2026年もいよいよ春を迎え、僕たちが何年も待ち焦がれた『紅の砂漠(Crimson Desert)』の発売日が目前に迫ってきました。
かつて2019年にその姿を現してから今日に至るまで、開発の中止や延期の噂を乗り越えてようやくこの大陸に足を踏み入れられると思うと、一人のゲーマーとして胸が熱くなります。
さて、多くのプレイヤーが最も気にしているであろう「自分の分身をどれだけ自由に作れるのか」という点について、最新の情報を整理してお伝えします。
ネット上では様々な憶測が飛び交っていましたが、発売直前の今、その全貌がかなり具体的になってきました。
紅の砂漠|キャラメイクは?
■自由なキャラメイクは存在しない
まず、最初に少しだけ覚悟しておかなければならないのは、本作には『黒い砂漠』のようなスライダーを駆使したフルキャラメイクシステムは搭載されていないという事実です。
かつてパールアビスが世界を驚かせた、顔の骨格から体型までミリ単位で調整できるあの自由度は、残念ながら今作のメインストーリーには引き継がれませんでした。
正直なところ、僕も最初は「自分だけのオリジナルキャラでこの絶景を歩きたかった」と少し寂しく感じたのは事実です。
しかし、開発陣がこの選択をしたのは、このゲームがMMORPGではなく、一人の英雄の運命を深く描くシングルプレイ主体のストーリードリブンな作品だからです。
ウィッチャーのゲラルトやRDR2のアーサーのように、固定の主人公だからこそ描ける重厚で濃密な人間ドラマを、パールアビスはこの『紅の砂漠』で実現しようとしています。
もちろん、全く見た目を変えられないわけではなく、物語の中で出会う施設を通じて「自分なりのクリフ」を作り上げていく楽しみはしっかりと用意されています。
紅の砂漠|キャラクター
■運命を共にする3人の主人公
物語の軸となるのは、傭兵団「灰色たてがみ団」を率いる3人の個性豊かなキャラクターたちです。
まずは中心人物であるクリフ(Kliff MacDuff)で、彼は剣と盾、そして弓を使いこなすバランスの取れた戦士であり、僕たちが最初に操作することになるリーダーです。
クリフの声は『エルデンリング』などでも知られるアレック・ニューマン氏が担当しており、彼の冷静沈着ながらも熱い意志を感じさせる演技が物語への没入感を高めてくれます。
次に物語の華とも言える女性戦士デミアン(Damiane)ですが、彼女はレイピアやピストルを操る非常に軽快でアクロバティックな戦闘スタイルが特徴です。
デミアンの声を演じるレベッカ・ハンセン氏の繊細な演技は、戦場で見せる強さの裏側にある感情の機微を実に見事に表現しています。
そして最後は、力こそ正義と言わんばかりの巨躯を誇るオーク族の戦士ウンカ(Oongka)で、彼は巨大な斧とマスケット銃を振り回して敵を粉砕するパワフルなキャラクターです。
ウンカの野性味溢れる声はスチュワート・スカダモア氏が担当しており、その重厚な響きはまさに戦場の重戦車といった趣を感じさせてくれます。
これら3人のキャラクターはストーリーの進行に合わせてアンロックされ、プレイヤーは状況に応じて彼らを切り替えながら広大なファイウェル大陸を冒険することになります。
紅の砂漠|髪型・髪色などは変更可能
■理髪店と染色工房でのこだわり
自由な顔作りはできなくても、拠点となるキャンプに設置された「理髪店(Barber Shop)」と「染色工房(Dyehouse)」を活用すれば、彼らに独自の個性を吹き込むことが可能です。
理髪店では、クリフであれば6種類以上の髪型から選ぶことができ、髪の色だけでなく髭のスタイルや眉毛の形まで細かくカスタマイズできます。
さらに特筆すべきはタトゥーの豊富さで、特にウンカのような肌の露出が多いキャラクターでは、13種類以上ある顔のタトゥーやボディタトゥーを組み合わせることで圧倒的な威圧感を演出できます。
装備品の見た目に関しても抜かりはなく、染色工房では鎧や武器の各パーツごとに、色だけでなく素材の質感まで変えることができる拘りぶりです。
この染色システムは驚くほど適用範囲が広く、愛馬の馬具はもちろんのこと、ゲーム内に登場する搭乗型ロボット(War Robot)の細部まで自分好みの色に塗り替えることができます。
これらのカスタマイズはフィールド上で気軽に行えるものではなく、必ずキャンプに戻ってゲーム内通貨を支払う必要があるため、冒険の合間に一息つく際の楽しみとして定着しそうです。
実際に僕も先行プレイの映像を見ましたが、お気に入りの色に染めた鎧を纏い、顔に刻んだ戦士の証と共に夕日に照らされるクリフの姿は、まさに自分だけの物語を歩んでいる実感を与えてくれました。
まとめ
『紅の砂漠』のカスタマイズ要素を総括すると、それは「ゼロから自分を作る」のではなく「用意された最高の素材を自分色に磨き上げる」体験だと言えます。
フルキャラメイクを期待していた人にとっては確かに最初は戸惑いがあるかもしれませんが、実際にプレイを始めれば、3人の強烈な個性に魅了され、彼らの外見を整えることに夢中になるはずです。
この2026年という時代に、あえて流行りの自由度よりも物語の密度を選んだパールアビスの決断が、どれほど素晴らしい体験を僕たちにもたらしてくれるのか、今はただ発売の時を待つばかりです。
最新のグラフィックエンジン「BlackSpace Engine」で描かれる彼らの生き様を、皆さんもぜひ理髪店や染色工房でのこだわりを通じて、世界に一つだけの姿で楽しんでみてください。
それでは、ファイウェル大陸のどこかで皆さんのクリフやデミアンに出会えることを楽しみにしています。
