こんにちは、映画とドラマをこよなく愛するはるをです。
「イカゲーム」シーズン3、皆さんはもうご覧になりましたか?
最終シーズンと聞いて、どんな結末を迎えるのかドキドキしながら見始めた方も多いのではないでしょうか。
特に、主人公ソン・ギフンが何を目指し、どんな選択をしたのか気になっている方も多いはずです。
今回は、そんなギフンのシーズン3での目的について、僕なりの考察を交えながら、じっくりと深掘りしていきたいと思います。
物語の核心に迫る彼の行動から、私たち自身にも問いかけられるテーマが見えてくるかもしれませんよ。
イカゲーム3|ギフンの最後
絶望からの再起:ゲームを終わらせる決意
シーズン2の衝撃的なラストから、ギフンは深い絶望の中にいましたね。
親友を目の前で失い、自らが主導した反乱も失敗に終わって、彼がどれほどの苦悩を抱えていたか、胸が締め付けられる思いでした。
食事も喉を通らず、大切な投票にも参加できないほど無気力になっていく姿は、本当に見ていて辛かったですよね。
しかし、そんな彼が再び立ち上がったのは、この残酷なゲームに終止符を打つという、強い使命感を胸に抱いていたからなんです。
彼はただの参加者ではなく、ゲームの内側からその根源を断ち切ることを決意していました。
その目的のためなら、どんな困難にも立ち向かうという彼の固い意志が、物語の序盤からひしひしと伝わってきました。
まさに、絶望の淵から這い上がる彼の姿は、私たちに大きな勇気を与えてくれましたよね。
イカゲーム3ネタバレ解説|ギフンの目的は何がしたかった?
「私たちは人間だ」:揺るがぬ人間性の追求
ギフンの目的を語る上で、決して外せないのが、彼が貫き通した「人間性」への信念です。
VIPたちが参加者たちをまるで「馬」のように扱って賭けの対象にしていた中で、彼は一貫して「私たちは馬じゃない。
人間だ」と訴えかけ続けました。
この言葉は、シーズン1の終わりにも彼が口にしていたセリフであり、シーズン3のクライマックスでも再び繰り返されることで、彼の旅のテーマが凝縮されているように感じました。
賞金のためならどんな非道な行いも厭わない他の参加者たちとは対照的に、ギフンは最後まで他者を蹴落とすことを拒否し、人々を信じる心を捨てませんでした。
彼が示す「人間としての誇り」は、この作品が私たちに最も伝えたかったメッセージの一つだったのではないでしょうか。
お金や勝利よりも、大切なものを守り抜こうとする彼の姿勢に、心を揺さぶられた人も多いはずです。
赤ちゃんへの自己犠牲:未来への希望のバトン
そして、ギフンの目的の最も象徴的な形として現れたのが、ジュニの生まれたばかりの赤ちゃん(プレイヤー222番)への究極の自己犠牲でした。
最終ゲーム「Sky Squid Game」では、ミュンギ(プレイヤー333番)を含む他のプレイヤーたちが、赤ちゃんを排除して賞金を独り占めしようと画策していました。
ミュンギが赤ちゃんの父親でありながら、金銭欲に目がくらみ、自らの子を犠牲にしようとする姿は、本当に衝撃的で胸糞悪かったですよね。
そんな中で、ギフンは赤ちゃんを守るために、自らの命を投げ出すという選択をしました。
これは、ただの「勝利」ではなく、「新しい勝利の定義」だと監督自身も語っているように、未来を担う次世代に希望を託す、ギフンなりの「人間としての勝利」だったのだと思います。
彼が最後に残した「人間は…」という言葉は、その続きを私たち視聴者自身に問いかけているようで、深く考えさせられます。
イカゲーム3|ギフンとフロントマンの関係
フロントマンへの問いかけ:信念の証明
ギフンの行動は、単にゲームを終わらせることや赤ちゃんを守ることに留まりませんでした。
それは、ゲームの支配者であるフロントマン、ファン・イノに対して、ギフンが持つ「人間性への信念」を証明する行為でもありました。
フロントマンはシーズン2でギフンに「まだ人間を信じられるか?」と問いかけ、寝ている他のプレイヤーを殺すようナイフまで渡しましたよね。
フロントマン自身も過去のゲームで同様の選択をして勝利したと示唆されており、ギフンにも同じ道を選ばせようとしていました。
しかし、ギフンはその誘惑を断ち切り、最後まで誰かを殺すことを拒否しました。
このギフンの選択こそが、フロントマンが抱えていた「人間性への絶望」に対する、彼なりの明確な答えだったのです。
ギフンの自己犠牲は、フロントマンの心にも変化をもたらし、最終的に彼が赤ちゃんをJun-hoのもとへ届けるという人間的な行動につながったのではないでしょうか。
二人の対立は、単なる善悪ではなく、人間とは何かという深い問いを投げかけてくれたように感じます。
まとめ:ギフンが示した「人間の可能性」
「イカゲーム」シーズン3でのギフンの目的は、単にゲームに勝つことや賞金を手に入れることではありませんでした。
彼は、絶望的な状況下で「人間としての尊厳」を守り抜き、未来への希望を託すという、究極の選択をしました。
彼の行動は、私たちに「お金や権力に流されず、本当に大切なものは何か」という問いを投げかけているように思います。
ギフンの物語は一旦完結しましたが、彼が残したメッセージは、確実に私たちの中に生き続けています。
そして、ケイト・ブランシェットの登場によって示唆されたアメリカ版のゲームの展開は、この「イカゲーム」の世界観がさらに広がる可能性を秘めているようです。
ギフンが命をかけて守ろうとした人間らしさが、新たな舞台でどのように描かれていくのか、今後の展開からも目が離せませんね!
皆さんも、ギフンの壮絶な旅を振り返りながら、ぜひ「人間は…」の続きを考えてみてください。