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テルマエ・ロマエのロケ地・撮影場所の温泉|長野・草津・栃木・那須、群馬、火事

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映画「テルマエ・ロマエ」を深掘り!古代ローマと日本の風呂文化が交差する奇跡の物語とロケ地の秘密

皆さん、こんにちは。映画とドラマの考察に命をかけているブロガーの私です。

いきなりですが、阿部寛さんが古代ローマの浴場技師ルシウス・モデストゥスを演じると聞いたとき、これはもう「運命」だと確信しましたよね。

日本人離れした彫りの深い顔立ちで知られる阿部さんが、古代ローマ人として日本の濃い俳優陣(彼らもまた濃い顔ぞろいですが)を従える姿は、まさに古代ローマが日本漫画界を征服したと言われた原作の衝撃をそのまま映し出していました。

今回は、古代ローマと現代日本の風呂文化が織りなすこの傑作映画「テルマエ・ロマエ」について、ストーリーの流れから、我々日本人にとって最も重要な「湯」のロケ地まで、深掘りしていきますね。

きっと、この記事を読めば、すぐさま温泉に行きたくなること請け合いです。

※ネタバレ注意

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テルマエ・ロマエのストーリー解説

■ストーリー:古代ローマ人ルシウスが辿る「湯」の奇跡

物語の主人公は、紀元130年代の古代ローマ、ハドリアヌス帝の時代に生きる浴場設計技師ルシウス・モデストゥスです。

彼は生真面目な職人気質で、ローマ人としての誇りと、皇帝ハドリアヌスへの忠誠心に満ち溢れていますが、時代の求める斬新な浴場設計についていけず、失業してしまいます。

この落ち込んでいる時に、友人のマルクスに誘われて公衆浴場に赴き、湯の中に顔を沈めた瞬間に、彼は不思議な排水口に吸い込まれてしまうのです。

気がつけばそこは、「平たい顔」の民族がくつろぐ、見たこともない近代的で斬新な浴場――そう、21世紀の日本の銭湯でした。

ルシウスは、この未来の「奴隷たち」の浴場文化に大きなカルチャーショックを受け、そこで得たアイデアを古代ローマに持ち帰って再現することで、次々と革新的な浴場を作り出し、ついには皇帝ハドリアヌスお抱えの浴場設計技師として名声を高めていくんです。

映画版の独自展開として外せないのが、漫画家志望の女性、山越真実(上戸彩)の存在です。

彼女はルシウスが現代日本に出現するたびに接触することになり、ルシウスは彼女の故郷である古い温泉宿にもタイムスリップします。

真実はルシウスと完璧に会話できるよう、猛勉強してラテン語まで習得してしまうんですよ、すごい熱意ですよね。

クライマックスでは、北辺の属州での反乱鎮圧に疲弊するローマ軍のために、ルシウスがハドリアヌス帝の命に背く覚悟で、真実の提案を基に、治癒効果のある温泉場を戦場に建設するという大英断を下します。

