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テルマエロマエwikiネタバレ|ルシウスは実在?さつき子供は?その後は死んだ?

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海外ドラマ・映画

映画『テルマエ・ロマエ』を深掘り!ルシウスのその後や実在のモデルを徹底考察

皆さん、こんにちは!

映画・ドラマ考察に魂を燃やすブロガーの私ですが、今回は「テルマエ・ロマエ」という、日本映画史に残る傑作コメディを深掘りしていきます。

この作品の魅力は、古代ローマの真面目な浴場技師が現代日本にタイムスリップするという、シンプルながらもぶっ飛んだ設定にありますよね。

「ルシウスって本当にいたの?」「あの濃い顔の俳優さんたちはどうやって選ばれたの?」など、皆さんがGoogleで検索している疑問に、すべてお答えしますので、最後までお付き合いください!

※ネタバレ注意

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テルマエロマエwikiネタバレ|作品情報

■これを見れば全てがわかる!作品の基本情報

「テルマエ・ロマエ」は、漫画家ヤマザキマリさんによる同名の人気漫画が原作です。

タイトルにもなっている「テルマエ・ロマエ」は、ラテン語で「ローマの浴場」という意味を持っています。

物語の舞台は紀元130年代、古代ローマ帝国の最盛期であるハドリアヌス帝の時代です。

主人公は、古き良き浴場を愛する浴場設計技師ルシウス・モデストゥス

彼は革新を求める時代の流れについていけず失業してしまいますが、偶然公衆浴場で浴槽の穴に吸い込まれ、なんと現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまいます。

ルシウスは現代日本の風呂文化に驚愕し、そこで得たアイデアを古代ローマで次々と再現することで、一躍人気技師となり、ついには皇帝ハドリアヌスからの信頼も勝ち得ていく、という抱腹絶倒のタイムスリップコメディです。

そして、なんといっても映画版のキャストのハマり具合が神がかっていましたよね。

ルシウスを演じた阿部寛さんをはじめ、古代ローマ人を演じる俳優陣が「濃い顔」として話題になり、興行収入59.8億円を記録する大ヒットとなりました。

テルマエロマエ ネタバレ|キャスト相関図

■登場人物と濃すぎる相関図を解説

この作品の面白さは、ルシウスがタイムスリップを通じて出会う古代ローマと現代日本のキャラクターたちの、絶妙なバランスによって成り立っています。

主人公と古代ローマの主要人物たち

主人公ルシウス・モデストゥス(阿部寛)は、生真面目で頑固な職人気質の浴場設計技師です。

彼は仕事に熱中しすぎるあまり、最初の妻リウィアとは離縁してしまうほどのワーカホリックぶりでした。

彼がもっとも忠誠を誓っているのが、第14代ローマ皇帝ハドリアヌス(市村正親)です。

ハドリアヌス帝は軍事よりも内政や哲学に才を発揮した五賢帝の一人で、平和共存路線を推進した優れた皇帝でした。

ルシウスは、ハドリアヌス帝の側近であり、後に第15代皇帝となるアントニヌス(宍戸開)からも仕事を依頼されます。

また、ルシウスの長年の友人である石工兼彫刻家のマルクス・ピエトラス(勝矢)は、ルシウスの悩みを聞き、日本から持ち帰ったアイデアの再現を手伝う良き相棒です。

そして、物語の鍵となるのがケイオニウス(北村一輝)です。

彼はハドリアヌス帝から後継者として指名された人物ですが、ハンサムで機知に富む反面、好色で病弱という設定が、ルシウスの目には「女ぐせの悪い軟弱男」と映り、前途を危ぶまれていました。

ケイオニウスを演じた北村一輝さんは、続編の『テルマエ・ロマエⅡ』では、ケイオニウスの兄で同性愛者ゆえに家を出たジェイオニウスという架空の人物と一人二役を演じています。

現代日本のヒロインたち

映画版と原作ではヒロインが異なりますが、どちらもルシウスにとって重要な存在です。

映画版のヒロイン山越真実(上戸彩)は、漫画家志望の女性で、実家が温泉宿を営んでいました。

ルシウスと何度も遭遇するうちに、彼女はラテン語や古代ローマ史を猛勉強し、ルシウスと完璧に会話できるようになります。

一方、原作(漫画)のヒロインは、ルシウスが伊東温泉で出会った小達さつきです。

彼女は古代ローマ史の研究者であり、ラテン語を習得している古代ローマ文化マニアで、ルシウスをローマ神話の女神ディアナに例えて呼ぶほどの美しさを持つ才媛でした。

真実(上戸彩さん)の存在感が強すぎて「テルマエ・ロマエ」といえば彼女のイメージが強いですが、原作と映画でヒロインの役割が分かれているのも、この作品の面白い点ですね。

テルマエロマエ ネタバレ|ルシウスは実在?

