【ヒロアカ169話】照元光輝の正体は?「笑顔が好きな女の子」に隠されたお茶子とトガの真実を徹底考察!
アニメ『僕のヒーローアカデミア』FINAL SEASON 第169話「笑顔が好きな女の子」をご覧になった皆さん、胸が締め付けられるような回でしたね。
激しい最終決戦を経て、ヒーローたちの心が抱えた「戦いの後遺症」がこれほど丁寧に描かれるとは、さすがヒロアカです。
特に麗日お茶子ちゃんの慟哭、そしてラストでチラリと姿を見せた謎の少年・照元光輝について、深く掘り下げて考察していきましょう!
ヒロアカ(アニメ8期)169話ネタバレ|ストーリー解説
照元光輝とは?個性は?
■169話の物語
死柄木弔という存在が何者だったのか、メディアによる報道が続く中、物語は静かに、しかし深く進行していきます。
日本は世界からの支援とヒーローたちの奮闘によって復興が進み、デクたちは雄英高校の2年生に進級しました。
新1年生たちが憧れの先輩たちに詰め寄る、コミカルな日常シーンも垣間見えましたが、その裏で、主要キャラクターたちは心の傷と向き合っていました。
デクは拘留中の敵(ヴィラン)連合のスピナーと面会し、死柄木からの伝言を伝えますが、スピナーは「死柄木は俺のヒーローだった」と叫び、彼を救えなかったデクを「人殺し」と呼びかけました。
このシーンは、ヒーローが倒すべき存在にも、彼らなりの「信念」と「救い」があったという、ヒロアカの多層的なテーマを改めて示していますね。
また、エンデヴァーの息子である荼毘(轟燈矢)との過去と向き合い、家族全員で彼に面会する轟家のエピローグも描かれました。
重傷を負って入院中の爆豪の腕は元に戻らないと診断されながらも、彼は前向きにリハビリを誓います。
一見平和を取り戻したかに見えた社会で、デクが最も心配したのは、いつも明るく振舞うお茶子ちゃんの不自然な笑顔でした。
デクとスピナーの面会:ヴィランの救済
デクがスピナーに面会に行ったのは、死柄木の最期の言葉を伝えるためでした。
「死柄木弔は最期まで壊す為に戦った」というデクの言葉に対し、スピナーは「死柄木は希望だった」と吐露します。
彼にとって死柄木は、異形型として居場所のなかった自分に世界と繋がる術を見せてくれた、「初めてできた友達」だったのです。
スピナーは激情し、巨大化しかけますが、最終的に冷静になり、「俺は俺のヒーローを救えたのだろうか」と後悔をにじませました。
彼は、過去を忘れず、死柄木をただの悪ではない一人の人間として「本を書く」ことで語り継ごうと決意し、デクは「一生忘れない」と応じます。
個人的に、スピナーが最後に「タコに頑張れよって」と、以前戦った同じ異形型の障子目蔵に伝言を頼んだのが、彼の心境の変化を感じさせて胸に響きましたね。
彼は孤独に苦しんでいただけで、根っからの悪ではないと信じたいです。
お茶子の慟哭とデクの「僕のヒーロー」
物語の核となったのは、サブタイトルにもある「笑顔が好きな女の子」こと、麗日お茶子ちゃんの苦悩でした。
お茶子ちゃんは、明るく前向きな復興ムードに水を差さないよう、トガヒミコの死によって負った心の傷を一人で抱え込もうとしていました。
彼女は、最終決戦前にトガと対話した崖の場所へ姿を消し、自身に血を与えて命を落としたトガヒミコを想い、涙を流します。
お茶子ちゃんは、トガちゃんを救えなかったこと、そして彼女が自分の命を犠牲にしてまでお茶子を生かしたことへの罪悪感に苛まれていたのです。
「もっと早く気づけていたら」と涙を止めることができないお茶子ちゃんのもとに、デクが駆けつけます。
デクは「見せて欲しいんだ」と優しく語りかけ、「僕のヒーローだ」と、いつも自分より他人を優先する彼女に心からの感謝を伝えます。
手を握り合い、互いの心の傷を共有することで、二人は共に未来へ一歩を踏み出しました。
このシーン、デクとお茶子ちゃんの絆の深さに感動すると同時に、原作以上に恋愛要素が色濃く描かれていたため、一部のファンから「解釈違い」という意見が出たのも頷けます。
しかし、戦いを通じて互いを支え合う二人が、ようやく自分たちの感情や弱さを認め合った瞬間として、私はとても美しく感じました。
ヒロアカ(アニメ8期)169話ネタバレ|照元光輝とは?個性は?
