神VS人類最終闘争(ラグナロク)
人類の存亡をかけた13番勝負、ラグナロクの熱気が止まりませんね。
神々が人類の滅亡を決定した会議に対し、ワルキューレのブリュンヒルデが異議を唱え、神々対人類の代表13名による一騎討ちが始まったわけですが。
先に7勝した側が勝者となるこの究極のバトルは、漫画の最新状況(2025年12月現在)において、なんと 人類側が6勝、神側が5勝 という、まさかの大激戦に突入しています。
序盤の神側連勝で絶望的なムードだったことを考えると、人類がラグナロク史上初めて勝ち越し、王手をかける展開になるとは、本当に胸が熱くなりますね。
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■1回戦~11回戦の勝敗詳細リスト
ここからは、第1回戦から第11回戦までの全試合結果を、熱い決まり手とともに一気に振り返っていきましょう。
| 回戦 | 神側代表 | 人類側代表 | 勝者 | 決まり手 | 試合時間 | スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1回戦 | トール | 呂布奉先 | トール (神) | 覚醒雷槌 | 16分28秒 | 神 1-0 人類 |
| 2回戦 | ゼウス | アダム | ゼウス (神) | 拳骨 | 7分13秒 | 神 2-0 人類 |
| 3回戦 | ポセイドン | 佐々木小次郎 | 佐々木小次郎 (人) | 双燕斬虎万刃撩乱 | 13分07秒 | 神 2-1 人類 |
| 4回戦 | ヘラクレス | ジャック・ザ・リッパー | ジャック・ザ・リッパー (人) | Dear GOD | 26分57秒 | 神 2-2 人類 |
| 5回戦 | シヴァ | 雷電為右衛門 | シヴァ (神) | 大切炎舞 デーヴァローカ | 11分16秒 | 神 3-2 人類 |
| 6回戦 | 波旬 (零福) | 釈迦 | 釈迦 (人) | 天眼妙覚 大涅槃斬 マハーバリ ニルヴァーナ | 21分37秒 | 神 3-3 人類 |
| 7回戦 | ハデス | 始皇帝 | 始皇帝 (人) | 始皇承力燕斬 | 12分57秒 | 神 3-4 人類 |
| 8回戦 | ベルゼブブ | ニコラ・テスラ | ベルゼブブ (神) | 悪魔の双角 ソラト・レシュ | 18分06秒 | 神 4-4 人類 |
| 9回戦 | アポロン | レオニダス王 | アポロン (神) | 魂を射抜く銀の矢 アリギュロトクソス | 9分30秒 | 神 5-4 人類 |
| 10回戦 | スサノヲノミコト | 沖田総司 | 沖田総司 (人) | 天翔散段突 | 11分25秒 | 神 5-5 人類 |
| 11回戦 | ロキ | シモ・ヘイヘ | シモ・ヘイヘ (人) | 対神狙撃術 天空の残光(ウコンバサラ) | 8分43秒 | 神 5-6 人類 |
人類の誇りを刻んだ勝利
ラグナロクのドラマは、人類側の戦士たちが「最強」の概念を塗り替えていく瞬間に凝縮されている気がしてなりません。
第3回戦、史上最強の敗者・佐々木小次郎がポセイドンという絶対的な神を、生涯積み重ねた敗北の経験と、数多の剣士の想いを背負った「萬手無双」で打ち破った瞬間は、本当に鳥肌ものでしたね。
負け続けた人間の粘り強さが、神の傲慢さを超えるという、この作品のテーマを象徴する素晴らしい勝利でした。
また、第7回戦で始皇帝が冥界の王ハデスに勝利した一戦は、王の矜持と王の威厳が正面から衝突する、まさに「王対王の思想の衝突」でした。
ハデスもまた弟たちの誇りを背負った王でしたが、始皇帝の「惑わず、曲げず、頼らず、常に民の先頭に立つ」という信念が勝利を掴み、人類が初めて神を上回る歴史的な瞬間を迎えました。
第11回戦:シモ・ヘイヘvsロキの決着に震えた
そして何と言っても、最新の第11回戦、トリックスターのロキと“白い死神”シモ・ヘイヘの対決は、これまでの肉弾戦とは一線を画した「静寂の心理戦」が展開されました。
ロキが幻術や分身といったトリッキーな戦法で観客すら惑わす中、シモ・ヘイヘは戦場の気配や風、温度といった“見えない情報”を読み取り、感情を一切排して戦いに臨むんです。
シモはパートナーの戦乙女ラズグリーズとの神器錬成で得た愛銃「モシン・ナガン」を使い、自身の臓器を代償にした強力な弾丸を次々と生成しました。
彼の狙撃は技術を超えた哲学であり、ロキの傲慢さや虚像を貫き、最後に膵臓を代償にした迎撃技「対神狙撃術 天空の残光(ウコンバサラ)」でロキ本体の頭部を正確に撃ち抜き、見事に人類を6勝目へと導きました。
