ようこそ、カーソン・マッカスカー選手の深掘り記事へ!
この冬、東北楽天ゴールデンイーグルスが獲得した大砲候補、マッカスカー選手について、皆さんが知りたい情報を徹底的に解説していきますね。
身長203cm、体重113kgという「規格外」のフィジカルを持つ彼のキャリアは、波乱万丈で、まさにロマンの塊です。
カーソン・マッカスカーwiki|楽天に移籍!
■楽天移籍の全容:なぜ彼は日本へ?
カーソン・マッカスカー選手が楽天ゴールデンイーグルスへの移籍を決めた背景には、彼がメジャーリーグで掴んだチャンスが短期間で終わってしまった現実があります。
彼は2025年5月にミネソタ・ツインズでメジャーデビューを果たしましたが、その年の12月10日、ツインズから放出されました。
このリリースの理由は、彼がアジアでのプレー機会を追求するためだと報じられています。
そしてそのわずか数日後の12月14日、楽天は彼との契約合意を正式に発表しました。
契約の具体的な金銭的詳細については、残念ながら公開された情報の中にはありませんが、来季(2026年シーズン)に対応する1年契約であると見られています。
マッカスカー選手は球団を通じて、「自分と家族にとって、とても新しいこの場所で、心から愛している野球をプレーできることを大変光栄に思います」とコメントしました。
さらに、「この素晴らしい文化の中に身を置き、多くのことを学べるのを楽しみにしています」と、日本での生活への期待を語っています。
彼はチームメイトやスタッフ、そしてファンに向けて、「勝利のために全力で努力し、できることは何でもする」という強い意気込みを伝えてくれています。
前ツインズで、同じく大型内野手のルーク・ボイト選手が来季も楽天でプレーすることが決まっており、マッカスカー選手の加入はボイト選手と共にパワー打線の中核を担う期待がかけられています。
彼のコメントから伝わる謙虚さと情熱、そして「すべてを勝利に捧げる」という姿勢、日本のファンとしてはもうワクワクが止まりませんよね。
カーソン・マッカスカー|プロフィール、年齢は?
■プロフィールと規格外の体格
マッカスカー選手の最大の魅力は、やはりその圧倒的な体格です。
フルネームはカーソン・マイケル・マッカスカー(Carson Michael McCusker)。
生年月日は1998年5月22日で、2025年12月現在27歳の外野手です。
出身地はアメリカ合衆国ネバダ州スパークスです。
身長は203cm、体重は113kgという巨体を誇り、右投右打の選手です。
彼はMLB史上、最も身長の高い打者に並ぶと言われるほどの規格外のサイズなのです。
その巨体から繰り出される破壊的な打撃から、マイナー時代には「McCrusher(マククラッシャー)」というニックネームが付けられていました。
カーソン・マッカスカー|生い立ちとアマチュア時代
■苦難の道のり:生い立ちとアマチュア時代
マッカスカー選手はネバダ州スパークスで育ち、高校時代をスパニッシュ・スプリングス高校で過ごしました。
興味深いことに、彼の野球への道は、祖父の存在が深く関わっています。
彼の祖父ジム・カヴァリー氏は、ネバダ州北部の高校レスリングの創設者と見なされているレジェンドなのです。
そのため、カーソン選手も幼少期からレスリングをはじめ、野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、テニスなど多くのスポーツに親しんでいました。
成長期には体が大きくなり、高校1年生で身長が6フィート(約183cm)に達した頃、冬のスポーツはバスケットボールを選んでいます。
最終的に高校卒業時には身長6フィート7インチ(約201cm)まで伸び、野球の道に進むことになります。
大学キャリアは、最初にカリフォルニア州のフォルサム・レイク・カレッジでプレーした後、オクラホマ州立大学(NCAAディビジョンI)に編入しました。
オクラホマ州立大学では4年間で147試合に出場し、23本塁打、103打点、打率.294という安定した成績を残しています。
彼は大学時代の2017年に、ミルウォーキー・ブルワーズからドラフト26巡目(全体774位)で指名を受けましたが、契約しませんでした。
カーソン・マッカスカー|プロ入り後
■独立リーグで掴んだ運命:プロ入り初期からツインズへ
大学を卒業した2021年、マッカスカー選手はMLBドラフトで指名されませんでした。
ここから、彼の野球人生で最も「不屈の精神」を示すことになる独立リーグでの挑戦が始まります。
彼はフロンティアリーグのトライシティ・バレーキャッツに入団し、独立リーグでのキャリアをスタートさせました。
インディ・リーグでのプレーは、文字通り「夢を諦めずにプロを目指す数千人の選手が、アメリカの田舎で数千人のファンの前でプレーを続ける」という過酷な道です。
しかし、そこで彼は指導者であるピート・インカビリア氏(元MLB選手)と出会い、打撃フォームの調整に取り組みました。
インカビリア氏は、マッカスカー選手のカレッジ時代から「体が大きくてアスレチックな選手」だと注目しており、彼のスイングは大学時代は少し長かったものの、指導次第で特別な選手になれると考えていたそうです。
彼の打撃は2023年に大爆発し、わずか37試合で打率.433、17本塁打、51打点、OPS1.302という「怪物級」の成績を残しました。
