「最後の壁」駿台atama+プレ共通テスト2026:難易度と最終対策を徹底解説!
受験生のみなさん、本当にお疲れ様でした!
共通テスト本番まで残りわずかというこの時期、駿台atama+プレ共通テスト(以下、atama+プレ模試)の結果に一喜一憂していることと思います。
この模試は、難関大学志望者が多く集う駿台が仕掛ける、本番直前の「最後の試練」とも言えるものです。
この記事では、この模試の持つ意味合いから、例年の傾向、そして2026年度の最新の難易度分析まで、受験指導のプロである私が徹底的に解説していきます。
この模試の結果をどう受け止め、残り数週間をどう戦い抜くか。
あなたの受験生活を左右する重要なヒントが詰まっていますから、ぜひ最後までじっくり読んでくださいね。
駿台atama +プレ共通テストとは?
■模試の位置づけ:最後の実力診断
駿台atama+プレ共通テストは、その名の通り、大学入学共通テスト本番直前の最終チェックを目的とした模試です。
例年12月上旬頃に実施され、共通テストが迫るこのタイミングで、現在の実力を本番形式で測る「最終確認」として活用されます。
この模試は、単に点数や偏差値を出すだけではなく、入試本番と同様の難易度と形式で出題されるため、本番のシミュレーションとして最大限に利用すべきです。
特に駿台の模試は、その後に配布される解答・解説集が非常に丁寧で、入試に必要な基礎力と応用力を同時に身につける復習が可能になる点も大きな魅力です。
ここで見つけた弱点を、記憶が新しいうちに潰すこと。
それが、この模試の最も重要な役目なんですよ。
駿台atama +プレ共通テスト例年の難易度
■例年の難易度:精神を鍛える「駿台基準」
駿台の模試は、長年にわたり「難易度が高い」ことで知られています。
駿台atama+プレ共通テストもこの例外ではなく、他の予備校の模試と比べて、難しく感じる傾向があります。
私も現役生の頃は、駿台模試の結果を見ては「こんなに点数が低いのか…」と落ち込んだ記憶がありますが、それは受験者の多くが東京大学や医学部など難関大学を目指すハイレベルな層であることと、問題自体が本番の入試問題より難易度が高めに作られていることに起因します。
特に、駿台模試では伝統的に理系科目の難易度が高く、中でも数学は毎年難しいという定評があります。
そのため、点数が低くても必要以上に落ち込む必要はありません。
経験則として、この模試で目標点からマイナス13%程度を目安にしておくと、本番で落ち着いて戦えることが多いですよ。
この模試は、点数そのものよりも、難問に直面した時の対応力と、残り一ヶ月の闘争心を掻き立てることに最大の意義があると言えるでしょう。
駿台atama +プレ共通テスト2026難易度は難しい?
■2026年度総評:ムラが大きかった難易度
さて、皆さんが最も気になっているであろう、2026年度 atama+プレ模試の全体的な難易度についてです。
受験後の自己採点結果などを総合的に分析すると、今年の模試は全体として「標準?やや易」寄りだったと評価できます。
推定される平均自己採点は、1000点満点中約820点前後(情報含む)で、中には「キャリアハイを更新した」という喜びの声も聞かれました。
しかし、このポジティブな評価の裏には、科目間の難易度の「ムラ」が非常に大きかったという、油断ならない特徴があります。
特に、数学Ⅰ・Aや英語リーディングといった重要科目で難化が見られ、ここで失速した受験生は全体の点数を大きく落としています。
逆に、国語や数学Ⅱ・B、情報などの易化科目で取りこぼしなく得点できた受験生は、グッと点数を伸ばすことができたのです。
この結果は、「本番の予行演習として、時間配分とミス防止を徹底することの重要性」を改めて私たちに突きつけてきたと言えるでしょう。
国語・数学の難易度・自己採点の結果|駿台atama +プレ共通テスト2026
■国語・数学の明暗:一喜一憂の渦中で
国語:易化傾向で高得点のチャンス
国語は全体的に「易」という評価が目立ちました。
現代文、古文ともに高得点が続出し、基礎をしっかり固めてきた受験生にとっては、8割を超えるチャンスだったと言えます。
ただし、油断は禁物です。
評論の分野では、微妙なニュアンスの「ひっかけ選択肢」が紛れ込んでいたという声もあり、満点を狙う層にとっては、論理展開の正確な把握が必須です。
数学Ⅰ・A:今年の「大戦犯」
多くの受験生にとって、数学Ⅰ・Aは「難」と感じられたでしょう。
Twitter(現X)などでも「大戦犯」「雪崩れた」といった言葉が飛び交うほど、多くの受験生が苦戦を強いられました。
特に、図形やベクトルの空間問題が本番レベルの難問であり、複雑な設定から計算ミスを誘発しやすい作りになっていました。
ここでの時間切れや計算ミスが、全体の得点を大きく左右する結果となりました。
もしここで点数を落としたとしても、あなただけではありません。「難しい」と感じた人が多かったという事実を、冷静に受け止めてください。
数学Ⅱ・B:サービス問題か?