■照元光輝:登場とプロフィール
第169話の終盤、次回予告を挟む形で、最終話(第170話)の鍵を握る少年がチラリと登場しました。
彼こそが、物語の終章で登場する重要人物、照元 光輝(てるもと こうき)くんです。
彼は、最終巻(42巻)のカバー裏表紙で名前と個性が明かされました。
声優は、石橋陽彩さんが担当されています。
彼の個性は「闇」という、暗闇を操る能力とされています。
彼のバックグラウンドは、この作品のテーマである「救済」と「ヴィラン化の可能性」を象徴するものです。
彼は裕福な名家の生まれでしたが、家系のどこにも属さない「闇」の個性が突然変異で発現したために、家族から「忌むべき代物」として虐待を受け、口元を縫い合わされて地下室に監禁されていました。
死柄木の騒乱で家が壊れ、外に放り出された光輝くんは、社会への憎しみを爆発させヴィラン化寸前になります。
しかし、そこで彼を救ったのは、かつて幼い死柄木(志村転弧)に手を差し伸べられなかったことを後悔していた一人の老女でした。
老女が「もう大丈夫だからね。『おばあちゃんが来た』からね」と手を握ったことで、光輝くんは涙を流し、その殺意を止めました。
彼の物語は、誰かが手を差し伸べていれば、死柄木弔もヒーローになれたかもしれないという「もしも」を描いた、いわば「もう一人の死柄木弔」のIFルートであり、ヒロアカが最終的に示したかった「ヒーローでない者も手を差し伸べる社会」の縮図なのです。
ヒロアカ(アニメ8期)169話ネタバレ|感想
■見た人の熱い感想:恋愛と絆
第169話は、アクションこそ少なかったですが、ファンの間で非常に熱い議論を呼びました。
やはり一番の感動ポイントは、麗日お茶子とデクくんのシーンですよね!
デクくんの「僕のヒーローだ」という言葉、これはもう最高の告白に聞こえましたよ。
お茶子ちゃんが、自分の傷を隠さずにデクくんに見せることができたのは、彼との間に揺るぎない信頼関係が築かれていた証拠だと思います。
一方、先述の通り、アニメでの演出が原作以上に恋愛的に見えたことへの戸惑いの声も上がりました。
確かに、デクくんとお茶子ちゃんが顔を赤らめて見つめ合い、手を握るシーンは、単なる「ヒーローとしての共鳴」を超えて「ファイナルファンタジー」(最終回発情期)的だと感じた人も多かったでしょう。
ただ、制作サイドが、長かった物語の締めくくりとして二人の関係に「希望」を与えたかったのだろうと、私は好意的に解釈したいです。
また、かっちゃん(爆豪勝己)の成長も印象的でしたね。
ボロボロのエッジショット先輩に対して、「すまない」と敬語を使う姿は、文字通り命の恩人への恩義を忘れない彼の真っすぐさが表れていて、痺れました。
さらに、デクくんの「残り火」が小さくなっていることを心配して、かっちゃんを含めたA組のみんなが崖まで駆けつけてきたシーンも、彼らの強い絆を再確認させてくれて感動的でした。
この仲間たちこそが、デクくんの最大の強みであり、「僕のヒーローアカデミア」が描く真のテーマだと感じさせてくれます。
まとめ
■受け継がれる想いが導く未来
『僕のヒーローアカデミア』FINAL SEASON 第169話は、激戦の幕が下りた後に残された、ヒーローとヴィラン双方の心の傷を丁寧に描いた、非常に重要なエピソードでした。
お茶子ちゃんがトガヒミコの死を乗り越え、デクと支え合う姿は、読者や視聴者にとっても大きな救済だったと言えるでしょう。
そして、照元光輝くんの存在は、物語が指し示す「誰もが誰かのヒーローになれる」という未来への強いメッセージです。
光輝くんが救われたように、社会が少しずつ「お節介」を許容し、弱さに手を差し伸べられる優しさを取り戻していくことこそ、この物語の真の「勝利」なのかもしれません。
次回はいよいよ最終回です。デクたちが紡ぎ上げた最高の物語の結末を、心して見届けましょう!

