ついに念願の武家屋敷での暮らしが幕を開けましたが、皆さんはこの初々しい夫婦のスタートをどのような気持ちで見守りましたか。
朝の穏やかな光とともに始まったトキとヘブンの新生活ですが、私たちの想像以上にドタバタで、どこか愛おしいスタートとなりましたね。
今回は、幸せと不安が入り混じった第72話の魅力を、隅々までじっくりと紐解いていきたいと思います。
ばけばけ(朝ドラ)72話までの振り返り
■新生活の第一歩!前回第71話の振り返り
まずは昨日のおさらいですが、トキとヘブンはついに住み慣れた天国町の長屋を離れ、松江城を臨む立派な武家屋敷へと引っ越しを完了させました。
トキの父・司之介と母・フミも加わった4人での賑やかな同居生活が始まったわけですが、かつての格式ある暮らしに戻れた喜びがある一方で、トキの心には「本当に上手くやっていけるのか」という小さな不安の種が蒔かれていたのが印象的でしたね。
特に、慣れない西洋の習慣を持つヘブンと、純日本風な生活を送り続けてきた松野家が一つ屋根の下で暮らすという決断は、当時の常識からすれば非常に大きな挑戦でもありました。
そんな期待と緊張が交錯する中で迎えたのが、今回の第72話だったのです。
ばけばけ(朝ドラ)72話ネタバレあらすじ
■「私は日本人!」ヘブンの宣言と巻き起こる騒動
物語は、新居で迎える初めての朝食シーンから和やかに幕を開けました。
トキが心を込めて作ったしじみ汁や焼き魚といった純和風の献立に、ヘブンは「Oh…美味しいです!」と目を輝かせ、慣れない手つきながらも魚の小骨を自ら取り除こうと奮闘します。
トキはそんな夫の姿を甲斐甲斐しく手伝おうとしますが、ヘブンは「今日からは私がやります」と、もはや自分は女中を雇っている主人ではなく、共に暮らす家族の一員なのだという強い意志を示して見せました。
しかし、夫婦としての距離はまだ少しぎこちなく、トキが恥ずかしさのあまりヘブンを名前で呼べず、ついつい「ヘブン先生」と呼んでしまう姿は、なんとも甘酸っぱい新婚生活そのものでした。
そんな折、二人の結婚を聞きつけた新聞記者の梶谷吾郎が、相変わらずの図々しさで朝食中の松野家へ突撃取材に乱入してきます。
「日本人と暮らすのは大変ではないか」という梶谷の少し意地悪な問いに対し、ヘブンは臆することなく「自分は日本人だ、正座も苦ではない」と堂々と宣言して周囲を驚かせました。
翌朝、この発言が「ヘブン先生は日本人より日本人であると豪語された」と大々的に報じられると、記事を読んだ松江市民たちが次々とお祝いを手に屋敷へと殺到する大騒動に発展します。
江藤知事までもが新居を訪れ、記事通りに見事な正座で迎えるヘブンに「立派な日本人だ」と感銘を受けていましたが、画面越しに見えるヘブンの足は限界寸前で痺れており、その健気さが痛々しくも笑いを誘う一幕となりました。
また、ヘブンの通勤のために錦織友一が手配した、専属の人力車夫・永見剣造も初登場し、その真面目一方で「不器用ですけん」と繰り返す実直なキャラクターが、物語に新たなスパイスを加えてくれました。
ばけばけ(朝ドラ)72話ネタバレ感想
■無理するヘブンとトキの戸惑い!第72話の感想
今回のエピソードを観ていて、ヘブンがどれほどまでにトキと、そして日本という国を深く愛そうとしているかが伝わってきて、胸が熱くなりました。
「自分は日本人だ」と宣言し、慣れない正座を必死に耐える彼の姿は、単なる文化への適応を超えた、トキの家族として受け入れられたいという切実な願いのようにも感じられます。
一方で、出掛けに頬へキスをしようとしたヘブンに対し、トキが「それだけは!」と本気で戸惑い拒絶するシーンは、二人の間にある埋められない文化の溝を象徴しているようで、非常に興味深い演出でした。
西洋では当たり前の挨拶としてのキスが、当時の日本女性であるトキにとってはどれほど衝撃的なことだったのか、高石あかりさんの動揺する表情が実に見事に物語っていたと思います。
また、新登場の車夫・剣造ですが、元武士という設定がありながら「走ることしかできない」と語る控えめな姿勢には、どこかかつての松野家の姿も重なり、今後のヘブンとの友情にも期待が膨らみますね。
全体を通して、コミカルな新婚生活の描写の中に、異文化が共存することの難しさと、それでも歩み寄ろうとする人々の温かさが凝縮された素晴らしい回だったのではないでしょうか。
ばけばけ(朝ドラ)72話からどうなる?
■ヘブン失踪の謎?次回第73話の展開を大胆考察
さて、気になる明日以降の展開ですが、どうやら平穏な日々は長くは続かないようです。
第73話の予告では、引っ越し祝いで賑わう屋敷を背景に、予定の時間を過ぎてもヘブンが家に帰ってこないという不穏な事態が描かれています。
トキは、以前彼が立ちくらみで倒れた時の様子を思い出し、不安に飲み込まれそうになりますが、これは単なる体調不良だけが原因ではないかもしれません。
あれほど市民から「立派な日本人」として注目を浴びてしまったことで、ヘブンの中で「理想の自分」を演じ続けるストレスが限界に達してしまった可能性も考えられます。
もしかすると、新しく雇った不器用な車夫の剣造と一緒に、どこか誰も自分を知らない静かな場所へ逃避してしまったのでしょうか。
あるいは、江藤リヨから贈られた下駄を履いて立ち上がろうとして、酷い痺れのために転倒し、どこかで動けなくなっているというコミカルな結末であってほしいと願わずにはいられません。
いずれにせよ、トキとヘブンの絆がこの試練をどう乗り越えていくのか、明日も見逃せない展開になりそうです。
まとめ
■異文化の波風を越えていく家族の絆
第72話は、新生活の輝きと同時に、お互いを思いやるがゆえに生じてしまう小さな「歪み」を丁寧に描き出した回でした。
ヘブンの日本人宣言は誇らしくも危うく、トキの shyness は可愛らしくもどこか壁を感じさせる、そんな絶妙なバランスが物語に深いリアリティを与えています。
明治という激動の時代に、言葉も習慣も異なる二人が一つの家族になろうとする過程は、現代に生きる私たちにとっても多くの示唆を与えてくれるはずです。
幸せな笑い声が響く一方で、不穏な影が差し始めた松野家の屋敷。
果たしてヘブンはどこへ消えたのか、そしてトキはどのように彼を見つけ出すのか、明日の放送を固唾を飲んで待ちたいと思います。