対照的に、数学Ⅱ・Bは「易」の評価です。
数列やベクトルは標準的な問題で構成されており、満点報告も多く見られました。
数Ⅰ・Aとの難易度の大きなギャップが、今年の模試の「ムラ」の原因の一つですね。
この易化傾向を活かし、満点を目指してミスをゼロにする練習が、今後の重要な課題となります。
英語・理科・社会の難易度・自己採点の結果|駿台atama +プレ共通テスト2026
■英語・理社・情報:戦略的な最終調整を
英語リーディング(R):巧妙な「ひっかけ」に注意
英語リーディングは「やや難」という評価でした。
普段、他の模試で8割後半を取っていた受験生が、「想定より低かった」「前回の模試より3割下がった」とショックを受けている声が散見されました。
これは、長文の分量以上に、選択肢の微妙なひっかけが巧妙で、正確な読解力が問われたためです。
本番でも同じくらいの難易度を想定し、長文を20分以内で完璧に読み切る練習を徹底しましょう。
英語リスニング(L):安定か、音質か
リスニングは「標準」という評価で、速度は比較的抑えられていたため、安定して得点できた人が多い印象です。
ただし、「音質が悪くて聞き取りづらかった」という意見も一部であったため、会場や環境に左右されやすいという課題も見えました。
毎日1セットの演習を欠かさず行い、疲労時でも集中力を維持できるトレーニングが効果的です。
理科(発展科目):計算問題で得点可能
物理・化学などの発展科目は「易」と評価され、特に計算問題が素直で、高得点を狙いやすい構成でした。
基礎科目は「標準」評価で、基礎用語の定着が結果に直結します。
社会・情報:取りこぼし厳禁の得点源
世界史や倫理などの社会科目は「標準」レベルで、用語の暗記次第で点差がつきました。
そして、新科目である「情報」は「易」評価で、安定した高得点が目立ちました。
アルゴリズム問題は本番級ですが、全体的に時間に余裕があったため、ここで点数を稼げた受験生は有利です。
プログラミングや理論部分の基礎知識を怠らず、ボーダーラインを上げるための得点源として最後まで詰めていきましょう。
まとめ
■この悔しさを最後の燃料に
この駿台atama+プレ模試は、共通テスト本番に向けてあなたの最後の弱点を教えてくれる、非常に価値のある機会でした。
もし結果が振るわなかったとしても、落ち込んでいる時間はありません。
この時期に点数が伸び悩むのは、決してあなた一人ではないからです。
この模試で見つかった苦手分野、特に難化傾向にあった数学Ⅰ・Aや英語Rでの失点箇所を、この数週間で徹底的に補強してください。
焦って新しい問題集に手を出すよりも、復習を最優先にすること。
そして、体調管理こそが最大の武器であることを忘れないでください。
試験当日と同じ時間に起きるルーティンを維持し、万全のコンディションで本番に臨む準備をしてくださいね。
残りわずか。今まで頑張ってきた自分を信じ、この模試で感じた悔しさを、最後のエネルギーにして走り抜けましょう。
大学受験指導に情熱を注ぐ私から、心からのエールを送ります。頑張れ!
