の部分が深く描かれました。
主人公トキ(髙石あかり)は、実の母である雨清水タエ(北川景子)が物乞いになっている姿を街中で目撃してしまい、衝撃のあまり声をかけることもできずに逃げ帰ってしまいました。
タエ様は、施しを受けても頭を下げようとしない、武家の誇りを手放せない悲しい姿を見せていましたね。
一方、司之介(岡部たかし)が働く牛乳屋には、タエの息子である三之丞(板垣李光人)が訪れ、「社長にしてほしい」という世間知らずな要求をして、周囲を呆れさせていました。
これは、温室育ちで世の厳しさを知らない雨清水家の窮状を、皮肉にも象徴するシーンでしたね。
錦織(吉沢亮)がヘブン先生(トミー・バストウ)の女中探しに焦り、再びトキに高給を提示したものの、トキはこれを一度は断っていました。
まさにタイトル通り、「どこも、地獄」のような重いムードに包まれた週でした。
ばけばけ(朝ドラ)30話ネタバレあらすじ
■30話の衝撃:タエ様が頭を下げた瞬間とトキの決意
第30話のあらすじは、トキの人生を大きく変える決断の物語でした。
まず、ヘブンは錦織と共に、花田旅館のすぐ近くにある借家へと引っ越し、新居には満足げな様子です。
ただ、いまだに女中が決まらないことに苛立ちを覚えているのが、ヘブンらしいと言えばらしいですね。
トキは喫茶店で三之丞と再会し、松江を離れていた雨清水家が戻ってきた経緯を詳しく聞くことになります。
傳(堤真一)が亡くなった後、雨清水家は織物工場、屋敷、家財を全て売却して借金を返済し、島根東部・安来(やすぎ)の親戚に身を寄せていました。
しかし、タエ(北川景子)が「雨清水の人間は人に使われる仕事に就くべきではない。人を使え」という武家の矜持を貫いたため、親戚の家に金を入れることができず、追い出されてしまいます。
そうして松江に戻ったタエは、働くくらいならと潔く物乞いになったという、あまりにも悲惨な現実が三之丞の口から語られました。
三之丞は冬が来る前に「凍死」や「餓死」を避けるため、なんとかしたいと切実に訴えます。
そして帰り道、トキはまたしても物乞いをするタエを目撃し、その瞬間、タエがついに施しを受け、頭を下げる姿を見てしまうのです。
この光景に、トキはいたたまれなくなりました。
この日、トキは家で家族とくしゃみが連鎖する、いつもの松野家の温かい夕餉を囲みます。
しかし、私にはトキの笑いがヤケクソのように見えて、胸が痛みました。
そして翌朝、トキは錦織の元へ行き、静かに告げます。
「しじみ売りはやめました。ヘブン先生の女中になります」。
この一言に、トキの並々ならぬ覚悟が凝縮されていたように感じます。
ばけばけ(朝ドラ)30話ネタバレ感想
■視聴者の心に刺さる:北川景子の「矜持の崩壊」と髙石あかりの30秒
この第30話で描かれたタエ様(北川景子)の矜持の崩壊と、トキ(髙石あかり)の無言の決意は、SNSでも大きな反響を呼びました。
特に衝撃的だったのは、高貴な武家の娘であったタエがついに頭を下げるシーン。
視聴者からは「おタエさまが頭を…」「悲しい」「やつれ方がすごい」「とうとう折れた…」といった、悲痛な声が多く上がりました。
タエの「人に使われるな、人を使え」という母の教えこそが、結果として自分たちをどん底に追い込んだという皮肉な展開に、「雨清水家の呪縛が解けずにいる」「一旦染みついた価値観をアップデートできない悲しき真理」と深く考察する声も目立ちました。
そして、この日のハイライトは何と言っても、タエが頭を下げている前を足早に通り過ぎ、立ち止まってから歩き出すまでの30秒間の長撮りでしょう。
セリフのないアップの映像で、自分の人生を決定づける決意に至るまでのトキの複雑な感情が交錯している様子を見事に演じきった髙石あかりさんの演技には、「覚悟を決めたトキちゃんの顔」「ヒロインが髙石さんで本当に良かった」と絶賛の声が相次ぎました。
貧しくも笑いが絶えない松野家と、誇り高きがゆえにどん底に落ちた雨清水家という対比が、視聴者の涙を誘いましたね。
ばけばけ(朝ドラ)30話からどうなる?
■第7週の波乱予想:「ラシャメン」の試練と夫婦の始まり
トキは、高額報酬と引き換えに世間から「洋妾(ラシャメン)」と蔑まれるかもしれないという汚名を覚悟して、ヘブンの女中になる決意をしました。
続く第7週のサブタイトルは「オトキサン、ジョチュウ、OK?」。
予告映像では、トキがヘブンの寝室にいるような意味深なシーンがあり、「夜の相手?」と視聴者の心配が広がっています。
トキの決断を聞いた松野家の父・司之介(岡部たかし)や祖父・勘右衛門(小日向文世)が、「命より大事な娘を」と激怒し、ヘブンや錦織に詰め寄る大波乱の展開が予想されます。
士族の誇りを重んじる松野家にとって、娘が異人の女中になることは耐えられない屈辱でしょう。
しかし、多くの視聴者は、「ヘブン先生はおトキちゃんをラシャメン扱いはしないような予感がする」「ヘブンなら女中おトキに手は出さない」と、ヘブンの人間性を信じる声を上げています。
この試練を乗り越え、トキとヘブンがどのように信頼関係を築き、やがて怪談を愛する夫婦として結ばれていくのか、今から目が離せません。
まとめ
■トキの決断は未来への大きな「化け」の一歩
今回のトキの決断は、彼女が愛する家族の生活を守るため、そして物乞いにまでなった実母の姿を見た「親不孝をしないため」の、やむを得ない選択でした。
これは、史実で小泉セツが家族を飢えさせないため、「洋妾(ラシャメン)」と後ろ指を指されることを覚悟の上でハーンの世話係になったという、波瀾万丈な生涯と重なっています。
しかし、この大きな一歩こそが、トキが後に怪談を世界に紹介する作家・ヘブン(八雲)と出会い、「物語を語る妻」として彼の創作を支え、かけがえのない幸せを掴むきっかけになるのです。
まさに、ドラマのテーマである「化ける」――うらめしい現状や苦難が、いつしか素晴らしいものに変わっていく、その第一歩が踏み出されたと言えるでしょう。
重い展開でしたが、この試練の先にある光を信じて、来週も一緒にトキちゃんを応援しましょうね!
彼女の覚悟が、きっと私たちの心も強くしてくれるはずです。
