いやー、「暴君のシェフ」の最終回、本当に素晴らしかったですね!
ネットで検索されている皆さんの熱量が、ここまで高まるのも納得の、最高の結末でした。
今回は、このジェットコースターのようなドラマの結末について、熱い想いを込めて徹底的に語り尽くしますね。
暴君のシェフ(韓国ドラマ)ネタバレ|最終回(11話/12話)までの振り返り
1話~10話までの熱い振り返り
物語は、現代のパリでミシュラン三つ星シェフとして輝いていたヨン・ジヨンが、皆既日食の最中、謎の古書『望雲録(マンウンロク)』に導かれ、500年前の朝鮮王朝時代にタイムスリップするところから始まりました。
彼女がたどり着いた世界で出会ったのは、史上最悪の暴君と恐れられながらも、天候による味の違いさえ感じ取れる「絶対味覚」を持つ王、イ・ホン。
最初は王のことを「コスプレ俳優」だと勘違いして、スタンガンで撃退し、ついには縛り上げてしまうという、クレイジーな幕開けでしたよね。
でも、彼女の作ったコチュジャンバタービビンバや現代の技術を用いた低温調理(スーヴィード)のステーキが、王の心を掴み、彼の孤独を埋める料理となっていきました。
特に、王の母を思い出す料理の数々は、単なる美食ではなく、人の「記憶」と「感情」を揺さぶるものとして描かれていました。
ジヨンは「口に合わなければ即・極刑」という命がけの厨房で、持ち前の天才的な発想力と料理の腕前で、水剌間(スラッカン)の最高責任者(待令熟手)にまで昇りつめました。
その裏では、王の叔父であるチェサン大君や側室カン・モクジュらによる権力闘争が常に渦巻いていて、料理対決を巡る不正や、毒殺未遂の罠など、息を飲む展開の連続でした。
でも、第10話のラスト、毒殺の濡れ衣を晴らした王が、花雨の降る夜に「お前に帰ってほしくない、余の伴侶になってくれ」と、翡翠の指輪を贈りプロポーズするシーン!
あれはもう、時空を超えたラブストーリーとして完璧な、シリーズ最高の胸キュンシーンでした。
私はもう、このまま二人がこの時代で幸せになってほしいと願うばかりでしたよ。
暴君のシェフ(韓国ドラマ)ネタバレ|最終回(11話/12話)のストーリー
最終回(11話・12話)のストーリー
第11話は、幸せの絶頂から一気に地獄へ突き落とされたような、あまりにも辛い展開でした。
ジヨンは王のプロポーズを受け入れつつも、「暴君にはならないで」と王に約束させ、もし自分が未来へ帰ることになっても必ず戻ってくると誓います。
しかし、チェサン大君とモクジュの策略により、王は長年のトラウマの核心、つまり「母が先王大妃の嘆願で廃位・毒殺された」という恐ろしい真実を知ってしまいます。
この怒りが、史実通りの「暴君」としての本性を呼び覚まし、王は正気を失い剣を振り上げます。
ジヨンは、彼に現代の食べ物であるチョコレートを与えて落ち着かせ、亡き母が望んだ「聖君」になるよう必死に説得し、王はなんとか剣を下ろしました。
ですが、この混乱こそがチェサン大君の狙いでした。
王がジヨンを救うために宮殿の外に出た隙を突き、チェサン大君はクーデターを決行し、宮廷は一気に血の海と化します。
王は宮殿に戻った後にモクジュの裏切りを確信し、忠臣ソンジェが王を庇って命を落とすという悲劇も起こります。
愛する者を次々と失う王の姿は、本当に見ていられませんでした。
追い詰められた王は、ジヨンだけでも守りたいと、彼女を未来に返すことを決意します。
そしてクライマックス、チェサン大君との一騎打ちの最中、王の胸から落ちたのが、彼が綴っていた日記『望雲録』。
ここでジヨンは、この書物の本当の作者が王自身だったことを知るんですね。
その瞬間、王を狙ったチェサン大君の刃から、ジヨンは身を挺して王を庇い、代わりに深手を負ってしまいます。
意識が薄れる中で愛を告白するジヨン、彼女は王の悲痛な叫びも虚しく、光り輝く『望雲録』に吸い込まれるように現代へと帰還してしまうのです。
王の手には、千切れた『望雲録』の「還世飯(ファンセバン)」と書かれた最後のページが、ただ一枚残されました。
暴君のシェフ(韓国ドラマ)ネタバレ|最終回(11話/12話)の最後の結末
現代に戻ったジヨンは、背中に生々しい傷跡が残っており、朝鮮時代での出来事が夢ではなかったことを知ります。
彼女は、血のついた『望雲録』を手に、必死に呪文を唱えたり、料理を作ったりして過去に戻ろうと試みますが、全て失敗に終わります。
さらに、歴史が変わったことが判明します。
暴君・イ・ホンの体は発見されず「失踪」したことになっており、その後の暴政の記録もありませんでした。
歴史の悲劇は回避されたわけですが、ジヨンは王と離れ離れになり、失意の中で一ヶ月を過ごします。
その後、彼女はソウルの高級レストラン「Enfin」(または『私の王様』を意味する「Mon Roi」)のヘッドシェフに就任。
そこで、朝鮮時代の宮廷料理をフレンチと融合させた新メニューを開発します。
そして、感動的なことに、彼女の周りには、水剌間(スラッカン)で共に働いた料理人たちの「生まれ変わり」がスタッフとして集まってきます。
彼らは過去の記憶はありませんが、この再会には胸が熱くなりましたよ。
いよいよ、ミシュランの審査員が来店する日。
最初に現れた審査員は、まさかのソンジェの生まれ変わりで、あいかわらずジヨンに文句をつけてきます。
そこに、もう一人、遅れて現れた審査員。
なんと、彼こそが王イ・ホンその人でした。
彼は現代のスーツを完璧に着こなし、ジヨンを見るや否や、昔のことは一切忘れていない様子で、「必ず見つけ出すと約束しただろう。王は約束を守る」と告げます。
時空を超えた約束を果たした二人は、熱い抱擁とキスを交わし、シリーズは最高のハッピーエンドで幕を閉じるのです。
エピローグでは、王が約束通りジヨンのためにビビンバを作る姿が映され、感動的な大団円となりました。
暴君のシェフ(韓国ドラマ)考察|最後の結末、王さまが未来にタイムスリップ?
