2026年の春、テレビやSNSを眺めていると必ずと言っていいほど耳に飛び込んでくるのが、あのどこか懐かしくも新しいメロディーですよね。
三井住友銀行の「Olive(オリーブ)」CMシリーズですが、最新の「PayPay」編で流れている替え歌が、あまりにキャッチーでついつい仕事中にも頭の中でリピートされて困っています。
「美しいあの人は、オリーブの人」というフレーズを聞いて、なんだか心が洗われるような、でもクスッと笑ってしまうような不思議な感覚を抱いているのは私だけではないはずです。
今回は、今まさにネットを騒がせているこのCMの魅力を、30代の独身男という私なりの視点を交えながら、とことん深く掘り下げていきたいと思います。
三井住友銀行CM|オリーブの人paypay編の内容
■吉高さんと津田さんの絶妙なコントラスト
今回のCM「Oliveの人?PayPay」篇では、ドラマ「光る君へ」で見事な主演を務め上げ、2026年もますます輝きを増している吉高由里子さんが、ついに「Oliveの人」として登場しました。
吉高さんが演じるのは、街の人たちと気さくに触れ合いながら、スマホひとつでスマートに決済をこなす、まさに現代の「憧れの隣人」といった役どころです。
一方で、そんな彼女を遠くから物欲しげに、あるいは戸惑いながら見つめているのが、お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏さん演じる「通帳の人」ですね。
物語の舞台は、どこかノスタルジックな雰囲気が漂うお惣菜屋さんで、吉高さんがコロッケを買いながら「PayPayで」と軽やかに決済する姿が描かれています。
それを見た津田さんが、バス停で待ちながら「PayPay?」と、まるで未知の生命体に遭遇したかのような表情を浮かべるシーンは、何度見ても飽きが来ないユーモアに溢れています。
撮影が行われたのは1月の大寒波の日だったそうで、吉高さんは吐く息が白くなるほどの極寒の中で春服を着て、あの自然体な笑顔を見せていたというエピソードには、プロ根性を感じずにはいられません。
津田さんも、セリフは最小限でありながら、あの特徴的な顔芸とも言える表情筋の動きだけで「キャッシュレスへの戸惑い」を完璧に表現していて、この二人の組み合わせはまさに天才的だと私は感じました。
三井住友銀行CM曲|オリーブの人paypay編の替え歌・元ネタは?
■1969年の名曲が令和に蘇る魔法
さて、皆さんが一番気になっているであろうあの楽曲ですが、元ネタは1969年に大ヒットしたベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」というフォークソングの名曲です。
ベッツィさんとクリスさんはハワイ出身とアイダホ出身のアメリカ人女性デュオで、当時の日本のフォークブームの中で、その透明感あふれる美しいハーモニーが日本人の心を鷲掴みにしました。
この曲を手がけたのは、作詞が北山修さん、作曲が加藤和彦さんという、日本の音楽史に燦然と輝くザ・フォーク・クルセダーズの黄金コンビです。
原曲では「花びらの白い色は恋人の色」と、自然の色彩に愛する人への想いを重ね合わせた非常に詩的で美しい世界観が歌われています。
CMではこのメロディーを活かしつつ、「美しいあの人は、オリーブの人」と歌詞を差し替えることで、吉高さんの持つ柔らかい雰囲気とサービスの手軽さを見事にリンクさせていますね。
個人的には、昭和のフォークソングという「アナログで温かい記憶」を、最新のデジタル金融サービスの紹介に使うというギャップに、制作陣のセンスの良さを強く感じます。
単に新しいものを提示するのではなく、親しみやすさをベースにすることで、デジタルに不慣れな層にも「なんだか良さそう」と思わせる魔法がかけられているような気がしてなりません。
歴代の三井住友銀行オリーブCM曲
■オリーブが奏でてきた歴代の調べ
三井住友銀行のOliveは、これまでも記憶に残る印象的な選曲を繰り返してきました。
少し前まで流れていたシリーズでは、ビゼーの歌劇「カルメン」の第1幕で歌われる「ハバネラ」が使われていたのを覚えている方も多いでしょう。
あの時は、ドラマチックで少しミステリアスなジャズアレンジが施されており、神保悟志さんの渋い低音ナレーションと相まって、大人の金融サービスという趣がありました。
また、岡崎体育さんが出演していたバージョンでは、フィンランド民謡の「イエヴァン・ポルッカ」が採用されていて、あの独特のオノマトペが効いたリズムが非常に中毒的でしたね。
こうして振り返ってみると、クラシックから民謡、そして今回のフォークソングへと、時代や国境を超えた幅広いジャンルの名曲を現代風にアレンジし続けていることが分かります。
一貫しているのは、どの曲も「一度聴いたら忘れられない」という強いフックを持っており、それがOliveというブランドの認知度を確実に押し上げているという点です。
私たちは知らず知らずのうちに、音楽の持つ力によって、銀行のサービスを一つのエンターテインメントとして楽しんでいるのかもしれません。
まとめ
■音楽と生活が溶け合う2026年の風景
今回ご紹介した「白い色は恋人の色」の替え歌は、単なる広告の枠を超えて、私たちの日常に寄り添う優しい応援歌のように聞こえることがあります。
吉高さんがインタビューで、家電の音に合わせて替え歌を作ってしまうと語っていましたが、まさにこのCM曲も、ふとした瞬間に口ずさんでしまう生活の一部になっている気がします。
キャッシュレスやスマホ決済が当たり前になった2026年の今、私たちが求めているのは、利便性だけではなく、こうした「心の温度」を感じさせてくれるコミュニケーションではないでしょうか。
ダイアン津田さんが演じる「通帳の人」のように、新しいものに対して少し臆病になってしまう気持ちも、この優しいメロディーに乗せられると、ふっと軽くなるから不思議です。
皆さんも、次にこのCMがテレビから流れてきた時は、ぜひベッツィ&クリスの原曲にあるような、穏やかな空気感を想像しながら耳を傾けてみてください。
最新のテクノロジーが、懐かしい音楽と共に私たちの生活を彩っていく様子は、どこか未来への希望を感じさせてくれる、とても素敵なことだと思いませんか。
私もこの記事を書き終えたら、久しぶりにコロッケを買いに、スマホを片手に散歩へ出かけてみようかと思っています。
