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今際の国のアリス シーズン3ネタバレ評価|最後の結末は?感想は面白い?

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まさか、Netflixでこんなにも世界に誇れる日本発のデスゲームサバイバルドラマが生まれるなんて、誰が想像したでしょうか。

シーズン3の配信が始まり、もう見終わってしまった方も、これから観る方も、この記事で「今際の国のアリス」の世界観を改めて深く掘り下げていきましょう。

完全オリジナルストーリーとなった今作は、賛否両論あれど、私たちファンが「アリスとウサギ」という存在に、そして「生きる意味」というテーマに、改めて向き合う最高の機会を与えてくれました。

さあ、心して「今際の国」へ再入国しましょう。

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今際の国のアリス シーズン3ネタバレ|S2までの軌跡

まず、あの過酷な「げぇむ」の道のりを、記憶の霧を晴らすように振り返ってみます。

すべては、無気力なゲーマーであるアリス(有栖良平)が友人たちと渋谷のスクランブル交差点にいるとき、突如上がった謎の花火をきっかけに、無人のパラレルワールド「今際の国」に迷い込むことから始まりました。

この世界は、死に瀕した人間たちが共有する「生と死の狭間」だとシーズン2の終盤で明らかになります。

生き残るためには、トランプの数字とスートで難易度と種類が示された、命がけの「げぇむ」をクリアし、「ビザ」を延長し続けなければなりません。

スペードが体力型、ダイヤが知能型、クラブがチーム型、そして最も恐れられたのが、人の心を弄び裏切りを強いるハート型のげぇむでした。

シーズン1では、アリスは親友のカルベやチョータをハートの7「かくれんぼ」で失うという、最も辛い経験をしましたね。

この喪失を乗り越えるために、彼はクライマーのウサギ(宇佐木柚葉)と出会い、協力しながら、多くの犠牲を出したビーチでのハートの10「まじょがり」を含む数字札のげぇむを全てクリアしました。

続くシーズン2では、難易度を極めた絵札(ジャック、クイーン、キング)とのデスゲームが繰り広げられました。

山下智久さんが演じたクラブのキング・キューマとの、哲学的な「すうとり」対決は、私にとってシリーズ屈指の名勝負でした。

アリスとウサギは、最後の敵であるハートのクイーン・ミラとの心理戦を乗り越え、全てのげぇむをクリアし、現実世界へ戻ることを選びました。

その結果、彼らは渋谷の隕石落下事故の生存者として、病院のベッドで目覚めますが、今際の国での記憶はきれいに消えていました。

しかし、エンディングでは、テーブルの上にジョーカーのカードが意味深に残され、物語の終わりを許さないような不穏な予感を残していましたね。

永住権を選び「今際の国」に残ることを選んだのは、快楽殺人者のバンダや詐欺師のヤバといった、現実世界に戻る動機のない一部のプレイヤーたちでした。

今際の国のアリス シーズン3ネタバレ|ストーリー解説

そして、待望のシーズン3は、前作から4年後の世界が舞台となります。

アリスとウサギは結婚し、今際の国での出来事を「遠い旅の夢」として忘れ、穏やかな幸せを享受していました。

アリスは大学院で心理学を学び、カウンセラーとして働き始めます。

しかし、ウサギは亡き父のトラウマに苦しむ夢に悩まされ、その心の隙間を突いたのが、死後の世界に執着する大学助教授のリュウジ(賀来賢人)でした。

リュウジは、過去に臨死体験の実験で学生を死なせてしまった罪を背負い、「今際の国」の存在を科学的に証明することに狂信的になっていました。

彼は、今際の国に国民として残ったバンダと接触し、彼が仕掛けたジョーカーをめぐるデスゲームに勝利することで、自ら「今際の国」への入国権を手に入れます。

リュウジはウサギを「父に会える」と唆して再び今際の国に導き、ウサギは意識不明の重体に陥りながら、妊娠していることが発覚します。

妻を救うため、アリスは記憶の一部を取り戻したアン(三吉彩花)の助けを得て、自ら薬を使って臨死状態となり、再び命がけの「げぇむ」の世界へ身を投じることを決意します。

シーズン3の「げぇむ」は原作にはない完全オリジナルストーリーで、残された最後のカード「JOKER」がもたらす新たな試練が中心となります。

トーナメント形式で進行する「げぇむ」は、アリスとウサギが別々のルートで進むという分断が描かれ、再会をかけて「おみくじ」や「ゾンビ狩り」「暴走でんしゃ」といった新たな死のゲームに挑みます。

私が特に興奮したのは、第1ゲームの「おみくじ」で、正解の誤差に応じて火矢が降り注ぐというシネマティックな演出です。

また、アリスがカズヤ(池内博之)やテツ(大倉孝二)、レイ(玉城ティナ)といった個性的な新キャラクターたちと出会い、ウサギと別れても新たな「仲間」との絆を築いていく展開も見どころでした。

今際の国のアリス シーズン3ネタバレ|最後の結末は?

