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映画ズートピア2|パロディ・オマージュ・小ネタ・隠れキャラ

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『ズートピア2』オマージュ&小ネタ考察50選!隠されたディズニー、ホラー、アメコミネタを徹底深掘り!

いやぁ、ついに来ましたね、『ズートピア2』!9年もの時を経て、ジュディとニックが帰ってきた喜び、皆さんと同じように僕も噛み締めています。

公開されるやいなや、全世界でアニメーション映画史上最高のオープニング記録を樹立し、その勢いはまさにロケットスタート!

この大傑作がただの「バディコップムービー」で終わらないのは、隅々にまで遊び心と映画愛が詰まっているからに他なりません。監督が「800のアイデアから50個以上を厳選した」と語っている通り、劇場で一度観ただけでは絶対に拾いきれないほどのオマージュや小ネタが満載なんです。

今回は、ディズニー愛からクラシックホラー、さらには現代メディアへの鋭い風刺まで、マニアックな視点から「ズートピア2」を深掘りしていきましょう。

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映画ズートピア2|ディズニー&ピクサーのパロディ・オマージュ・隠れキャラ

■ディズニー&ピクサー過去作への愛が深すぎるパロディ集

ディズニー作品の続編は、過去作へのリスペクトと愛が詰まった「イースターエッグ(小ネタ)」の宝庫ですが、『ズートピア2』は特に濃厚で、気づくたびに思わず「ニヤリ」としてしまいます。

まずは、キッチンでのドタバタ劇に隠されていたピクサー作品への特大オマージュから見ていきましょう。

ガラパーティーのキッチンで繰り広げられる追跡シーン、ライオンシェフのコック帽が吹き飛んだ瞬間、皆さんは思わず目を疑いませんでしたか?

なんとその中には、『レミーのおいしいレストラン』(2007)のネズミそっくりなキャラクターが潜んでいて、彼が料理を操縦していたんです。音響効果までオリジナルを忠実に再現しているあたり、制作陣の徹底的なこだわりを感じますね。

さらに、ニックが新キャラのヘビ、ゲイリーをフライパンで叩きのめすアクションは、『塔の上のラプンツェル』(2010)のパロディです。しかも、その時の「カンッ!」という効果音が、ラプンツェルがフリン・ライダーを殴る時と全く同じだったというから驚きです。ニックのクールな立ち振る舞いの中に、女性ヒーローのエンパワーメントが受け継がれていると思うと、胸が熱くなりますね。

ラブコメ要素が深まったニックとジュディのロマンチックなシーンでは、『わんわん物語』(1955)の名曲「ベッラ・ノッテ」がBGMとして優雅に流れていました。9年越しの「コールバック」だと感じて、僕の心もちょっとメロくなっちゃいましたよ。

そして、ナマケモノのフラッシュの車で脱獄したニックが、地下バーの隠し扉のカメの甲羅をノックするリズムにも注目です。これは、『アナと雪の女王』でアナがドアをノックしながら「雪だるま作ろう」と歌うシーンのリズムを模しているんですよ。

他にも、ジュディが舞踏会で着る黄色いドレスが『美女と野獣』のベルの衣装を思わせたり、ゲイリーの家の家系図が『ミラベルと魔法だらけの家』のマドリガル家のものに似ていたりと、本当に探すのが楽しい映画でした。

映画ズートピア2|クラシック映画のパロディ・オマージュ・隠れキャラ

■クラシック映画マニアが唸る!大人向けの本格オマージュ

『ズートピア2』は、子供向けアニメーションの皮をかぶりながら、ホラーやサスペンスといったクラシック映画の傑作に対する大人向けの敬意を隠していません。

特に「ここでこれをやるか!」と、思わず劇場で声が出そうになったのは、クライマックスのあのシーンです。

終盤、悪役のパウバートがジュディとニックを追う雪に覆われた巨大な生垣迷路は、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー『シャイニング』(1980)への特大オマージュです。

あの迷路のビジュアルがオーバールック・ホテルそっくりだっただけでなく、一瞬流れるあの不穏なテーマ曲まで再現されていましたよね。追い詰められたパウバートが、ジャック・ニコルソン演じるジャック・トランスのように狂気を帯びて足を引きずりながら徘徊する姿は、アニメーターの熱い『シャイニング』愛が爆発していました。監督自身も、このシーンを担当したアニメーターが『シャイニング』Tシャツを着て直談判に来たエピソードを明かしていて、制作陣の情熱が伝わってきます。

そして、前作のヴィラン、ベルウェザー元副市長の再登場シーンも秀逸でした。彼女が収監されている独房は、さながら『羊たちの沈黙』(1991)に登場するハンニバル・レクター博士の檻のようでしたよね。

彼女の不敵な笑みや、ジュディとの心理戦の対話の構図は、完全にレクター博士を意識したもので、ゾクッとさせられました。実はこのシーン、当初は4分間のフルオマージュで、レクターとクラリスの初対面を完全に再現する予定だったそうですが、「子供が離脱する」との判断で短縮されたとか(観たかった!)。

さらに、Mr.ビッグの登場シーンでは、彼がマフィアのボスとして描かれる『ゴッドファーザー』(1972)へのオマージュが健在でした。特に彼の孫娘ジュディスが「靴を作る」というマフィアの隠語を使うあたりは、前作からのファンへの最高のファンサービスでしたね。

他にも、映画の冒頭でジュディとニックの朝の支度を左右に画面分割して見せるシーンは、『ワイルド・スピード』のようなアクション映画のオープニングを彷彿とさせましたし、ニックがVIPエリアに紛れ込む手口は、レオナルド・ディカプリオの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』さながらでした。

映画ズートピア2|現代カルチャーのパロディ・オマージュ・隠れキャラ

■現代社会を映す!ポップカルチャー&メディアの風刺ネタ

『ズートピア』シリーズの魅力の一つは、現実世界にある企業や文化を動物化して風刺するメタ的な視点です。

今回もその遊び心は健在で、特にストリーミング時代を象徴するメディアのパロディが目立ちました。

ニックが自宅のソファで動画配信サービスをスクロールするシーンでは、配信中の作品ポスターが次々と映し出されます。これがまた最高に面白かった!

