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タコピーの原罪(アニメ)3話ネタバレwiki|感想「まりなちゃん、まりピーに…」

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アニメ・マンガ

『タコピーの原罪』第3話。

今回もまた、心を深くえぐられるような強烈なエピソードでしたね。

ただの「救いのない漫画」だと思っていた自分の甘さを、改めて思い知らされましたよ。

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タコピーの原罪(アニメ)ネタバレ|3話までの振り返り

まず、ここまでの物語を振り返ってみましょう。
ハッピー星からやってきた純粋な宇宙人、タコピーは、不幸な少女しずかちゃんを「ハッピー」にするために奮闘します。
しかし、彼の無垢な善意とハッピー道具は、人間世界の複雑な悪意や因果と衝突し、ことごとく裏目に出てしまうんです。

しずかちゃんは、いじめっこのまりなちゃんから執拗な嫌がらせを受け、唯一の心の拠り所だった愛犬チャッピーまでも奪われてしまいます。
この絶望の淵で、タコピーはしずかちゃんを救おうと、ハッピーカメラでまりなちゃんを撲殺してしまうという、まさかの展開を迎えるんです。

そして、しずかちゃんがタコピーに向けて放った「ありがとう、殺してくれて」という言葉は、多くの視聴者の心に深い傷を残しましたよね。
さらに、その瞬間にハッピーカメラも壊れてしまい、もう時間を巻き戻すことができなくなったんです。
この時、物語は本当に「後戻りのできない」領域へと足を踏み入れたわけです。

タコピーの原罪(アニメ)ネタバレ|あらすじ

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/f0b8e79ca592e62c96853331f29df531ea5c0b05

しずかを助けようとして、大惨事を引き起こしてしまったタコピー。ハッピーカメラも壊れ、焦るタコピーだったが、とびきりの笑顔で喜ぶしずかを見て、ひとまず状況を受け入れることに。そんな中、しずかを心配して様子を見に来た東が、地面に横たわるまりなに気づいてしまう……。

タコピーの原罪(アニメ)ネタバレ|3話ストーリー

さて、第3話「タコピーの告解」のストーリーです。
まりなちゃんの遺体が横たわる現場に、しずかちゃんを心配してやってきた東くんが偶然居合わせてしまうところから、物語は始まります。

東くんは、私たちと同じ「常識人」として、すぐに「自首しよう」と提案します。
しかし、長年社会から見捨てられ、大人への信頼を失ったしずかちゃんには、その言葉が全く響かないんです。
彼女は少年院に入ることを恐れ、自分の身を守ることだけを考えています。

ここで描かれるのは、社会で守られてきた東くんの「正義」と、社会から見捨てられてきたしずかちゃんの「正義」の、決定的な断絶なんです。
互いの言葉の意味が全くかみ合わない、絶望的なコミュニケーション不全が痛いほど伝わってきました。
そして、しずかちゃんは東くんの心の弱さ、つまり誰かに必要とされたいという「承認欲求」を無意識に、あるいは意識的に突きつけます。

「東君しかいないの」という言葉に抗えず、東くんは「僕なら、できる」と、この恐ろしい殺人隠蔽に加担してしまうんです。
ここからがまた、タコピーのハッピー道具の使い方が皮肉すぎるんですよ。
大切な思い出を保存する「思い出ボックス」が、まりなちゃんの遺体を隠す「棺桶」として使われたり。

楽しい変身ごっこをするための「変身パレット」が、まりなちゃんになりすます「犯罪ツール」になるんですからね。
まりなちゃんになりすましたタコピー(まりピー)は、彼女の家に潜入し、そこでまりなちゃんの両親の壮絶な夫婦喧嘩を目の当たりにします。
父親の不倫相手がしずかちゃんの母親だったことも明かされ、まりなちゃんがいじめに至った根深い原因が、大人たちの身勝手な関係にあったことが示唆されます。

しかし、人間社会の複雑さを理解できないタコピーは、この悲劇的な光景を「まりなちゃんのパパとママは、まいにちたーくさんお話ししてとっても仲良しだっぴーよ」と純粋に解釈するんです。
その純粋さが、かえって私たちの心をえぐってきます。

一方、東くんもまた、母親からの「100点以外は意味がない」という精神的虐待や、優秀な兄との比較に苦しんでいました。
しずかちゃんに兄の指輪を盗むよう唆され、実行しようとする場面は、彼の内なる葛藤を深く描いていましたね。
そして、感情を失ったかのように無邪気に東くんの号泣を笑い飛ばすしずかちゃんの姿は、彼女の「無垢なる狂気」がどこまで深まっているのか、ゾクッとさせられます。

物語の終盤、まりなちゃんの母親が、まりピーに対して「こんな子はまりちゃんじゃない」「まりなを返してください」と泣きながらビンタするシーンは、タコピーが初めて自らの行動の「罪」の重さを深く理解する瞬間なんです。
彼は「僕は何をしちゃったのか、どうすれば良かったのか、これからどうすればいいのか」と自問自答し、対話によって問題を解決しようと決意します。

しかし、その矢先、地質調査員によって埋められていたまりなちゃんの遺体が入った思い出ボックスが発見されてしまい、最悪のクリフハンガーで第3話は幕を閉じるんです。
もう、胃がキリキリしましたよ。

タコピーの原罪(アニメ)|3話の感想は面白い?つまらない?