■主人公ルシウスは実在した人物なのか?

「テルマエ・ロマエ」を観た多くの人が抱く疑問の一つが、「主人公ルシウス・モデストゥスは実在したのか?」ではないでしょうか。

結論から言うと、ルシウスは作者ヤマザキマリさんが創造した架空の人物です。

映画のラストで、ルシウスが革新的な浴場を作り上げたものの、後世の文献が少なく晩年は不明である、という説明がなされたため、「ひょっとして実在したのか?」と多くの人が勘違いしたのも無理はありません。

ですが、古代ローマにおいて入浴は非常に重要な文化であり、皇帝や裕福なローマ人が名声を得るために公衆浴場(テルマエ)を築いていたため、ルシウスのような浴場専門の設計技師は実際に存在していた可能性は高いと考えられます。

ヤマザキマリさん自身も、古代ローマではあれほど風呂が発達していたのに、現代ヨーロッパには入浴文化があまりないことへの「もどかしさ」から、この作品の構想を思いついたそうです。

ルシウスの「超」が付くほどの真面目で頑固な職人気質は、風呂文化への情熱を体現するために生まれた、まさに「古代ローマの風呂愛の結晶」のようなキャラクターなのですね。

ちなみに、ルシウスのフルネーム「ルシウス・クイントゥス・モデストゥス」の「ルシウス」(Lucius)は、ラテン語読みでは「ルキウス」が正しいそうですが、同名の人物との区別や、彼の繊細さを表現するために、あえて「ルシウス」という名が選ばれたという裏話もあります。

一方で、ルシウスが仕えるハドリアヌス帝や、次期皇帝候補だったケイオニウス、そしてケイオニウスの後に皇帝となるアントニヌスといったキャラクターたちは、古代ローマ帝国の歴史に名を残す実在の人物たちです。

特にケイオニウスは、ハドリアヌス帝の養子となった後、皇帝になる前にパンノニアで疫病にかかって亡くなったという史実があり、映画や原作でその運命が物語の重要なターニングポイントとして描かれています。

歴史上の事実と、ルシウスの架空の冒険が緻密に織り交ぜられているからこそ、「テルマエ・ロマエ」はこんなにもリアリティをもって心に響くのでしょう。

テルマエロマエ ネタバレ|さつき・子供は?

■原作のヒロインはさつき!子供はいる?

多くの人が「テルマエ・ロマエ」のヒロインとしてイメージするのは、映画で上戸彩さんが演じた山越真実さんでしょうが、実は原作のメインヒロインは小達さつきという女性です。

さつきは、東京大学大学院を修了した古代ローマ史研究者でありながら、芸妓としても活躍するという異色の才媛です。

彼女は幼少期から「質実剛健」な古代ローマ人に憧れてきた筋金入りのローママニアで、古文書を読むためにラテン語まで習得していました。

ルシウスがタイムスリップした伊東温泉で出会った彼女は、ルシウスが古代ローマ人だと確信し、ラテン語でコミュニケーションが取れる唯一の平たい顔族となります。

ルシウスは彼女の美しさを月の女神ディアナに例え、二人は相思相愛となりますが、ルシウスは再び古代ローマへ戻ってしまいます。

ルシウスへの愛を貫いたさつきは、祖父の助けも借りてバイアエ遺跡の発掘調査に参加し、ついに温泉を通じて古代ローマへとタイムスリップします。

ルシウスとさつきは再会し、愛を確かめ合って結ばれます

そして、二人の間には、念願の男児マリウスが誕生します。

このマリウスこそ、ルシウスの情熱とさつきのローマ愛の結晶であり、原作漫画の最終話では、マリウスが産湯に浸かって大喜びする様子が、ローマとテルマエの明るい未来を予感させて幕を閉じます。

しかし、この物語には続きがあります。

テルマエロマエ ネタバレ|ルシウスその後は死んだ?