王さまはどうやって未来にタイムスリップして見つけたのかの考察・予想
これ、僕も含め、視聴者全員が「どういうことだってばよ?!」と頭を抱えた部分ですよね。
劇中では、王はジヨンに「秘密だ」と笑顔で答えるだけで、具体的な説明は全くされていません。
この「説明しない」という潔さが、逆にこのドラマの究極のファンタジーロマンスの完成度を高めています。
ただ、手がかりはいくつかあります。
最大の鍵は、王の手に残された『望雲録』の破れた最後のページに記されていたレシピ「還世飯」です。
この「還世飯(世界に戻る飯)」こそが、時空を超えて愛する者を呼び寄せる、あるいは自身を帰還させるための「魂の料理」だったのではないでしょうか。
ジヨンがタイムスリップしたのも、王が未来で彼女を恋慕する気持ちを込めて書いた『望雲録』を読んだからです。
「私を慕うあなたがこの文を読んだなら、私の元へ帰ってきてほしい」という王の切なる願いが、時空を繋いだのです。
そして、ジヨンが瀕死の状態で過去の王の運命を変え、王は失踪し歴史から消える(生存する)という変化が起きました。
その後、王はジヨンを失った悲しみと「必ず見つける」という強い誓いの力で、この還世飯のレシピを完成させ、愛の力で未来へ召喚された、と考えるのが最もロマンチックです。
未来に戻った王が、現代のスーツを完璧に着こなしているのは「速攻で順応した」「実は不老不死で500年待っていた」など様々な説がありますが、私は「愛の力は最強なので、現代の文化も一瞬でマスターできた」という説を推したいですね(笑)。
だって、王は「そこは重要じゃない。また会えたのだから」と言っているんですから。
理屈じゃない、愛が全てを越えた結末だったというメッセージこそが、このドラマの真髄だと僕は感じています。
暴君のシェフ(韓国ドラマ)|最終回(11話、12話)の感想
最終回(11話、12話)に対する視聴者の反応は、本当に熱狂的で、そして賛否が分かれる部分もありました。
まず、高評価のポイントは、何と言っても「ハッピーエンド厨」が望んでいた通りの結末が実現したことです。
「ムーンラバーズ(麗<レイ>)のような悲しい結末じゃなくて本当にありがとう!」という、脚本家への感謝の声がSNSで溢れていました。
特にイ・チェミンさんの演技力が爆発した、と大絶賛されています。
第11話での母の真実を知った時の暴君寸前の激しい怒りと涙の演技は、「鳥肌が立った」「韓国ドラマの未来を見た」とまで言われるほどの迫真の熱演でした。
ユナさんとのケミストリーも最高で、「歳の差なんて感じない」「愛が重くて最高」と、王のツンデレと守護者としての顔が多くの視聴者の心を鷲掴みにしました。
最終回が自己最高視聴率(17.1%)を記録したのも、この二人の力と、愛の物語が強く支持された証でしょう。
一方で、ネガティブな意見としては、全12話という短さゆえに展開が急ぎ足で唐突だったという声が目立ちました。
第11話で急に政治的なシリアス展開になったことや、第12話で王が未来にワープした理由が説明されなかったことを、「ご都合主義的だ」「16話でじっくり見たかった」と指摘するファンもいました。
僕個人的には、前半のグルメ&ラブコメの軽快さから、後半の宮廷陰謀と愛の試練への急転換は、確かに少し戸惑いましたが、最終的に愛の力で全てが解決するロマンスの王道を貫いた姿勢には、満足しています。
続編を熱望する声も多く、「この最高のチームでまた別の物語を見てみたい」と、僕も強く思っていますよ。
このドラマは、理屈を超えて「料理は記憶であり、感情であり、愛である」というテーマを最後まで貫き通した、素晴らしい作品でしたね。