視聴者の皆さんの感想も、やはり感情がぐちゃぐちゃになるような声が多数を占めていました。
「情緒がめちゃくちゃ」「地獄すぎる」「心がもたない」といった言葉が、X(旧Twitter)でトレンド入りするほどでしたからね。

特に「ありがとう、殺してくれて」というしずかちゃんのセリフは、「心がえぐられた」「子どもの言葉とは思えない」と、その衝撃は計り知れません。
しずかちゃんを演じる上田麗奈さんの演技は、「声の明るさと内容の落差が怖い」と絶賛されていましたね。

この作品の大きなテーマである「大人の無関心」にも、多くの共感が寄せられました。
子どもたちの苦しみに真剣に向き合わない親や教師たちの姿は、「子どもだけが責任を押し付けられていてつらい」という視聴者の心に、強烈なリアリティとして突き刺さったようです。

まりなちゃんに対しては、「加害者もまた被害者」という視点から、「まりなにも救いが必要」「いじめっ子側の苦しみも描かれていて切ない」という声も多くありました。
東くんに関しては、「一番普通の感覚」「視聴者の気持ちを代弁してくれている」といった共感の声が多く、彼自身の無力感や葛藤が胸に迫るといった感想が見られました。

タコピーの無力感と、「善意が最悪の罪を生んでしまう」という「原罪」のテーマの重さについても、「善意の限界をこれほど残酷に描いた作品は珍しい」と、多くの人が作品の深みに言及していましたね。
アニメーション制作のENISHIYAのクオリティや、anoさんのOP「ハッピーラッキーチャッピー」、TeleさんのED「がらすの線」といった楽曲も非常に評価が高く、特にOPと本編のギャップには「地獄とシュールのギャップが凄い」といった声も聞かれました。

今後の展開については、「救いを求めるのはやめよう」という絶望的な声が広がる一方で、「続きが気になる」「真の救済は可能なのか」という、期待と不安が入り混じった声が多数見られました。

タコピーの原罪(アニメ)|3話キャスト・登場人物

最後に、主要なキャストと登場人物たちについてお話ししましょう。
この作品は、彼ら一人ひとりの心の奥底にある闇や葛藤を、本当に生々しく描き出しています。

まず、愛らしい見た目とは裏腹に、その行動が悲劇を招いてしまうタコピー
間宮くるみさんが声を担当しており、彼の純粋さがかえって人間社会の複雑な感情を理解できない「無知」となり、思わぬ結果を引き起こしてしまいます。

第3話で、まりなちゃんの母親の悲しみを通じて、自分が犯した罪の重さに初めて直面し、苦悩する姿は、本当に胸に迫りました。
そして、物語の中心にいる少女、しずかちゃん(久世しずか)は、上田麗奈さんが声を担当しています。

長年続くいじめと、母親の無関心という環境の中で、彼女の心は絶望に染まり、唯一の支えだったチャッピーを失ったことで、感情が決定的に歪んでしまいます。
まりなちゃんの死を「ハッピー」だと受け入れ、東くんを巻き込みながら、平然と罪を隠蔽しようとする彼女の「無垢なる狂気」には、ゾクッとさせられますね。

次に、いじめっ子でありながら、私たち視聴者の同情も集める複雑なキャラクター、まりなちゃん(雲母坂まりな)
小原好美さんの声が、彼女の多面性を引き出しています。

彼女は家庭内での愛情不足や、父親の不倫、母親からの虐待や精神的な支配といった、壮絶な環境で育ちました。
その行動は、彼女自身の苦しみや、そこから逃れようとする必死さの裏返しだったのかもしれません。

そして、私たち視聴者の目線に近い存在として描かれる東くん(東直樹)
永瀬アンナさんが演じる彼は、しずかちゃんやまりなちゃんのような極端な境遇ではないものの、優秀な兄との比較や、母親からの完璧主義的な期待による精神的プレッシャーに苦しんでいます。

しずかちゃんへの好意と、「誰かに必要とされたい」という自身の承認欲求から、彼は罪の隠蔽に加担することになりますが、その中で「助けたいのに助けられない」という社会の現実と自身の無力感を痛感させられます。
そして、物語の根源にある問題として、彼ら子どもたちの親たちが存在します。

まりなちゃんの母親は情緒不安定で娘に暴力的、父親は不倫をして家庭を顧みない無責任な人間です。
東くんの母親は、完璧な子どもを求めるあまり、精神的な圧力をかけ続ける毒親の典型と言えるでしょう。

そして、しずかちゃんの母親は、子どもの苦しみに全く向き合わないネグレクト状態にあります。

「大人が何もしてくれない現実」が、子どもたちの「地獄」を加速させ、連鎖させていくという、この作品の痛烈なメッセージが、ひしひしと伝わってきますね。
今後の展開がどうなるのか、不安と期待が入り混じった複雑な気持ちで、次回を待ちたいと思います。

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