神を撃ち抜いたこの一発は、神界に「人間という存在の尊厳」を刻みつけ、物語の重心を“信念戦”へと移行させた、まさにシリーズ最大の転換点だったと個人的には思っています。
終末のワルキューレ考察ネタバレ|対戦予想
12回戦以降の対戦予想と残りのメンバー
第12回戦:オーディンvs坂田金時で人類王手なるか
人類が6勝5敗で王手をかけた状態で迎える運命の第12回戦は、北欧神話の主神 オーディン と、人類側代表の豪傑 坂田金時 の対戦が確定しています。
オーディンは、ラグナロクの裏で「原初神の復活」という不穏な計画を目論んできた、まさに物語の核心に迫るキーパーソンです。
対する坂田金時は、雷電や呂布とは違ったタイプの怪力を武器とし、釈迦の盟友でもあることから、人間の「友情」「信義」を象徴するキャラとして、神々の冷徹な理不尽に対抗する役割を担うことが期待されます。
オーディンは「神側の最終兵器級」とされており、優勢との声が多いのですが、人類が勝利すればラグナロクの決着というだけに、坂田金時がどんな奇跡を起こすのか、期待が止まりません。
最終第13回戦の対戦カードを大胆予想
第12回戦で決着がつかなかった場合、最終第13回戦は残りのメンバーで組まれることになります。
現在、まだラグナロクに出場していない闘士は以下の通りです。
- 人類側:グレゴリー・ラスプーチン、ミシェル・ノストラダムス
- 神側:アヌビス
もし最終戦にもつれ込んだ場合、神側はエジプト神話の「死の神」 アヌビス、人類側は「不死身伝説を持つ怪僧」 ラスプーチン、または「狂気の預言者」 ノストラダムス のどちらかが相手となるでしょう。
特に、アヌビス(死)とラスプーチン(不死身)の組み合わせは、作品のテーマ的にも非常に美しく、呪術や魔術系の対決として最も有力視されています。
ノストラダムスも、神の禁忌を犯して冥界に堕とされた唯一の人間であり、“戦いを壊す者”として物語のラストを担うジョーカー的な存在だとされています。
終末のワルキューレ考察ネタバレ|結末はどうなる?
■人類勝利(7勝)が濃厚だが、伏線が多すぎる
現在のスコアが人類6勝、神5勝で人類側が王手をかけていることを考えると、そのまま人類が7勝して存続を勝ち取るという結末が最も自然で、ファンの間でも多数派の予想です。
しかし、『終末のワルキューレ』は単純な勝ち負けの物語ではなく、その裏側に巨大な神話的な伏線が張り巡らされています。
その中心にあるのが、北欧の最高神オーディンがラグナロクの裏で進めている 「原初神の復活」 計画です。
オーディンの真の目的は、このラグナロクの決着を超えた次元にあると示唆されており、彼の行動が物語を大きく動かすことは確実でしょう。
ジークフリートと原初神復活計画の行方
原初神復活の鍵を握るとされるのが、現在冥界のタルタロスに幽閉されている、ブリュンヒルデの元恋人 ジークフリート です。
彼はオーディンの野望のために必要な「器」だとされており、沖田総司戦の後には釈迦が金時にジークフリートについて調べて欲しいと頼んだり、ノストラダムスがゲルを連れてタルタロスへ向かったりと、この謎の人物の存在が物語を大きく動かそうとしています。
ノストラダムスやジークフリートといった異端者の介入によって、ラグナロク自体が「存亡戦」ではなく「選択の儀式」となり、 「終末」ではなく「共存・統合」 の方向へ向かう可能性も秘めている、非常に奥深い構造になっていると私は感じています。
まとめ
世界の終末を賭けた戦いは最高潮へ
現在、人類が6勝、神側が5勝という、誰も予測できなかった展開で物語は最高潮を迎えており、次に人類が勝利すれば、神々による人類滅亡の危機は回避されます。
特に第11回戦で、シモ・ヘイヘがロキの幻惑を打ち破り、静寂の中に「人類の信念」を刻み込んだ瞬間は、単なる狙撃ではなく、 思想を撃ち抜く象徴弾 であったと感じます。
彼の戦い方は、強さとは音や派手さで測るものではなく、“積み重ねた理解と静かな集中”が最終的に戦況を変えることを証明してくれました。
第12回戦「オーディンvs坂田金時」は、人類の運命だけでなく、神界の真実や、オーディンの壮大な野望が明らかになる「真実の戦い」となることは間違いありません。
この物語は、神々の圧倒的な力に立ち向かう人間たちの姿を通して、「人がどう生き、どう散るのか」という根源的な問いを投げかけてきます。
すべての戦士たちの生き様が熱く、感動的で、ページをめくる手が止まらない。
私も一読者として、この壮絶な戦いの結末を、最後まで見届けたいと思っています!