この驚異的な活躍により、ツインズのスカウト、ビリー・ミロス氏の目に留まり、2023年6月29日にツインズとマイナー契約を結び、MLB組織への復帰を果たしたのです。
インカビリア氏は、マッカスカー選手が打つ打球は、自身がステロイド時代(ジョゼ・カンセコやマーク・マグワイアがいた時代)にプレーしていたにもかかわらず、「カーソン・マッカスカーほど遠くに打球を飛ばす選手を見たことがない」と最大級の賛辞を送っています。
カーソン・マッカスカー|MLB経歴
■メジャーの夢:ツインズ時代(2023-2025)とMLBでの一瞬の輝き
ツインズとマイナー契約を結んでからのマッカスカー選手の昇格スピードは目覚ましく、2023年のA級からスタートし、2024年の終わりまでにわずか1年あまりで4つのマイナーレベルを駆け上がり、AAA級セントポール・セインツに到達しました。
特に2025年シーズンはAAA級で106試合に出場し、打率.246ながら22本塁打、70打点を記録し、マイナーリーグ全体で2位タイの打球速度(Exit Velocity)を叩き出しています。
そして迎えた2025年5月18日、彼はついにミネソタ・ツインズでメジャーリーグに昇格し、長年の夢を叶えました。
メジャーでのシーズン通算成績は16試合に出場し、29打数で5安打、打率.172、1打点という結果に終わりました。
メジャーでの最初のチャンスは短く、最初の昇格から10日後にはマイナーに戻っています。
彼は9月にも再昇格のチャンスを得ましたが、期待されたホームランは出ませんでした。
ある試合では、3ボール0ストライクから豪快なスイングを放ち、打球速度102マイル(約164km)でセンターに飛んだ打球が、402フィート(約122.5メートル)飛んだものの、わずか403フィートのフェンスの手前で落ちてしまい、ホームランにはなりませんでした。
「ホームランを打つためだけにいるような男」が、メジャーでの最初の本塁打まであとわずか数インチで届かなかったという事実は、なんとも胸が張り裂けそうになりますが、彼は確かにその瞬間、最高の舞台で輝いたのです。
カーソン・マッカスカー|打撃スタイル
■パワーの源泉:マッカスカーの強味と課題
マッカスカー選手の最大の武器、それは文句なしのパワーです。
身長203cmの巨体から繰り出されるスイングは凄まじく、マイナーでの平均打球速度はトップクラスでした。
彼はボールを「遥か遠くまで」飛ばすことができる典型的なプルヒッターであり、楽天が期待する長距離砲としてのロマンは計り知れません。
しかし、この規格外の体格こそが、同時に彼の課題にもなっています。
野球界では、非常に背の高い選手が、打撃に必要な微細運動制御(fine motor control)を維持するのは非常に難しいとされています。
バスケットボールでダンクやスリーポイントシュートを打つ方が、細かなコントロールが要求される野球の打撃よりも容易だ、という声もあるほどです。
そして、メジャーでのわずかな期間にも表れたように、彼の最大の弱点は三振の多さです。
MLBでの三振率は約55%と極めて高く、マイナーキャリア通算でも30%を超えています。
また、守備については平均的、あるいは平均以下と評価されており、外野手として起用される場合は、広い楽天モバイルパーク宮城のフィールドではレフトやDHでの起用が中心になるかもしれません。
まさに「ハイリスク・ハイリターン」の助っ人ですが、このパワーがNPBで覚醒したら、パ・リーグの景色は間違いなく変わりますよ!
カーソン・マッカスカー|年俸・移籍金は?
■年俸と移籍金の現状と予測
マッカスカー選手がツインズと結んでいたメジャー契約の詳細は残っていますが、楽天への移籍金や年俸の正確な数字は情報源にありません。
ツインズ時代の2025年シーズン、彼はプレ・アービトレーション(年俸調停前)の契約下にあり、契約総額は1年で76万ドル(約1億1300万円)でした。
しかし、メジャーで実際にアクティブロースターに登録されて得た2025年の現金報酬は14万3,010ドル(約2,100万円)でした。
これはメジャー昇格期間に応じた日割り計算の金額です。
独立リーグで苦労した彼にとって、今回の楽天との契約は、マイナー契約やMLB最低保証の変動給よりも、遥かに安定した、そして昇給した保証額が支払われると推測できます。
NPBの外国人選手契約では、一般的に彼の実績(MLB出場経験あり、AAAでの高水準の成績)を考慮すると、数千万円から1億円台前半の年俸が支払われることが多いですが、具体的な契約金については今後の報道を待つ必要があります。
まとめ:楽天の「規格外大砲」にロマンを乗せて
カーソン・マッカスカー選手のキャリアは、MLBドラフト指名漏れから独立リーグで這い上がり、短期間ながらもメジャーリーグの夢を掴んだ、感動的な「アメリカン・ドリーム」そのものです。
そしてその次なる舞台として、日本、東北楽天ゴールデンイーグルスを選んでくれました。
彼の持つ、MLB史上最高身長タイの打者という肩書き、そしてマイナーで証明済みの桁外れのパワーは、楽天の打線に欠けていた長打力というロマンを運んできてくれるはずです。
「勝利のために全力で努力する」という彼の熱い言葉を信じて、2026年シーズン、宮城の空にマッカスカー選手の特大ホームランが炸裂する瞬間を楽しみに待ちましょう!
