皆さん、こんにちは!
朝ドラ沼にどっぷり浸かっている、熟練ブロガーの私がお届けする「ばけばけ」解説ですよ!
第28話、ご覧になりましたか?
「ドコ、モ、ジゴク。」という恐ろしいサブタイトルの今週ですが、笑っていたヘブン先生の授業から一転、想像を絶する衝撃の展開が待っていましたね。
今回は、胸が締め付けられるほどの辛さと、トキちゃんの運命を分けるかもしれない重大な岐路について、熱く語っていきたいと思います!
ばけばけ(朝ドラ)28話までの振り返り
■27話までのおさらい
今週は、松江中学の英語教師レフカダ・ヘブン先生(トミー・バストウ)の、旅館からの脱出劇が中心でしたね。
花田旅館の主人・平太さん(生瀬勝久)との喧嘩が絶えず、ヘブン先生は「ジゴク!ジゴク!」と叫んで旅館を出ることを決意。
通訳兼世話役の錦織さん(吉沢亮)が、新しい家と、身の回りの世話をする女中さんを探すことになりました。
ここで名乗りを上げたのが、遊郭で働く、百姓の娘であるなみさん(さとうほなみ)。
錦織さんが連れてきたなみさんは、手作りの弁当でヘブン先生の胃袋を掴みかけましたが、なんとヘブン先生の出した条件は「士族の娘」でした。
武家のたしなみを身につけた女性を所望するというヘブンの希望により、なみさんは不採用となってしまいます。
士族の娘であるトキちゃん(髙石あかり)に白羽の矢が立ち、錦織さんは松野家を訪ねて、女中になってほしいと依頼。
その報酬は、女中としては破格の月20円。
これは、教師になったサワさんの5倍もの高給ですが、トキちゃんは、これが西洋人の妾、つまり「洋妾(ラシャメン)」になることだと疑います。
借金で困窮している家庭の事情を持ち出して説得しようとする錦織さんに対し、トキちゃんは「馬鹿にせんでごしなさい!」と一蹴し、この誘いを断ったのでした。
ばけばけ(朝ドラ)28話ネタバレあらすじ
■28話 物乞いタエ様の衝撃
第28話は、拒否したトキちゃんの心の揺れ動きと、明治の世の残酷な現実が突きつけられる回でした。
まず笑いを誘ったのは、ヘブン先生の英語の授業。
先生は授業にかこつけて、宿泊先の平太さんへの愚痴や、女中探しが難航していることへの錦織さんへの嫌味を、生の感情がノッた英語で生徒に書き取らせていて、思わず笑ってしまいました。
このコントのような日常の裏側で、トキちゃんの貧しい生活は続いています。
しじみ売りの副産物である大量の殻を、再利用(土壌改良材や漆喰の原料)のために金槌で砕くトキちゃんの姿が、その厳しさを物語っていましたね。
そんな中、トキちゃんは街中で、目を疑う光景を目にしてしまいます。
木の陰に隠れてしまったトキちゃんの目に映ったのは、物乞いをする一人の女性。
それが、かつてトキちゃんに武家の娘としての教養を厳しく指導してくれた、雨清水タエ(北川景子)様だったのです。
雨清水家は、夫の傳様(堤真一)が亡くなり、織物工場が閉鎖されて、没落したはずですが、まさか道端で物乞いをする姿にまで身をやつしているとは。
タエ様は、施しを受けたにも関わらず、通りすがりの男に「何故、頭を下げねばなりませぬか」と、武家の誇りを捨てずに言い放ちます。
その気高い態度に怒った男に、施しを奪われ、頬を叩かれるタエ様。
半襟にカビが生えたボロボロの着物姿で地べたに座るタエ様の姿は、まさしく今期イチのショッキング映像でした。
トキちゃんは、実の母であるタエ様に声をかけることもできず、ただ逃げ帰ることしかできませんでした。
ばけばけ(朝ドラ)28話ネタバレ感想
■視聴者の悲痛な叫び
このタエ様の衝撃的な登場シーンは、ネットでも大きな反響を呼びました。
X(旧Twitter)には、「これはつらい」「ショック」「言葉もない」といった悲痛なコメントが殺到し、「タエさん」がトレンド入りしたほどです。
「道端に北川景子が落ちていていいはずがない」というコメントには、私も激しく同意してしまいました。
タエ様が、家事一つできず、襖すら自分で開けたことのないお姫様育ちだったことを知っているだけに、その没落ぶりはあまりにも残酷で、胸が張り裂けそうでしたね。
しかし、タエ様のモデルとなった小泉セツさんの実母、小泉チエさんも実際に物乞いをしていたという史実があるそうで、ドラマが明治の貧困をリアルに描いていることに、改めて凄みを感じました。
「気高い、けど物乞い」という、武士のプライドと現実の困窮がせめぎ合うタエ様の姿は、まさにこの激動の時代の「地獄」を象徴しているようでした。
ばけばけ(朝ドラ)28話からどうなる?
■29話で予想される展開
次回第29話は、トキちゃんがタエ様の物乞い姿を目撃した衝撃をどう受け止め、行動に移すのかが大きな焦点となります。
トキちゃんは、実母の変わり果てた姿を見たことを松野家には秘密にしたまま、一人で抱え込むようです。
そんな中、錦織さんは、まだ女中が決まらず焦って、再びトキちゃんを訪ねてきます。
さらに、傳様とタエ様の三男、つまりトキちゃんの実の弟である三之丞(板垣李光人)が、父・司之介(岡部たかし)が働く牛乳屋に、仕事を求めて訪ねてくるという展開が待っています。
松野家は、三之丞君の登場で、雨清水親子のことを心配し始めますが、タエ様の現状を知っているのはトキちゃんだけ。
私としては、実母の悲惨な現状と、月20円という破格の報酬を提示された女中(ラシャメン)の話が、トキちゃんの心の中で大きな葛藤を生むのではないかと予想しています。
愛する松野家の生活と、助けを必要としている実の家族(タエ様と三之丞)。
この板挟みの中で、トキちゃんがヘブン先生の女中を引き受ける決意をする流れになるのではないでしょうか。
まとめ
■地獄から抜け出す鍵はどこに?
今回の第28話は、ヘブン先生の「ジゴク」発言が、異国での文化摩擦だけでなく、士族の没落という日本の厳しい現実にも深く通じていることを痛感させられる回でした。
かつて「松江はヘブン(天国)よ」と言ったトキちゃん。
彼女の周りは今、「ドコ、モ、ジゴク。」という重い空気に包まれてしまいました。
しかし、この地獄のような状況から「化ける」ことこそ、このドラマのテーマ。
トキちゃんが、武家の誇りと、家族を助けたいという愛を胸に、錦織さんの「無理なお願い」をどう引き受けていくのか。
来週は、いよいよ物語が大きく動き出しそうですね!
私も、固唾をのんでトキちゃんの決断を見守りたいと思います!
(まるで、暗闇の中で小さな灯りを見つけるような、そんな希望を感じさせてほしいわ!)
