■新しい風を感じる完全新作
ポケモンでお馴染みのあの開発スタジオが、これまでにない全く新しいオリジナルのアクションRPGを世に送り出しました。
発売されたばかりのこの作品は、これまで彼らが築き上げてきたお約束を良い意味でぶち壊すような、大人のための挑戦的な一作に仕上がっています。
インターネット上では、早くもその尖った中身を巡って様々な意見が飛び交っており、ゲーマーたちの心をざわつかせています。
もしあなたが、単なる流行りのゲームではなく、作り手の強いこだわりが詰まった濃厚な体験を求めているなら、この旅路はきっと無視できないものになるはずです。
Beast of reincarnation どんなゲーム?
■荒廃した41世紀の日本とは
舞台となるのは、私たちがよく知る場所から遥か未来、西暦4026年の崩壊した日本です。
かつての文明は見る影もなく失われ、世界は「穢れ」と呼ばれる謎の寄生植物の脅威によって緑に覆い尽くされています。
人々は息を潜めて暮らし、周囲の動物たちはその恐ろしい病によって凶暴な「腐蝕体」へと姿を変えてしまいました。
そんな過酷な荒野を旅するのが、感情を一切持たない合成人間の少女・エマと、彼女を影から支える白い相棒の犬・クゥです。
彼らは、世界を滅ぼそうとする恐ろしい輪廻の獣を討ち果たすという、非常に重い使命を背負って浄化船と呼ばれる巨大な移動拠点で旅を続けます。
道中で出会うおじさん操縦士のブラッドや、けなげな少女カグラ、そしてエマにしか見えない謎の霊体ヴァイオレットといった個性豊かな仲間たちが、暗い世界の中で一筋の温もりを感じさせてくれます。
朽ち果てた都心の地下鉄の駅が、この時代では「地下遺跡」などと呼ばれてダンジョンになっている様子を見るだけでも、退廃的な雰囲気が好きな人なら胸がときめくこと間違いなしです。
Beast of reincarnation 戦闘システム
■リアルタイムとコマンドが織りなす闘い
このゲームの心臓部であり、最も尖っているのが、刀によるハイスピードな剣戟と、相棒への指示を組み合わせた独自の戦闘システムです。
エマをリアルタイムで操作して敵の激しい攻撃をタイミングよく弾く、いわゆるパリィを成功させる瞬間の手応えは、非常に脳汁が出ます。
しかし、ただ剣を振るだけではなく、パリィによって溜まった特別なエネルギーを消費して、クゥに強力な「開花技」を命令する瞬間がこのゲームの真骨頂です。
技を指示する画面を開いている間は、まるで時間がゆっくりと流れるため、目まぐるしく変化する戦況を落ち着いて整理することができます。
敵の強力な盾をクゥの体当たりで豪快に粉砕し、動きが鈍った瞬間にエマの連続技を叩き込むといった、一人と一匹が呼吸を合わせた連携が決まったときの爽快感は言葉になりません。
さらに、エマの伸縮する不思議な髪の毛を使って空中に高く跳び上がり、そこから空中射撃で火や酸の矢を放つような立体的な戦術も楽しめます。
育成要素も非常に細かく、獲得したポイントをスキルツリーに割り振ることで、自分の好みに合わせた戦略をいつでも組み立て直すことができます。
Beast of reincarnation 良い点
■ひとりと一匹の絆がもたらす極上の魅力
個人的に最も心を奪われたのは、荒廃した世界をただ孤独に進むのではなく、確かな温もりが拠点に存在しているという点です。
激しい戦闘を終えて浄化船に戻り、エマがシャワーを浴びて泥を落としたり、カグラが用意してくれた美味しい料理をみんなで囲んだりする時間に、何とも言えない愛おしさを感じました。
普段は頼もしい戦力であるクゥをお座りさせたり、優しく撫でたり、綺麗に洗ってあげたりする穏やかなひとときは、過酷な旅の最高の癒やしになります。
また、フィールドの移動が信じられないほど快適で、スタミナを一切気にせず無限にダッシュでき、どんなに高い崖から飛び降りてもダメージを受けないのが本当に素晴らしいです。
エマの魔法のような長い髪を使って、鉤縄のようにビルとビルの間をスイスイと飛び回る瞬間は、まるで自分が風になったかのような心地よさです。
