熱い戦いが繰り広げられた名古屋の夏が終わり、IGアリーナの熱狂もまだ冷めやらぬタイミングで、いよいよ秋場所の足音が聞こえてきましたね。
皆さんも千秋楽のあの巴戦には、手に汗握る思いでテレビや現地で見入ってしまったのではないでしょうか。
大相撲ファンの僕としても、これほどドラマチックな結末が待っているとは予想だにせず、興奮で夜も眠れないほどでした。
今回は、次なる戦いの舞台である九月場所の両国国技館に向けて、名古屋場所の激闘の振り返りと、誰もが気になる最新の番付予想を徹底的に掘り下げていきたいと思います。
大相撲2026名古屋場所の総括
■名古屋場所の結末
2026年の名古屋場所は、西関脇の安青錦が12勝3敗という素晴らしい成績で、3場所ぶり3度目の優勝を飾るという劇的な幕切れとなりました。
優勝決定戦は霧島、熱海富士、安青錦の3人による巴戦となり、2025年初場所以来の稀に見る混戦が繰り広げられたのです。
本割ではトップを走っていた安青錦が熱海富士に敗れる波乱がありましたが、決定戦では安青錦が熱海富士と霧島を連破し、自らの手で賜杯をたぐり寄せました。
特筆すべきは安青錦が左足の負傷を抱え、本来は相撲を取れる状態ではないと言われながらも、強靭な精神力で土俵に上がり続けたことです。
大関から陥落した直後の場所で10勝を挙げて特例復帰を決め、さらに優勝まで成し遂げるというのは、現行制度では史上初の快挙であり、本当に頭が下がる思いです。
一方、最後まで優勝を争った東関脇の熱海富士も12勝3敗と立派な数字を残し、秋場所での大関昇進に向けて大きな一歩を踏み出しました。
東大関の霧島は惜しくも決定戦で敗れましたが、2場所連続での優勝同点となり、横綱への望みは辛うじて繋ぎ止めた形と言えるでしょう。
横綱陣に目を向けると、大の里が9勝6敗と二桁勝利には届かず、豊昇龍は14日目から右脚の怪我で途中休場するなど、上位陣の苦闘が目立った場所でもありました。
大相撲の番付の仕組み
■番付編成の仕組み
さて、ここで少し番付がどのように決まるのか、基本をおさらいしておきましょう。
番付は場所終了後の3日以内に行われる番付編成会議で、審判部の親方衆によって決定されます。
基本的には本割の成績が反映され、優勝決定戦の勝敗は算入されないというルールがあります。
階級は横綱から序ノ口まで10段階に分かれており、同じ地位でも東の方が西よりも格上として扱われます。
勝ち越せば番付は上がり、負け越せば下がるのが原則ですが、三役以上の枠には定員があるため、成績が良くても上がれない「詰まり」が発生することもあります。
大関から関脇に陥落した力士は、翌場所で10勝以上を挙げれば特例で自動的に大関へ戻れるという救済措置が存在します。
新大関への昇進には、三役の地位で直近3場所の合計が33勝前後という目安があり、内容も重視されます。
横綱への昇進はさらに厳格で、大関で2場所連続優勝、あるいはそれに準ずる成績が求められる非常に高い壁です。
幕内42名、十両28名という定員は厳守されており、幕尻付近と十両上位の結果によって激しい入れ替えが毎場所行われます。
大相撲2026秋場所の番付予想|三役は?
■三役以上の番付予想
秋場所の番付予想ですが、まず横綱は東に大の里、西に豊昇龍という2横綱体制が維持されるでしょう。
どちらも怪我の影響が心配されますが、両国国技館では本来の力強い相撲を期待したいところです。
大関陣は、優勝した安青錦が特例による復帰を果たし、霧島と琴桜に加わって3大関となります。
霧島は綱取りへの継続審議となりますが、秋場所ではハイレベルな優勝が必須条件となるはずです。
琴桜は8勝7敗とギリギリで角番を脱出しましたが、怪我の回復が今後の鍵を握るでしょう。
注目の熱海富士は、今場所の12勝と準優勝という実績から、東の関脇の筆頭として再び大関取りに挑みます。
西の関脇には、東前頭筆頭で勝ち越した藤ノ川が小結を飛び越えて昇進する可能性が高いと見ています。
小結枠については、10勝を挙げた大栄翔と9勝の伯乃富士が、空いた枠に滑り込む形で配置される予想です。
全休した若隆景は大きく番付を下げることになりますが、実力者だけに秋場所での復活劇に期待がかかります。
大相撲2026秋場所の番付予想|前頭は?
