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疾風ロンド(映画)ネタバレ|あらすじ、最後の結末・犯人は?ロケ地・撮影場所は?

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東野圭吾作品のファンなら外せない!

雪山のドタバタ劇『疾風ロンド』の真相を徹底解説!

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疾風ロンド(映画)ネタバレ|あらすじ

■あらすじ:生物兵器K-55が雪山に!

ねえ、読者さん、東野圭吾作品でまさかの「笑撃サスペンス」というキャッチコピーを見た時、どう思った?。

『疾風ロンド』は、致死率100%の生物兵器「K-55」、つまりワクチンが効かない炭疽菌が盗まれるという、本来なら超シリアスな設定から幕を開けるんだ。

このヤバすぎる兵器を独断で作ったのが、泰鵬大学医科学研究所の元研究員、葛原克也。

彼は解雇された恨みから、「K-55」を雪山に埋めて、研究所所長の東郷雅臣を3億円で脅迫したんだ。

埋めた場所の目印は、発信機付きのテディベアを吊るした木だと写真で示されていたよ。

しかし、脅迫を仕掛けた直後、まさか犯人である葛原があっけなく交通事故死してしまうという、東野作品らしい衝撃の幕開けなんだ。

しかもこの「K-55」は、気温が10℃を超えると容器が破損して拡散してしまうというタイムリミット付き。

秘密裏に作られた兵器だから警察には頼れないと判断した東郷所長は、スキーが超ド下手な主任研究員・栗林和幸に、この恐ろしい「K-55」を極秘で回収するよう命じるんだ。

栗林は、スノボが得意な中学生の息子・秀人を道連れに、わずかな手がかりだけを頼りに雪山へと向かうことになるんだ。

これが、このドタバタ劇の始まりさ。

疾風ロンド(映画)ネタバレ|ストーリー解説

■終盤の展開:テディベア捜索と雪上チェイス

舞台となるのは、後に判明する野沢温泉スキー場だ。

スキー初心者で情けない栗林は、広大なゲレンデで捜索に悪戦苦闘し、しょっちゅう転んだり、立ち入り禁止区域に入ってしまったりと、読んでいるこっちがヒヤヒヤするんだ。

そんな栗林を助け、事態を知る(ただし栗林は「新薬/ワクチン」だと嘘をついていた)ことになるのが、正義感の強いパトロール隊員の根津昇平と、スノーボード選手の瀬利千晶という頼もしい二人組だよ。

彼らが協力してくれることで、捜索は一気にスピード感を増していくんだ。

同時に、栗林親子の捜索を影から監視する怪しい男、折口栄治(偽名ワダハルオ)も登場する。

彼の正体は、研究所の補助研究員・折口真奈美の弟で、姉の指示でK-55を横取りしようと企んでいるんだ。

捜索の決め手となる発信機付きのテディベアは、なんと地元のスキー教室に来ていた中学生が偶然発見し、さらにその中学生から小さな女の子(ミハル)の手に渡ってしまっていたんだ。

この「テディベアなんて全観客が2秒で気付くこと」をダラダラ長引かせるのが、この作品の持ち味かもしれないけど、個人的にはちょっと焦れったかったかな(笑)。

根津たちが高速バスに乗って帰ろうとするミハル親子を猛スピードで追いかけ、テディベアを回収するシーンは、柄本明さん演じる東郷所長の無責任さと相まって、緊張感とコミカルさが絶妙にブレンドされているんだ。

ようやくK-55が埋められた場所が特定されるんだけど、ここで事態はさらに二転三転するよ。

現場に現れた折口栄治が、中学生の川端健太を人質に取り、K-55の入った容器を奪い去ってしまうんだ。

この後、スノーボーダーの千晶が、スキーで逃げる栄治を追いかける壮絶な雪上チェイスとチャンバラが始まるんだ!。

Goproで撮影されたこのアクションシーンは本当に迫力満点で見どころの一つだったね。

千晶が見事容器を取り戻し、栗林に手渡すものの、栗林がうっかり落として割ってしまうんだ。

「生物兵器だ!逃げろ!」と大パニックになる栗林たちだけど、中身はなんとコショウ!。

なんとK-55は、地元の中学生・高野裕紀によって、一度すり替えられていたことが判明するんだ。

高野の目的は、妹が亡くなった原因となったインフルエンザを広めた同級生たちに復讐し、塞ぎ込んでいる母親を元気づけるため、豚汁の炊き出しに病原菌を混入させることだったんだ。

高野の兄や母によって計画は阻止され、栗林はついに本物の「K-55」を回収することができたんだ。

疾風ロンド(映画)ネタバレ|最後の結末は?

