ねえ、皆さん!
夏の夜といえば、やっぱり『ほん怖』でしょ?
私も毎年楽しみにしているんだけど、今回の『夏の特別編2025』で再放送された「黄泉の森」、もう見ました?
小栗旬くんと加藤夏希ちゃんが主演した伝説の回なんだけど、私もね、もう一度見て改めて震え上がっちゃったわ。
あの作品がなぜこれほどまでに多くの人の心に深く刻まれて、トラウマ級の怖さとして語り継がれているのか、一緒にじっくり語り合っていきましょうよ!
【ほん怖】黄泉の森ネタバレwiki|あらすじ
佳典(小栗)は、恋人の歩美(加藤)を誘って自殺の名所として名高いとある森に踏み入った。だが、その異様な雰囲気に怖気づいた佳典は、すぐに帰ろうと言い出す。すると突然、枯葉を踏みしめるような音が聞こえてきた。その足音は、確実に二人のいる場所に近づいている。歩美が、恐る恐る音のする方向に懐中電灯を向けると、闇の奥に白い服を着た女性(永田)の姿が……。佳典と歩美は、慌ててその場から逃げるのだが……。
【ほん怖】黄泉の森ネタバレ|最後の結末、意味を考察
「黄泉の森」のラスト、あの救いのない結末が意味するもの
「黄泉の森」の物語は、本当にゾクゾクする始まり方だったわよね。
小栗旬さん演じる佳典と、加藤夏希さん演じる歩美が、何の気なしに「自殺の名所」として知られる森へと足を踏み入れてしまうの。
その場所は、福岡県北九州市にある某所とされていたけど、映像から伝わる異様な雰囲気に、私も「あ、これ、ヤバいところだ」ってすぐに感じたわ。
森の奥へ進むにつれて聞こえてくる枯葉を踏みしめるような足音。
そして、懐中電灯が照らし出した闇の奥に、スッと現れる白い服を着た無表情の女性の姿。
もう、この時点で心臓がバクバクよ!
二人は必死で車に戻るんだけど、焦る佳典くんの手でなかなかエンジンがかからなくて、その間にも白い女性がじわじわと迫ってくるのよね。
やっとエンジンがかかって逃げ出せた!
そう思った次の瞬間、フロントガラスいっぱいに、無数の顔が貼り付いてくるあのシーン!
あれは本当にトラウマよ。
私、初めて見た時、思わず目を覆っちゃったもの。
この作品の怖さは、単なる驚かせ方だけじゃないのよね。
一番衝撃的なのは、その後の展開と、はっきりとは明かされない「結末」に隠されていると思うの。
下ヨシ子さんの解説では、あの場所が「魔界」とされていたそうだけど、森全体が持つ異質なエネルギーが、そこに集まる霊たちを巨大な姿にしたり、様々な怪異を引き起こしたりしていたんですって。
白いウェディングドレスを着た首のない巨大な女性の霊は、婚約者を交通事故で失って自ら命を絶った女性の未練が作り出したものとされていたわ。
そして、翔太郎くんたちが逃げ出した後も、結局、彼らが本当に森から出られたのかは明言されないまま物語は終わるのよね。
まるで、彼ら自身も「森から出られない存在」になってしまったかのような、救いのない後味が残るの。
電話ボックスの女性や、眠った夏海ちゃんがうなされていた幽霊、車に残された無数の手形も、それぞれ別の霊たちがいたことを示していると解説されていたわね。
そう考えると、あの森には、もっとたくさんの「出られない魂」がいたんだなって、想像するだけで背筋が凍るわ。
この曖昧な終わり方こそが、視聴者の想像力を掻き立てて、より一層の恐怖を心に焼き付けるのよね。
「もしかしたら、自分も知らず知らずのうちに、あんな場所に入り込んでしまって、もう二度と戻れないかもしれない」――そんなリアルな不安が、この作品の怖さを何倍にもしているんだと思うわ。
【ほん怖】黄泉の森|怖さは怖い?怖くない?
『ほん怖』にはたくさんの名作があるけれど、「黄泉の森」が「最恐回」として語り継がれているのは、私も納得だわ。
なんと言っても、その根源的な怖さがずば抜けているのよね。
森という「どこにでもありそうだけど、入ったら何が起きるかわからない」閉鎖的な空間が舞台で、そこで遭遇する「得体の知れない存在」の恐怖は、人間の本能的な不安をこれでもかと刺激してくるの。
これって、技術がどれだけ進歩しても、どんな時代になっても、変わらない怖さだと思うのよね。
例えば、佐藤健くん主演の「顔の道」も、本当に怖かったわよね。
フロントガラスに現れる笑顔の女の頭とか、電話ボックスの横に立つ白装束の女とか、視覚的に強烈なインパクトを残したシーンが多かったけど、「黄泉の森」はそれに加えて、逃げ場がない状況でのじわじわとした心理的な追い詰められ方が秀逸なのよ。
車を止めたら最後、そこはもう異界の入り口で、現実に戻れないかもしれないっていう絶望感は、「顔の道」とはまた違った質の恐怖を与えてくれるわ。
あと、岡田将生くん主演の「右肩の女」なんて、また全然違う怖さだったわよね。
あれは霊の正体が恋人の「生霊」だったっていうから驚きよ。
愛が深すぎて相手を縛り付けてしまう、人間の執着心の怖さを描いた作品で、ホラーなのに切なさもあって、すごく人間ドラマとしても引き込まれたわ。
蓮佛美沙子ちゃんの「重い女」の演技がSNSでもすごく話題になってたけど、あんな風に「日常の中に潜む人間の感情の闇」が恐怖に繋がるのは、『ほん怖』ならではのリアリティだなって思ったわ。
綾瀬はるかちゃん主演の「怨みの代償」もそうよね。
幽霊や死者が一切出てこないのに、職場の同僚からの嫉妬や嫌がらせが「呪い」として描かれて、それが最終的に呪った本人に返ってくるっていう、因果応報の物語だったじゃない?
「人が一番怖い」ってSNSでも反響があったけど、本当にそうよ。
身近な職場で起こりうる「人間の怨念」の生々しさが、下手な幽霊話よりよっぽど怖かったわ。
そして、上野樹里ちゃん主演の「行きずりの紊乱者」。
峠道で出会う老婆や少年の正体が最後まで明かされないまま終わるから、何だったのか考えるほどに謎が深まる不気味さが残るのよね。
「日常の秩序が壊れていく」というテーマが、見る人の心を深くえぐってくるの。
「黄泉の森」は、これらの作品が持つ心理的な怖さや人間ドラマとは一線を画して、純粋な「心霊的恐怖」を追求している点が、やっぱり頭一つ抜きん出ていると思うわ。
「なぜ?」とか「どうして?」という理屈が通用しない、ただただ不気味で抗えない「何か」に遭遇するという、ホラーの王道でありながら、その恐怖描写がずば抜けているのよね。
最後にまとめ
2004年の初回放送から20年経った今でも、多くの人が「やっぱりこれが一番怖い」って言うのを聞くと、この作品が本当に時代を超える傑作なんだなって、改めて感じちゃうわ。
ねえ、今夜もちょっとだけ、あの恐怖を思い出してゾクゾクしてみない?
ただし、夜中に一人で見るのは、私もちょっとお勧めできないけどね!