■最後の結末とジョーカーの正体

最終話では、アリスとウサギはファイナルゲーム「ミライすごろく」で再会します。

このゲームは、プレイヤー自身の未来の可能性が扉に映し出される中で、ポイントを消費しながらゴールを目指すという、心理的に非常に重いものでした。

なんと、ウサギのお腹の子どもも1人のプレイヤーとしてカウントされるという、極めて残酷なルールが課せられます。

最終的に、アリスはウサギたちを現実世界へ送り出すため、自ら犠牲になることを選択しますが、彼こそが「げぇむ」の唯一の勝者であると宣言されてしまいます。

外に出たウサギたちが洪水に見舞われる中、アリスの前に国民となったバンダが現れ、アリスに「今際の国の国民になれ」と永住を迫ります。

しかし、アリスがこれを拒否すると、突然上空からレーザーが放たれ、バンダは即座に処刑されます。

そして、ここに登場したのが、世界的俳優の渡辺謙さん演じる「番人」です。

彼は自分がジョーカーではないと言いながらも、ジョーカーとはトランプの数字(52枚)を足した364に、ジョーカーを足して365日(うるう年で366日)にする「生と死の隙間を埋める存在」だと説明しました。

渡辺謙さんの登場は、まさに『イカゲーム』における大物ゲストのサプライズ出演を思わせる衝撃でしたね。

番人は、アリスに苦難に満ちた「生の世界」に戻るか、死の渦に飲まれるかを選択させますが、アリスは愛するウサギを救うために濁流へ飛び込みます。

この土壇場で、リュウジはアリスとウサギの強い絆を目にし、過去の罪(学生の死)への贖罪として、ウサギをアリスに託し、自ら死の世界へ身を投じました。

アリスは現実世界で意識を取り戻し、ウサギも生還します。

リュウジの死は現実世界でも確認されました。

エピローグでは、カウンセラーとなったアリスのもとを、生還した仲間たち(クイナ、アグニ、ニラギ、ヘイヤ)が訪れ、それぞれが「生きる意味」を見つけ、前向きな人生を送っている様子が描かれます。

特にチシヤが、アリスの「子どもの名前を考えている時が生きる意味を実感する瞬間だ」という答えを聞いて、どこか感慨深い表情を浮かべるシーンは、彼もまた今際の国の記憶を取り戻しつつあるのでは、と想像させられます。

しかし、物語はここで終わりません。

世界中で大規模な地殻変動による地震が同時多発していることが報じられ、舞台はロサンゼルスのカフェに移り、ウェイトレスのネームプレートには「Alice」の文字。

番人が予言した「これから大勢の人間がこの世界にやってくる」という言葉とともに、新たな「今際の国」の幕開けが示唆され、ファンを興奮と不安の渦に巻き込みながら幕を閉じました。

今際の国のアリス シーズン3評価|感想は面白い?

私個人の感想も含め、今作は大きな賛否を呼びました。

アクションや映像クオリティについては、ほとんどの人が「圧巻」と称賛しています。

特に、VFXの進化は目覚ましく、火矢が降り注ぐ神社のシーンや、東京タワーでのロッククライミングなど、日本の実写作品として規格外のスケールを見せてくれました。

また、アリスとウサギの再会、そして最終話で過去の仲間たちが幸せな姿を見せる「ご褒美」のようなエピローグは、シリーズを追いかけてきたファンにとって最高の瞬間だったと思います。

私自身、「けんたお」(山﨑賢人さんと土屋太鳳さん)コンビの絆が、今回は「愛と責任」という形でより深く描かれたことに、胸を打たれました。

しかし、多くのファンが指摘するように、オリジナルストーリーとしての脚本の弱さを感じたのも事実です。

「げぇむ」の内容がシーズン1や2と比べると、運任せの要素が強く、論理的な頭脳戦が不足していると感じた方が多かったようです。

特に、毒ガスがランダムな「暴走でんしゃ」や、知識と勘に頼る「おみくじ」は、ゲーム性が低く、展開に退屈さを覚えたという声も聞かれます。

また、ウサギがアリスに何も言わずに、死後の世界に興味があるリュウジについていってしまうという設定も、「今までのウサギらしくない」と、一部で批判されました。

さらに、全6話と短いながらも新しいキャラクターが多く登場しすぎたため、リュウジをはじめ、彼らの掘り下げや人間ドラマが浅くなってしまったという指摘も多かったです。

個人的には、冷静沈着なチシヤ(村上虹郎)が、健康上の理由からゲームパートにほぼ参加せず、最後のカウンセリングシーンにまとめて登場した形になったのは、本当に残念でした。

とはいえ、最終的な評価(Filmarks平均スコア4.1/5)は高く、結局のところ、このシリーズが持つ「なぜ生きるのか」という根源的な問いと、極限状態で人が見せる美しさや醜さが、視聴者の心に深く響いたのだと感じています。

まとめ

ラストの「Alice」のネームタグと世界規模の災害の示唆は、まるで『イカゲーム』シーズン3がアメリカ展開を示唆したのと同様に、「今際の国のアリス USA」の制作を匂わせていると考えるのが自然でしょう。

私たちファンは、この物語がこれからどんな「狭間」を見せてくれるのか、期待と不安を抱きながら、また次の“招待状”を待つことになりそうですね。

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