■匠ルシウス・モデストゥスの「その後」

漫画『テルマエ・ロマエ』は全6巻で一度完結しますが、その後日談として『続テルマエ・ロマエ』が連載されています。

漫画『続テルマエ・ロマエ』でのルシウス

『続テルマエ・ロマエ』の舞台は、前作完結から約20年後、ルシウスは還暦近くを迎えています。

彼はローマきっての浴場設計師として名声を得たものの、時代は華美でエンターテイメント性を求める若者に移り、ルシウスが重んじる荘厳で趣のある浴場は「古い」とされ、経営難に陥っています。

さらに、愛する妻さつきは5年前に突然失踪し、ルシウスは失意のどん底にいます。

実はさつきは、タイムスリップで元の現代日本に戻ってしまい、古代ローマに戻れなくなっていたのです。

そんな中、ルシウスは再びタイムスリップ現象を体験するようになり、今度は息子マリウスが現代日本へタイムスリップし、さつきと再会を果たす展開が描かれます。

ルシウスは結婚生活の中でさつきから教わった、カタコトの日本語で平たい顔族とコミュニケーションが取れるようになっているのも、20年間のルシウスの努力と変化を感じられて胸が熱くなります。

映画『テルマエ・ロマエⅡ』でのその後

映画版では、ルシウスはハドリアヌス帝の依頼でバイアエに理想の温泉郷「湯ートピア」を完成させます。

しかし、ルシウスは真実が持っていた未来の書物『ローマ帝国の繁栄と滅亡』を読んで、「パンノニアでの温泉建設中に、落石事故で生涯を終えた」という自身の未来を知ってしまいます。

真実は行くのを止めるものの、ルシウスは「テルマエ造りの最中に死ねるなら、本望だ。成すべきことに命を懸ける」と決意を固め、真実と別れを告げて北方のパンノニアへ向かいます。

ルシウスが自分の運命を受け入れ、職人としての誇りを貫く姿は、本当に感動的でした。

しかし、この映画はここで終わりません。

現代日本へ戻った真実が、自身の漫画の映画化のセット見学に来た際、ルシウス役のイタリア人俳優に落胆していると…。

なんと、真実が古代ローマに置き去りにしたはずの『ローマ帝国の繁栄と滅亡』を携えた本物のルシウスが、井戸の中から出現し、二人は再会を果たすという、ファンにとっては最高のハッピーエンドを迎えます。

古代ローマで落石事故に遭う運命を知りながら、時空を超えて愛する女性のもとへ戻ってくるルシウスの執念には、私も考察魂を刺激されまくりました!

まとめ

■最後に:時代と国境を超えた「風呂愛」

「テルマエ・ロマエ」は、古代ローマの真面目な浴場技師が、現代日本の風呂文化に驚きと感動を覚える姿を通じて、私たち日本人にとって当たり前となっている「お風呂」の素晴らしさを再認識させてくれる傑作です。

ルシウスが、ウォータースライダーを「精神を鍛えるための装置」と勘違いしたり、足裏マッサージ器を「痛みに耐える訓練装置」だと思ったり、その一つ一つの大真面目な勘違い真摯な職人魂が、笑いと感動を生み出しています。

ハドリアヌス帝のような実在の歴史上の人物と、ルシウスのような架空の人物が、一つの「風呂」というテーマで繋がり、歴史を超えたドラマを繰り広げるこの構造は、まるで私たち自身の日常生活が、実は壮大な歴史の一部であるかのように感じさせてくれます。

皆さんもぜひ、このルシウスの「風呂愛」に共感し、今日のお風呂にいつも以上の感謝を込めて浸かってみてはいかがでしょうか?
きっと、フルーツ牛乳の味が格段に美味しく感じられるはずですよ!


まるで、ルシウスのタイムスリップ能力が、古代ローマと現代日本という二つの世界を結ぶ「パイプ」だとしたら、そのパイプを流れるのは、単なる水ではなく、「時代を超えた人間の情熱」だったのかもしれませんね。そしてその情熱は、愛する人との再会や、平和への願い、そして何よりも「最高の浴場を造りたい」という職人の誇りに満ちていたのです。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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