荒野をただ歩いているだけで、切なくも美しい歌声が混ざったオンボーカルのBGMが静かに流れ出し、この寂しい世界の美しさをこれでもかと引き立ててくれます。
感情を捨てられたはずのエマが、旅の中で仲間たちと交わす何気ない言葉の一つ一つに、胸が締め付けられるような優しい情緒が宿っています。
Beast of reincarnation 悪い点
■旅路の後半で感じてしまった物足りなさ
しかし、手放しで絶賛できることばかりではなく、遊んでいて思わずため息が出てしまうような部分があるのも事実です。
特に中盤を過ぎたあたりから、ゲームの息切れ感が顕著になり、同じような見た目のボスと何度も何度も戦わされる使い回しには、かなりガッカリしました。
さっき倒したばかりの巨大な敵が、ほとんど攻撃パターンを変えずに再び目の前に現れたときは、流石に「またお前か」と苦笑いしてしまいました。
序盤は広大で自由度の高かった探索エリアも、後半になると急に狭くなり、ただボスを順番に倒していくだけの味気ない構成に変化してしまいます。
また、ゲームの随所に挟まれるカットシーンが非常に長く、キャラクターたちがぎこちない人形のように立ったまま、ゆっくりと会話を続けるのを眺めるのはテンポが悪いと感じました。
さらに、画面に表示される字幕や設定画面の文字が驚くほど小さく、戦闘中に仲間たちが話しているセリフを目で追うのが非常に困難なのもストレスが溜まります。
せっかく見つけた防具を着せ替えても、エマの見た目が一切変わらず、ステータスが変化するだけという仕様も、ファッションを楽しみたい人にとっては非常に寂しい作りです。
Beast of reincarnation 感想は面白い?
■荒野を駆け抜けた旅人たちの本音
実際にこの世界を旅した人たちの間でも、その評価は驚くほど極端に割れています。
ある人は、まるであの大傑作であるSEKIROとNieR:Automataを美しく掛け合わせたようなゲームだと、その素晴らしい手触りを大絶賛しています。
戦闘の気持ちよさや、犬のクゥの可愛らしさに完全に魅了され、メインストーリーそっちのけで何時間も野山を駆け巡っている人も珍しくありません。
その一方で、グラフィックの質感やキャラクターの顔の動きが、最新のゲーム機としては少し物足りない旧世代のレベルに留まっていることを指摘する声も多いです。
PC版で遊んでいる人からは、ぼやけた画質や、再起動するたびに設定が初期化されてしまう不具合など、技術的な荒削りさに対する不満も少なからず上がっています。
戦闘がパリィばかりに偏ってしまいがちで、敵の種類も少ないため、一度パターンを掴んでしまうと後半はただの作業になってしまうという手厳しい意見もあります。
Beast of reincarnation 評価レビュー
■メタスコアから紐解く本作の立ち位置
海外の大手レビューサイトにおける評価は「73点」という、実に複雑な数字に落ち着いています。
これは決してゲームとしてのクオリティが低いわけではなく、前半の感動が素晴かっただけに、後半の使い回しで評価を下げてしまった結果だと言えます。
しかし、パリィを駆使した攻防の面白さや、切ない世界観の描き方自体は、並み居る有名タイトルにも負けない確かな輝きを放っています。
戦闘を一番の目的に据えて、鋭い緊張感を味わいたい人にとっては、この点数は全く参考にならないほどの名作に感じられるはずです。
逆に、何十時間も新鮮な気持ちで遊び続けられる大ボリュームを最優先する人にとっては、少し物足りなさが残るかもしれません。
まとめ
■最後に伝えたい購入への手引き
この挑戦的な完全新作は、万人受けする滑らかな優等生ではありませんが、刺さる人にはとことん深く刺さる唯一無二の魅力を持っています。
あなたが、あのギリギリの攻防を切り抜けるヒリヒリした戦闘のリズムを求めているなら、迷わず今すぐ旅に出ることをお勧めします。
もし難易度が心配であっても、いつでも遊ぶペースや敵の強さを変更できる優しい機能が用意されているので、身構える必要は全くありません。
通常版でもゲームの全てを余すことなく満喫できるので、まずはこの不思議な日本を、可愛い相棒と共に歩き出してみてはいかがでしょうか。
