テレビ番組の「満天☆青空レストラン」で紹介されてからというもの、僕の周りでも一気に話題になっているのが兵庫県産の「ひょうごエヌワン」です。
このネギ、ただの新しい品種だと思って侮っていると、一口食べた瞬間にその固定観念を根底から覆されてしまうかもしれません。
満天☆青空レストラン|ひょうごエヌワンとは?
実はこれ、あの濃厚な甘みで知られる「下仁田ネギ」と、香りの良さが自慢の「九条ネギ改良種」を掛け合わせて生まれた、まさにネギ界のサラブレッドなんです。
名前の「エヌワン」には、ナンバーワン(No.1)のネギ(Negi)になってほしいという願いや、次世代(Next)の新しい(New)期待が込められているのだとか。
見た目は驚くほど立派で、白い部分は約3センチ、葉の部分は4センチ以上もの太さに育つこともあり、その存在感には圧倒されます。
僕が一番感動したのは、白い根元から緑の葉先まで、捨てるところが一切なく丸ごと美味しく食べられるという点です。
生ではネギ特有の香りが楽しめますが、加熱した途端に魔法がかかったように芯までトロトロになり、濃厚な甘みが口いっぱいに広がります。
この品質を支えているのはプロの情熱で、播磨農業高校の生徒たちが安定した栽培方法を研究し、近畿の大会で最優秀賞に輝いたというエピソードも胸が熱くなりますね。
ひょうごエヌワン食べ方は?
次に、このネギのポテンシャルを最大限に引き出す美味しい食べ方についてお話ししましょう。
番組で宮川大輔さんや小倉優子さんが驚いていたように、まずはシンプルに炭火やフライパンで焼いて食べるのが最高のご馳走です。
外はこんがり、中はとろけるような食感になり、ネギ特有の辛味がほとんど消えてしまうから驚きです。
寒い季節なら、すき焼きや鍋料理に入れると、他の食材の旨味を吸い込んだネギが主役級の美味しさになります。
少し洋風にアレンジして、オリーブオイルとニンニクで煮込むアヒージョにするのも、お酒が進む絶品のおつまみになりますよ。
他にも、厚揚げと一緒に炊いて出汁を染み込ませたり、ベーコンやチーズと一緒にパンに乗せてクロックムッシュ風に焼いたりと、レシピの幅は驚くほど広いです。
個人的には、卵と一緒にさっと炒めるだけで、ネギの甘みが卵に溶け込むシンプルな一皿が、忙しい日の夕飯に彩りを添えてくれる気がします。
ひょうごエヌワン通販お取り寄せ
さて、これほど魅力的なネギをどこで手に入れられるのか、気になっている方も多いはずです。
ひょうごエヌワンは、10月下旬頃から2月にかけて、兵庫県内の直売所などを中心に姿を現します。
特に注目のスポットは、道の駅「丹波おばあちゃんの里」で、ここでは「たんば丹(まごころ)ねぎ」という愛称で大切に販売されています。
生産者の方々が冬の丹波に新しい名産を作ろうと一丸となって育てたもので、まさに丹精込めて作られた逸品です。
ただし、本格的な生産が始まったばかりの初年度ということもあり、収穫量や店頭に並ぶ数は限られているようです。
通販については、現時点では地域の直売所や特定の道の駅での対面販売が主流のようで、見かけたら即買いするのが鉄則かもしれません。
兵庫県下の各地域で試験栽培が進んでいる段階なので、これからもっと身近な場所で出会えるようになるのが本当に楽しみです。
まとめ
ひょうごエヌワンは、これまでのネギの常識を覆す、新しい時代の冬の主役だと言えるでしょう。
甘くて、柔らかくて、捨てるところがないという、食べる人への優しさが詰まったこのネギには、生産者の深い愛情が込められています。
旬の時期である冬の間に、ぜひ一度はその「とろとろ」の食感を体験して、自分だけのお気に入りの食べ方を見つけてみてください。
きっと、一口食べるごとに兵庫の豊かな大地と、農家さんたちの真っ直ぐな想いが伝わってくるはずです。
