ついにNetflixでアニメ版『スティール・ボール・ラン』の配信が始まり、僕たちジョジョファンのボルテージも最高潮に達していますね。
第1ステージの荒野をバックにタイトルが浮かび上がる演出は、まさに往年の西部劇を彷彿とさせ、心臓の鼓動が早まるのを感じずにはいられませんでした。
そこで真っ先に僕たちの目を釘付けにしたのが、あの懐かしい顔立ちと独特の耳飾りを持つ男、ウルムド・アブドゥルの登場ではないでしょうか。
かつての戦友を思わせる彼が、新世界でどのような役割を担い、3部のあの男とどう違うのか、熱く語り尽くしていきたいと思います。
ウルムド・アブドゥルとは?【ジョジョ7部スティールボールラン】
1890年のアメリカ大陸横断レースにエジプトから参戦した彼は、サハラ流浪民(ベドウィン)としての誇りを持つ凄腕のラクダ乗りです。
馬が主役のこのレースにおいて、彼はあえて脚の長さが馬の約2倍もあり、体重800キロを超える巨大なラクダを駆って優勝を狙いました。
サハラ砂漠を年に3回も横断するという驚異的な経歴は伊達ではなく、主催者のスティーブン・スティールからも優勝候補の一人として明確に名前を挙げられています。
しかし、その輝かしい下馬評とは裏腹に、彼のレース展開は僕たちの予想を遥かに超えるスピードで幕を閉じることになりました。
第1ステージ開始直後、先頭を走るジャイロ・ツェペリを猛追したものの、ジャイロが放った鉄球の回転に翻弄され、進路を強引に変えられてしまったのです。
そのまま群生するサボテン山へと突っ込み、ラクダと共に転倒した彼は、全参加者の中で最初のリタイア者という不名誉な記録を作ってしまいました。
わずか16ページという刹那の出番でしたが、その散り際すらもどこか愛おしく感じてしまうのが、ジョジョという作品の不思議な魅力ですよね。
スティールボールランのアブドゥルとジョジョ3部モハメド・アヴドゥル関係は?
まず皆さんが一番に気づくであろう違いは名前の表記で、3部では「アヴドゥル」でしたが、今作では「アブドゥル」と「ブ」になっています。
これは荒木先生がファンへのサービスとして過去のキャラを想起させつつも、設定上の混同を避けるために意図的に使い分けている細かな拘りです。
また、今作のアニメでも声優は三宅健太さんが続投しており、3部の時を彷彿とさせる迫真の台詞回しを披露してくれたのは本当に胸が熱くなりました。
見た目に目を向けると、筋肉質の体躯や独特のデザインの耳飾りなど、共通点が多くて思わずニヤリとしてしまいますが、首飾りのデザインには面白い小ネタが隠されています。
3部のアヴドゥルと同様にエジプトの象徴である「アンク」を身につけていますが、リタイアした瞬間にそのアンクが逆さまに見える描写があり、これは再起不能を暗示しているのかもしれません。
一方で決定的な違いは能力の有無で、3部では炎のスタンド使いでしたが、今作のアブドゥルはあくまでラクダの機動力と自身の体力を武器に戦う「普通の人間」として描かれています。
時代背景も19世紀末のパラレルワールドへと移り変わっており、彼らは同一人物の転生ではなく「似た魂を持つ別人」という位置づけになります。
それでも、彼のゼッケン番号「017」がタロットカードの「星」を暗示しているという説もあり、かつての承太郎との絆をどこかで感じさせてくれるのが心憎い演出です。
ジョジョ3部モハメド・アヴドゥルとは?
僕たちが愛してやまない3部の彼は、ジョセフ・ジョースターの親友であり、エジプトのカイロで占星術師として生計を立てていた誠実な男でした。
炎を操る強力なスタンド「マジシャンズレッド」の使い手であり、一行の参謀役として常に冷静な判断を下す頼れる兄貴分でしたね。
占星術師でありながら、ギャンブルなどの賭け事になると途端に熱くなってしまうという人間臭い一面も、彼のキャラクターをより魅力的にしていました。
一度は死の淵から生還するというドラマチックな展開を見せましたが、最期はポルナレフやイギーを守るために、ヴァニラ・アイスの暗黒空間に飲み込まれていきました。
自分を犠牲にして仲間を生かすという彼の高潔な精神は、今でも僕たちの心の中に黄金の精神として刻まれています。
彼が命を懸けて守った絆があったからこそ、承太郎たちはDIOの元へ辿り着くことができたと言っても過言ではありません。
まとめ
ウルムド・アブドゥルとモハメド・アヴドゥル、二人は異なる世界線の住人ですが、どちらも私たちの記憶に強く残る「砂漠の男」です。
7部での彼のリタイアはあまりにも早すぎて、正直なところ「もっと活躍が見たかった」という寂しさもありますが、それもまたジョジョらしい衝撃と言えるでしょう。
アニメ化によって、再び三宅健太さんの声でアブドゥルの名前を聞けたことは、長年この作品を追いかけてきた僕にとって最高のプレゼントでした。
新しく始まった『スティール・ボール・ラン』の物語の中でも、彼が残した「17番」の輝きや、その一瞬の情熱を噛み締めながら、これからの旅を見守っていきたいですね。
彼のような魅力的な脇役たちがいるからこそ、ジョジョの世界はこれほどまでに深く、そして面白いのだと改めて確信しています。
