ある日突然、見覚えのない企業から個人情報流出のお詫びメールが届いたら、誰だって困惑して不安になりますよね。
スマホの画面を二度見して、自分は何も買い物をした覚えがないのにと頭を抱えてしまった方も多いはずです。
実際に今、ネット上では同じように登録した記憶がないのに通知が届いたと混乱する声が大量に上がっています。
この記事では、なぜ身に覚えがないのにメールが届くのかという謎から、実際に流出してしまったデータの中身、そして今すぐあなたが取るべき安全な対処法まで、分かりやすく丁寧にお伝えしていきますね。
ソースネクスト情報漏洩|なぜ登録した覚えがないのにメール?
ソースネクストという会社名を聞いても、日常的に意識して買い物をしていない限り、ピンとこないのが普通だと思います。
しかし、あなたが意識して会員登録をしたつもりがなくても、過去のどこかでアカウントが作成されていた可能性が非常に高いのです。
たとえば、パソコンを購入したときに年賀状を作るため筆まめや筆王といった有名なハガキ作成ソフトを使った記憶はありませんか。
あるいは、パソコンの保護用にZEROウイルスセキュリティを入れたり、翻訳機のポケトークやPDF作成ソフトを利用した経験はないでしょうか。
これらの人気ソフトウェアはすべてソースネクストが販売しており、ソフトの初期設定やシリアル番号の入力を行った時点で、自動的にユーザーアカウントが作成される仕組みになっています。
また、数年前に話題になったパスワード管理アプリの1Passwordを、公式サイトより安く購入できるからという理由でソースネクスト経由で契約したパターンも考えられます。
アプリ自体は1Passwordであっても、購入窓口としてソースネクストにメールアドレスや住所を入力していれば、当然そこにあなたのアカウントデータが残ることになります。
さらに見落としがちなのが、新しいパソコンを購入した際にあらかじめ入っていた体験版ソフトや、無料ツールを起動したときの初期登録です。
ほんの軽い気持ちでメールアドレスを入力して試してみただけの体験版であっても、システム上には会員情報としてずっと保存され続けてしまいます。
それが5年前、あるいは10年以上前の話だったとしても、データベース上に残っていれば今回の通知メールが届く対象になってしまうというわけです。
ご家族が家庭用のパソコンを設定する際に、あなたのメールアドレスを代理で登録していたというケースも意外とよく見られますね。
最後にもうひとつ注意したいのが、今回の騒動に便乗して送られてきている偽のフィッシング詐欺メールの可能性です。
本物の通知に見せかけて不安を煽り、偽のログイン画面へ誘導しようとする悪質なメールも出回っているため、届いたメール自体をまずは疑う姿勢も大切になります。
ソースネクスト情報漏洩|クレジットカード情報は?
今回発生してしまった不正アクセスでは、会員システムに登録されていた膨大な個人情報が外部へ流出してしまった可能性が発表されています。
その件数は最大で2200万件を超えており、国内でも屈指の大規模な情報流出事案となってしまいました。
具体的に流出した可能性があるデータには、メールアドレスやパスワードをはじめ、氏名やフリガナ、住所、電話番号、生年月日などが含まれています。
さらに仕事用のアカウントであれば、会社名や部署名、役職名といった詳細な属性情報まで対象に含まれているのが恐ろしいところです。
特に多くの方が衝撃を受けたのが、ログインに必要なパスワードまでもが流出してしまったという点でしょう。
本来であれば高度に保護されているはずのパスワードですが、攻撃者がシステム内の深い部分へ侵入したことにより、解読された状態、つまり暗号化のない生のテキストに近い形で悪用されるリスクが指摘されています。
普段からセキュリティ製品を扱っている会社だからこそ信頼していたユーザーも多く、この事態には僕自身も本当にガッカリしましたし、怒りを禁じ得ません。
ただし、ここで一つだけ胸を撫で下ろせる重要な事実があります。
それは、皆さんが一番心配されているであろうクレジットカード情報については、今回の被害を受けたシステムには一切保存されていなかったという点です。
したがって、クレジットカード番号やセキュリティコードが今回の件で外部に漏れ出た心配はありません。
クレジットカードの利用停止手続きを行ったり、カード会社に電話して再発行を依頼したりする必要はありませんので、その点はどうか安心してくださいね。
ソースネクスト情報漏洩|どうする?
クレジットカードが無事だと分かってホッとしたかもしれませんが、これで終わりと油断してしまうのは非常に危険です。
今回の流出で最も恐ろしいのは、漏洩したメールアドレスとパスワードの組み合わせを悪用した二次被害だからです。
もしあなたが、ソースネクストで使っていた(あるいは昔設定した)パスワードと同じものを、他のネットショップやSNS、メールサービスなどで使い回しているなら今すぐ動く必要があります。
悪意のある攻撃者は、手に入れたメールアドレスとパスワードのペアを使って、Amazonや楽天、Gmail、ネットバンキングなどに片っ端から不正ログインを試みてきます。
そのため、最優先でやるべきことは、同じパスワードを使っている他社サービスのパスワードを、すべて全く別の強力なものへ変更することです。
特にGmailやYahoo!メールなどのフリーメールや、メインで使っているネット通販サイトのパスワード変更は一刻を争います。
次に、ソースネクスト自身のアカウントについてですが、すでに企業側によって全会員のパスワードが無効化されているため、従来のパスワードではログインできません。
パスワードの再設定を行う際は、届いたお知らせメールに記載されているリンクを直接クリックすることは絶対に避けてください。
メール内のリンクをクリックすると、本物そっくりに作られた偽サイトに誘導され、新しく入力したパスワードまで盗まれてしまう危険があるからです。
面倒に思えるかもしれませんが、必ずご自分のブラウザを起動し、Googleなどでソースネクストと検索して公式サイトへ直接アクセスしてください。
公式のログイン画面から手続きを行えば、詐欺に引っかかるリスクを完全に無くすことができますよ。
なお、発表直後は全国からのアクセスが集中して再設定画面が繋がりにくくなっていますが、焦る必要はありません。
すでに古いパスワードは無効化されていて第三者がログインできない状態になっていますので、少し時間を置いて深夜や翌日などに落ち着いて手続きをすれば大丈夫です。
どうしても自分の登録状況が分からない場合や、この機会にアカウントを完全に削除して退会したいという方は、設置されている公式のフリーダイヤル専用窓口へ電話で相談することをおすすめします。
まとめ
今回の事件は、自分にまったく身に覚えがないと感じていても、過去のソフト利用やPC購入時の登録が原因で巻き込まれてしまうという、ネット社会の怖さを痛感させられる出来事でした。
大事なクレジットカード情報が漏れていなかったことは不幸中の幸いですが、パスワードの使い回しによる二次被害のリスクはすぐそこに迫っています。
急なメールにパニックにならず、まずは他社サービスのパスワード変更を行い、それから公式検索経由で安全にパスワード再設定を進めていきましょう。
普段からパスワードをサービスごとに変えて複雑にしておくことの大切さを、僕自身も今回の件で改めて深く実感させられました。
この記事が、あなたの不安を少しでも解消し、安全なネットライフを取り戻すキッカケになれば心から嬉しいです。
