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七階闘争ネタバレ考察|原作・最後の結末【世にも奇妙な物語2025秋】

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お疲れ様です、相棒。

ブログ歴8年、映画とドラマの「どうしてこうなった?」を解き明かすのが生き甲斐、30代前半独身ブロガーの僕です。

今回、Google検索で「世にも奇妙な物語2025秋 七階闘争」の考察を探してここにたどり着いた方、ようこそいらっしゃいました!

今年の『世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編』は、新作3本と傑作選1本という豪華な構成で、11月8日(土)21時から放送されますが。

その中でも特に私が注目しているのが、「七階闘争」です。

「七階闘争」というタイトルからして、もう奇妙さの香りがプンプンしていますよね。

一体、たかが建物の階層を巡って、何が、誰と、どう闘争するのか。

原作の情報を深掘りしつつ、注目のキャスト、21時から放送されますが。

その中でも特に私が注目しているのが、「七階闘争」です。

「七階闘争」というタイトルからして、もう奇妙さの香りがプンプンしていますよね。

一体、たかが建物の階層を巡って、何が、誰と、どう闘争するのか。

原作の情報を深掘りしつつ、注目のキャスト、そして気になる物語の核心に迫っていきましょう!

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七階闘争ネタバレ|あらすじ【世にも奇妙な物語2025秋】

森崎北斗(伊藤淳史)が会社から自宅のマンションに帰ると、市役所の職員が待ち構えていた。聞けば「新しい部屋を用意するので、この部屋から退去してほしい」と言う。各地の七階で事件が多発したことを受け、すべての建物から七階を撤去すると国が決定したのだ。翌日、同じく七階に住む同僚の並川希(与田祐希)に誘われ、森崎は七階死守を誓う“七階市民”の集会に参加することに。他の仲間たちとともに様々な活動に身を投じる中で、森崎と並川の距離は近付いていく。しかしある日、“七階市民”のリーダー(笑い飯・西田幸治)が警察に捕まり……。

七階闘争|原作は?【世にも奇妙な物語2025秋】

■原作は「少し、不思議」の巨匠が描いた不条理世界

この「七階闘争」の物語は、日本の幻想小説家、三崎亜記(みさきあき)さんの短編小説が原作となっています。

三崎さんは、1970年福岡県生まれで、2004年に『となり町戦争』でデビューされていますね。

彼の作品は、SF、つまり「サイエンス・フィクション」ではなく「少し、不思議」の頭文字を取った「SF」だと、ご本人が語るほど独特の世界観を持っています。

彼の小説の魅力は、日常の中に「歪み」を放り込み、その歪んだ設定を誰もが当たり前のこととして受け入れてしまう、不条理ながらもどこかゾッとする風刺が効いている点です。

今回の「七階闘争」も、その「少し、不思議」な設定がフル回転しています。

原作は、短編集『廃墟建築士』(集英社文庫)に収録されている一編です。

この短編集は、「七階闘争」の他にも「廃墟建築士」「図書館」「蔵守」といった、建物にまつわる奇想天外な設定を持つ物語が集められており、三崎ワールドを存分に楽しめる一冊となっていますよ。