■最後の結末:二度のすり替えとフランクフルトの真実

K-55を回収した栗林の元に、東郷所長から派遣されてきたのが、折口栄治の姉である研究員・折口真奈美。

栗林は、真奈美が裏で糸を引いていたことなど知る由もなく、安心してK-55の入った容器を彼女に渡してしまうんだ。

真奈美と栄治はこれで大金が手に入ると確信し、偽造パスポートを使って海外へ高飛びしようと成田空港へ急ぐんだ。

ここが最大のどんでん返しだよ!。

実は、栗林の息子・秀人が、父親が事件を公にせず隠蔽しようとしていることに納得がいかず、 真奈美に渡る前に容器の中身を再びすり替えていた んだ。

この物語のキーポイントである「入れ物のすり替え」は2度行われているんだけど、これは作中に登場する喫茶店「カッコウ(CUCKOO)」が持つ「托卵」の習性を暗示しているんだね。

中身がすり替えられたことに気づかない大人たちの姿が、まさに托卵された鳥の仮親のように描かれているのは、本当に唸ってしまう構成だ。

最終的に真奈美と栄治は、空港で偽造パスポートがバレて逮捕されてしまうんだけど。

彼らが「生物兵器だ!」と叫びながら開けられたケースの中から出てきたのは、なんと秀人が入れた 冷凍フランクフルトソーセージ だったんだ!。

この間の抜けた、でも最高に痛快なオチが、この作品のすべてを象徴している気がするね。

栗林は息子の行動をきっかけに、組織の保身ではなく、研究員としての倫理を選び、東郷所長に公表を宣言し、親子関係も修復に向かうという、温かい結末を迎えるんだ。

疾風ロンド(映画)ネタバレ|犯人は?

■犯人の正体と目的:初期犯と横取り犯、そして秀人の正義

この作品には、複数の「悪役」や「妨害者」が登場するから、頭を整理しておこう。

まず、最初にK-55を盗み出し、脅迫を行った犯人 は、元研究員の葛原克也だ。

彼の動機は、自分が開発した生物兵器を無断で作ったことで解雇されたことへの東郷所長への逆恨みと復讐であり、目的は3億円の身代金だった。

しかし、彼は物語の序盤で交通事故死してしまい、脅迫犯としては早々に退場してしまうんだ。

次に、K-55の回収を妨害し、横取りを企んだ犯人たちが、折口真奈美と弟の折口栄治(ワダハルオ)姉弟だ。

真奈美は一見すると存在感の薄い補助研究員だけど、「能ある鷹は爪を隠す」が好きな言葉で、実は食わせ者なんだ。

彼女は葛原が盗むのを手引きし、その後、借金に苦しむ弟を使って栗林たちを監視させ、K-55を奪い、海外に売り飛ばすことで大金を得ようとしたのが動機だ。

そして、物語中盤でコショウとすり替える妨害者として登場したのが、地元の中学生高野裕紀だ。

彼の動機は、インフルエンザで亡くなった妹のことで心を病む母親を見て、その恨みを晴らすために、同級生たちを食中毒にしようと画策したという、切なくも恐ろしいものだったね。

最後に、父親の栗林和幸の倫理観を試したのが、息子栗林秀人だ。

彼自身がK-55の最終的な隠蔽を防ぐために中身をすり替えた行動は、自分の保身に走る大人たち(東郷や栗林)に対する正しい選択を求める正義感だったんだ。

結果的に、この頼りない中学生の「余計な」行動が、生物兵器の拡散という最悪の事態を防ぐ大殊勲となったのは、なんとも皮肉で面白いよね。

疾風ロンド(映画)|ロケ地・撮影場所は?

■ロケ地:白銀の舞台は野沢温泉スキー場

この疾走感あふれる物語の舞台となったのは、長野県の野沢温泉スキー場だよ。

原作小説では「里沢温泉スキー場」だったんだけど、映画は野沢温泉村でオールロケ撮影が行われたんだ。

東野圭吾さん自身もスキーやスノーボードが趣味で、この雪山シリーズには思い入れがあるみたいだね。

ロケ地巡り用のマップまで作られていて、ファンにとっては聖地巡礼の最高の場所だよ。

特に有名な撮影場所はいくつかあるから、巡礼の参考にしてみて。

まず、栗林たちが捜索の拠点として頻繁に利用したスキー場の食事処「カッコウ」は、実在する「パノラマハウスぶな(?ハウス)」なんだ。

店内には撮影に使われた看板やキャストのサインが飾ってあって、興奮するファンも多いらしいよ。

パトロール隊員・根津の詰所として使われたのは長坂ゴンドラ乗り場のパトロールセンターだったり、長坂管理事務所だったりするんだ。

大倉くん(根津)と大島優子ちゃん(千晶)がゴンドラに乗っていたシーンが撮影されたのは長坂ゴンドラだね。

激しい雪上チェイスの舞台となったのは、広くて雪質も抜群な上ノ平ゲレンデが主に使われているよ。

栗林が転んで根津に助けられた場所は、緩やかで幅の広いパラダイスゲレンデなんだ。

そして、根津が高速バスを追いかけるため、軽トラックで爆走したのが、野沢温泉街のメイン通りである大湯通り!。

狭い道なのに爆走するシーンは、あのロケーションを知っていると余計にハラハラするよね。

主人公たちが宿泊したホテルは野沢グランドホテル、根津と千晶が語り合った喫茶店は七良兵衛珈琲が使われたみたいだ。

冬になったら、温泉とゲレンデ、そして映画の熱い記憶をたどる旅も最高だと思うよ!。

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