例えば、『スター・ウォーズ/マンダロリアン』『ザ・パンダロリアン(The Pandalorian)』とベビーヨーダならぬ『グロールグー(Growlgu)』として登場したり、『ハミルトン』『Ham-ilton』になったりと、ディズニー傘下の作品が動物目線でパロディされていました。

さらに、日本の劇場公開プロモーションでは、なんと日本映画や企業までズートピア化されて大盛り上がりでしたよね!

TOHOシネマズが「ZOOHOシネマズ」になり、そこで上映されるポスターが『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』『警察官ニック 理想の楽園(ズートピア)』に、『ロマンティック・キラー』『ズーマンティック・スリラー』になるなんて、日本のファンにはたまりませんでした。

忘れてはいけないのが、警察署でニックが同僚に「What does the fox say?(キツネは何て鳴くんだ?)」とからかわれるシーンです。これは2013年に世界的に大流行した、ノルウェーのコメディデュオYlvisの同名楽曲のパロディで、ニックが即座に殴り倒されるのがまた笑えます。

極寒のツンドラ・タウンへ向かう途中で動物たちが狂喜乱舞する砂漠の祭り「Burning Mammal(バーニング・マンマル)」は、現実のネバダ州で開催されるアートフェス「バーニングマン」のオマージュでした。燃やされるのが巨大なハムスターの木像だったのには、思わず吹き出してしまいましたよ。

映画ズートピア2|小ネタ

■細部まで神ってる!見逃し厳禁の小ネタと裏設定

メインストーリーの裏で、キャラクターの細かな設定や、世界観を深く掘り下げる「小ネタ」が、物語に奥行きを与えていました。

ニックとジュディの関係性を象徴するアイテムといえば、あのニンジン型ペンですよね。

映画の冒頭、朝の支度をする二人のシーンで、ジュディのテーブルには警察バッジが、ニックのテーブルにはこのニンジンペンが置かれています。ジュディにとっての「仕事の使命」に対し、ニックにとってのニンジンペンは「感情的な依存」の象徴だと解釈できます。

そして、クライマックスで壊れてしまったペンを、ニックが修理してジュディに贈るシーンは、本当に涙なしには見られませんでした。二人の絆の再生と、互いへの想いが深まったことを見事に表現していましたね。

また、新キャラクターたちの設定も緻密です。

警察署のカウンセリング室の先生は、常に微笑んでいることから「世界で最も癒やされる動物」と呼ばれるクアッカワラビーのファズビー先生です。彼が喧嘩する同僚に水を噴きかけて毛づくろいさせる仕草は、まさに癒やしキャラらしいユーモラスな行動でした。

ニックがジュディの危機を救うために脱獄した際、ナマケモノのフラッシュが超速のスポーツカーで爆走するシーンは、前作ファンには最高の見せ場でした。彼は前作ラストで既にスポーツカーを運転している設定があり、『ズートピア+』でなぜ急いでいたのかが明かされているそうですよ。

僕が特に感動したのは、悪役パウバートが裏切りの行動に出る理由です。彼はリンクスリー家で除け者にされ、「違うのは嫌なんだ」と苦悩していました。これは、昔話の「末子成功譚」といった物語のステレオタイプを打ち破り、成功を渇望するがゆえに過ちを犯すという、人間味溢れる(動物味溢れる?)キャラクターアークでした。

この映画全体が、「植民地主義」「歴史修正主義」といった、前作の「偏見・差別」よりもさらに深く重いテーマを扱っているのも、特筆すべき点です。爬虫類が追放された歴史は、アメリカのネイティブアメリカンが土地を奪われた歴史に重なるという考察もあり、「多様性」のその先にある「断絶を認めた上での共存」という、現代に響く成熟したメッセージを提示してくれました。

まとめ

■結論:最高の続編が示した絆と3作目への期待

『ズートピア2』は、大ヒットの裏側で、ジュディとニックが最高のバディとして、そして一人の大切な存在として、お互いを深く理解し合う物語でした。

極限状態でのすれ違いを経て、ニックがジュディに伝えた「好きだぜ、相棒 (Love you partner.)」という言葉は、長年のファンにとって致死量の「メロさ」でしたよね。幼少期のトラウマを抱えて孤独に生きてきたニックが、ようやく素直に、ジュディが「誰よりも大切」だと告白できた瞬間は、本当に涙が止まりませんでした。

そして、ニックの「違いを埋めようとしなくていい、互いの自分らしさによって、一緒にいると強くなれる」というスピーチは、前作の「誰もが何にでもなれる」というテーマからさらに一歩進んだ、より深い「違いの尊重」を教えてくれました。

エンドロール後には、ポストクレジットシーンも用意されていましたね!

そこでは、ジュディがニックの「好きだぜ相棒」の録音を自室で繰り返し聴く姿が描かれ、その後に窓際に鳥類の登場を示唆する一枚の羽が落ちてきます。哺乳類から爬虫類へと領域を広げたズートピアが、次は空の世界へと開拓していくことを暗示しているのだとしたら、もう『ズートピア3』への期待は膨らむばかりです。

これほどの傑作を観た後では、次は10年も待てませんよね(切実)!何度でも劇場に足を運び、この緻密に作り込まれた世界と、ジュディとニックの最高の絆を、心ゆくまで堪能しましょう。

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