三崎作品は、たとえ一般受けするタイプではなく、強い先入観を持って読むと戸惑うかもしれませんが、そのユニークな発想力はまさに唯一無二です。

建物の「七階」という無機質なものが、論理をひっくり返して日常を崩していく、まさに三崎さんらしい設定なのです。

七階闘争|キャスト【世にも奇妙な物語2025秋】

■主演と脇を固める注目キャスト

今回のドラマ版で、不条理な現実に巻き込まれる主人公・森崎北斗を演じるのは、名優の伊藤淳史さんです。

伊藤さんといえば、以前『世にも奇妙な物語』に2006年の「リプレイ」、2009年の「理想のスキヤキ」と過去2回出演されており。

今回で実に3回目、しかも16年ぶりの出演にして主演を務めるというのですから、ファンとしては胸アツですよね。

彼は、「世にも奇妙な物語」への出演が今も昔も目標だったと語っていて、この作品がご自身にとって「とても大切なポジション」にあることを示しています。

伊藤さんが演じる森崎は、巻き起こる出来事や周囲の人々に「たくさん振り回される役」だそうで、伊藤さん自身も「そういう役が好き」と楽しんで演じているとのこと。

その絶妙な「奇妙さ」を持った設定の中で、彼がどのように人間味あるリアリティを出してくれるのか。

彼の演技こそが、この不条理な物語に感情移入させてくれる鍵となりそうです。

そして、物語を動かす重要な人物として共演するのは、与田祐希さんと、笑い飯の西田幸治さんです。

与田祐希さんが演じるのは、森崎と同じ7階の住人で、彼を「七階市民」の集会に誘う会社の同僚・並川希(なみかわのぞみ)です。

並川は、この「七階死守」を誓う集会に森崎を誘い、共に活動をすることになる中で、森崎との距離が縮まっていく描写もあります。

また、笑い飯の西田幸治さんは、この「七階市民」のリーダーという、いかにも不条理な運動の旗頭を演じます。

このユニークなキャスト陣が、三崎亜記の奇妙な世界をどう彩るのか、本当に楽しみで仕方ありません。

七階闘争ネタバレ考察|最後の結末【世にも奇妙な物語2025秋】

■原作結末ネタバレ

「七階闘争」の物語は、あまりにも理不尽で、聞けば聞くほど「なにこれ!?」と思わずにはいられない、強烈な設定から始まります。

主人公の森崎(伊藤淳史)が自宅マンションに帰ると、市役所の職員が待ち構えています。

職員は突然、「新しい部屋を用意するので退去してほしい」と要求してくるのです。

その理由は、驚くべきことに、「各地の七階で事件が多発したことを受け、すべての建物から七階を撤去すると国が決定した」というもの。

殺人、自殺、火災、老人の孤独死など、様々な事件がビルの七階で相次いだため。

国は「七階という場所が事件の温床になっている」と判断し、ビルやマンションから七階そのものを物理的に取り払うという、常軌を逸した決定を下したのです。

同じく七階に住む同僚の並川希(与田祐希)は、この決定に反対し、七階の死守を誓う「七階市民」の集会に森崎を誘います。

森崎は半信半疑ながらも、並川やリーダー(西田幸治)ら仲間たちと共に、この理不尽な撤去に抵抗する活動に身を投じていくことになります。

しかし、闘争が激化する中で、リーダーが警察に捕まるなどの事態が発生し、森崎はさらに追い詰められていくようです。

【原作の結末・深層考察】

ドラマの結末はまだわかりませんが、原作小説のレビューや考察から見えてくるのは、三崎亜記作品特有のやるせない「喪失」のテーマです。

原作では、森崎の疑問通り、たとえ七階を撤去したところで犯罪が減るわけではないだろう、という考察が浮かび上がります。

しかし、この不条理な決定に反発し、七階死守を訴えた並川さんなど、七階に強い思い入れを持つ人々は、七階ごと文字通り「消滅」してしまうというバッドエンドを迎えるのです。

そして、物語の最も恐ろしい核心は、撤去が完了した後で明かされる疑惑です。

実は、七階での事件多発というデータ自体が、ごく短い期間の恣意的な情報に基づいており、誰かが意図的に全国の七階を消滅させたがっていたという恐ろしい可能性が示唆されます。

これは、単なる建物の話ではなく、まるで「人権」や「民主主義」といった大切なものが、操作された情報や同調圧力によって弾圧され、消滅させられる様を風刺しているように感じられます。

森崎が最後に撤去反対運動の過激派になっていくという解釈もあるほど、後味の悪い、深く考えさせられる結末を提示しています。

「たまたま事件が7階に集中しただけ」という真実よりも、国や市の決定という「論理」が強制付会され、日常が崩壊していく過程が、この物語の真骨頂なんです。

このドラマが、どこまで原作の深い風刺と不条理な結末を描き切るのか、非常に注目しています。

まとめ

■7階を巡る戦いが私たちに問いかけるもの

伊藤淳史さんも語っているように、もし現実にこんなことが起こったら、それは「奇妙」どころではなく大変なことです。

しかし、この物語はエンターテインメントとして私たちを楽しませつつ。

同時に、「権力が決めた、一見筋が通っているようでいて、実は全く理不尽なルール」に対して、私たちはどう立ち向かうのか、という普遍的な問いを投げかけているのではないでしょうか。

例えば、過去に流行った「サンナビ」というゲームのレビューにあったように、プレイヤーが信じていた物語の前提が実は全て嘘で、裏で巨大な意図が働いていたというどんでん返しは。

この「七階闘争」の、七階を巡る闘争の裏に潜む「誰かの意図」と重なって見えます。

「七階闘争」は、理不尽な設定を突きつけられたとき、ただ流されるのか、それとも大切なものを守るために立ち上がれるのか、私たち自身の精神力を試しているのかもしれません。

2025年秋、この奇妙な物語が、どんな結末とメッセージを私たちに残すのか、しっかりと見届けたいと思います。

ぜひ、11月8日(土)の放送を一緒に楽しみに待ちましょう!。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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