この温泉場建設には、真実の父とその温泉仲間たちがタイムスリップしてきて協力するという、なんとも胸が熱くなる展開が待っています。

ルシウスは功績を親友アントニヌスに譲り、名誉を回復しますが、「テルマエに携わって死ねるなら本望」とまで言い切る彼の職人としての誇りには、私も深く感動しました。

古代ローマ人の頑固なまでの真面目さと、現代日本のユルい文化が混ざり合うことで生まれる笑いと感動が、この映画の真骨頂だと思います。

テルマエ・ロマエのロケ地・撮影場所の温泉|長野・草津・栃木・那須、群馬、火事

■壮大な湯の舞台!映画の温泉ロケ地リスト

「テルマエ・ロマエ」の魅力は、何と言っても、ルシウスが驚愕する現代日本の素晴らしい「テルマエ」(浴場)の数々です。

映画は、イタリアのチネチッタスタジオで1000人のエキストラを動員した本格的なローマのロケと並行して、日本各地の有名な温泉地で撮影されました。

特に温泉や銭湯のロケ地は、映画ファンなら一度は巡礼したい聖地ばかりです。

第1作:驚きと発見に満ちた湯の数々

阿部寛さんが演じるルシウスが初めて現代日本の風呂に遭遇するシーンの一つは、東京都北区滝野川にある銭湯、稲荷湯で撮影されました。

また、作中で登場する温泉郷の風景や露天風呂は、伊豆半島や栃木、群馬を股にかけています。

静岡県賀茂郡にある大滝温泉「天城荘」では、富士伊豆箱根国立公園の壮大な自然の中で撮影が行われました。

ルシウスがワニ園(熱川バナナワニ園)を不思議そうに眺めるシーンも印象的でしたね。

さらに、栃木県那須郡の那須温泉郷・北温泉もロケ地として使われています。

群馬県では、美しい湯の街、伊香保温泉が登場しました。

ルシウスが現代の風呂文化に初めて触れるあの驚きの表情は、きっとこれらの場所で生まれたわけです。

第2作:ユートピア建設への道のり

第2作では、ルシウスがグラディエーターのための癒しの場や、平和的な温泉保養地「湯ートピア」の建設を目指します。

この続編でも、日本有数の名湯が舞台となりました。

群馬県からは、湯畑で有名な草津温泉(吾妻郡草津町)、そして秘湯として名高い法師温泉「長寿館」宝川温泉「汪泉閣」(利根郡みなかみ町)が選ばれています。

特に草津の湯もみや、法師温泉のような歴史ある旅館の雰囲気が、古代ローマの威厳と対比されつつ、日本の湯文化の奥深さを感じさせてくれます。

長野県では、銭湯「平湯」片倉館(諏訪市)、そしてプール施設であるラーラ松本(松本市)が使用されました。

銭湯や歴史的建造物(片倉館)から、レジャープールまで、日本の風呂文化の多様性をルシウスに体験させる舞台として選ばれたのでしょう。

また、誰もが知るテーマパーク的なお風呂、箱根小涌園ユネッサン(神奈川県)や大江戸温泉物語(東京都江東区)も登場しています。

古代の職人ルシウスにとって、現代のエンターテイメント風呂はさぞかし衝撃的だったでしょうね。

テルマエ・ロマエの温泉以外のロケ地・撮影場所

■ローマだけじゃない!現代日本での撮影場所

古代ローマのシーンは、主にイタリアのチネチッタスタジオや、第2作ではブルガリアのヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオという広大なオープンセットで撮影されています。

しかし、現代日本のシーンにも、ルシウスがタイムスリップしてくる重要な場所が多数存在します。

現代文明の衝撃を受けた場所

ルシウスが現代のテクノロジーに驚くシーンのロケ地も公開されています。

例えば、ルシウスがシャワーヘッドを動物の腸で再現しようと試みたり、最新の浴槽に感銘を受けたりした場所、TOTO 東京センターショールーム(東京都新宿区)は第1作のロケ地の一つです。

また、さがみはらグリーンプール(神奈川県相模原市)や、第2作でウォータースライダーのシーンに使われたラーラ松本(長野県松本市)など、現代のレジャー施設も、ルシウスのアイデアの源泉となりました。

第1作で真実の漫画家アシスタント先の仕事場や、ルシウスが出現した騒動で真実がクビになるきっかけの場所も、このショールームでしたね。

歴史と対比される場所

古代ローマの軍事拠点と対比させるように、現代日本のシーンでは、自然や歴史を感じさせる場所も選ばれています。

第1作に登場した、岩場を切り出したような場所は、鋸山の採石場(千葉県安房郡鋸南町)で撮影されました。

また、七ツ洞公園(茨城県水戸市)や、第2作のロケ地である間々田八幡宮(栃木県小山市間々田)も、古代ローマの壮大な風景と日本の慎ましい風景を対比させる上で重要な役割を果たしています。

これらのロケ地を見ると、単なるコメディではなく、古代と現代、そして東西の文化を比較するための、緻密な舞台設定がされていることがわかります。

まとめ

■「テルマエ・ロマエ」が風呂を巡る旅に与える情熱

映画「テルマエ・ロマエ」は、古代ローマの設計技師ルシウスが、時を超えて日本の風呂文化に触れ、その感動とアイデアを故郷のローマに持ち帰るという、ユニークなタイムスリップコメディです。

阿部寛さんや上戸彩さんをはじめとする役者たちの熱演と、チネチッタブルガリアといった海外の壮大なセット、そして草津、伊香保、那須といった日本各地の美しい温泉地でのロケが、この物語にリアリティと深みを与えています。

私自身、この映画を観てから、温泉や銭湯に行くたびに、ついつい「これは古代ローマに持っていったらルシウスはどう反応するだろうか」なんて考えてしまうようになりました(笑)。

特に、ルシウスが裸馬に乗ってヤクザのベンツを追いかけるあのシュールなシーン(第1作)や、指圧師の浪越徳三郎がハドリアヌス帝を治療する(第2作)という、歴史上の偉人たちが現代の日本文化に触れる描写は、創造的な思考を刺激されますよね。

この作品は、入浴という普遍的なテーマを通じて、文化や時代を超えた人間の「ものづくり」への情熱や、人への優しさを描いているからこそ、公開から時間が経っても色褪せない愛され続けているのでしょう。

皆さんも、次に温泉に行く際は、ルシウス技師になったつもりで、その場所の設計や工夫をじっくりと堪能してみてください。きっと新たな発見があるはずです。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

素晴らしい湯の旅を!

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