■前頭上位の番付予想
前頭上位の筆頭から5枚目付近は、三役を狙う力士たちがひしめき合う、まさに戦国時代の様相を呈しています。
東の筆頭には、関脇で6勝に終わった琴勝峰が下りてくると予想され、西の筆頭には11勝を挙げた琴栄峰が据えられる兄弟での筆頭争いが見られるかもしれません。
2枚目付近には、二桁白星を挙げたベテランの高安が大きく番付を戻してくるはずです。
怪我から復活し、10勝を挙げて存在感を示した尊富士も、一気に上位対戦圏内まで番付を上げてくるでしょう。
豪ノ山や美ノ海といった安定感のある力士たちも、この上位陣の枠に収まる形で編成が進むと思われます。
一方で、大敗を喫してしまった隆の勝や、思うような結果が出せなかった王鵬などは、上位から少し離れた位置での再出発となります。
若手の藤凌駕が10勝と大きく勝ち越しており、一気に4枚目あたりまでジャンプアップしてくるサプライズもあり得ます。
朝乃山も9勝と勝ち越しましたが、他の力士との兼ね合いで5枚目から6枚目あたりの配置に留まるのではないでしょうか。
狼雅や欧勝馬といった技巧派たちも、この激戦区で上位陣を脅かす存在として顔を並べることになりそうです。
大相撲2026秋場所の番付予想|幕内・十両
■幕内十両入れ替えの動き
幕内と十両の入れ替えラインは、今回も非常にシビアな判断が求められる状況になっています。
十両優勝を果たした湘南乃海は、11勝4敗という成績からも文句なしの幕内復帰となるでしょう。
十両筆頭で11勝を挙げた朝翠龍や、2枚目で10勝の時疾風も、早々と再入幕を確定させています。
さらに、4枚目で11勝と星を伸ばした寿之富士も、幕内下位へと滑り込んでくるのが確実視されています。
一方で、幕内から十両へ落ちる力士としては、2勝13敗と振るわなかった御嶽海や阿武剋などが名前を連ねています。
一意や大青山といった力士たちも負け越しが込み、十両での出直しを余儀なくされる厳しい現実に直面しています。
西十両3枚目で9勝を挙げた出羽ノ龍は、成績上は昇進の権利がありますが、周囲との兼ね合いで見送りになる可能性が高い不運な立場です。
中位層では錦富士や獅司が10勝を挙げており、秋場所ではより有利な位置で相撲を取ることになるでしょう。
ベテランの正代や若元春は負け越しましたが、これまでの実績と星数の少なさから、大幅な下落は避けられる見通しです。
十両下位でも炎鵬が勝ち越しを決めるなど、怪我からの復活を期す力士たちの粘り強い相撲が光った場所でした。
大相撲2026秋場所の番付予想|幕下は?
■幕下の番付予想
幕下は将来の関取を目指す若手にとって、最も過酷で、かつ夢のある戦場と言えます。
注目は何と言っても旭富士で、幕下11枚目ながら決定戦を制して優勝し、これで初土俵から4場所連続の各段優勝という恐ろしい記録を樹立しました。
旭富士は次場所で幕下最上位の筆頭付近に配置されることが確実で、いよいよ新十両・関取昇進への勝負の場所を迎えます。
幕下筆頭には碇潟が、2枚目付近には十両から陥落してくる力士たちとの入れ替えで、生田目や丹治といった好成績者が並ぶでしょう。
時不動も3番手の昇進候補として名前が上がっており、十両の枠が空けば関取入りのチャンスを十分に掴み取れる位置にいます。
十両下位で負け越した白鷹山や欧勝海は、怪我の影響による全休などもあり、幕下への陥落は避けられない絶望的な状況です。
西ノ龍も4勝11敗と大きく負け越しており、幕下上位への降格候補として厳しい現実に直面しています。
幕下上位の5枚目以内は、勝ち越せば十両が見えるため、学生相撲出身のエリートやベテランが入り乱れる最激戦区となります。
若手の白月狼なども序二段・序ノ口からの勢いそのままに幕下へと昇格し、新たな旋風を巻き起こす準備を整えています。
まとめ
2026年秋場所は、安青錦の奇跡的な大関復帰と熱海富士の新大関取り、そして霧島の綱取りという、近年稀に見る豪華な見どころが満載の場所になりそうです。
若手の台頭が相撲界の勢力図を塗り替えつつある中で、大の里や豊昇龍といった横綱陣が意地を見せられるのか、目が離せません。
個人的には、小兵ながら三役に登り詰める藤ノ川が、巨漢力士たちを相手にどのようなスピード相撲を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方がありません。
新しい番付の発表は8月末頃の予定ですが、それまでの間、自分なりに予想を組み立ててあれこれ語り合うのも相撲の醍醐味ですよね。
九月場所の初日は9月13日、再び国技館で鳴り響く太鼓の音を楽しみに、力士たちの稽古情報を追いかけていきましょう。
皆さんも、自分のお気に入りの力士がどの位置にくるのか、ぜひ想像を膨らませてみてくださいね。
