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俺たちブーツ(netflixドラマ)ネタバレ評価|あらすじ・最後の結末は?

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海外ドラマ・映画

NETFLIXドラマ「オレたちブーツ」考察:極限で少年が得た“本当の男らしさ”

皆さん、Netflixで密かに話題になっている『オレたちブーツ』はもうチェックしましたか?

正直、日本語タイトルにちょっと戸惑う人もいるかもしれませんが、これは見始めたら止まらない傑作です。

原題の「Boots」は、アメリカ海兵隊のスラングで「新兵」を意味するそうですね。

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俺たちブーツ(netflixドラマ)ネタバレ|あらすじ

■1990年代 海兵隊の「あらすじ」

物語の舞台は、同性愛が軍隊で違法だった1990年代初頭のアメリカ。

主人公は、内気で人生の目的を見失っていた18歳のキャメロン・コープ(マイルズ・ハイザー)です。

彼は高校時代に激しいいじめにあい、自分のゲイのセクシュアリティを必死に隠してきました。

そんな彼が、元々軍隊志望だった親友レイ(リアム・オー)に誘われ、「自分を変えたい」という一心で海兵隊のブートキャンプ(新兵訓練)に入隊を決意します。

キャメロンは当初、ブートキャンプを「サマーキャンプ」程度に考えていましたが、入隊初日から想像を絶する罵声と過酷な訓練、そして集団生活の恐怖に直面します。

特に海兵隊において同性愛が犯罪とされていた当時、彼は誰にもバレないように「Lock it up」(封じ込めろ)というマントラを胸に、秘密を抱えたまま日々を生き抜く内なる闘いを強いられることになるのです。

俺たちブーツ ネタバレ|ストーリー

■終盤の「訓練と秘密」

物語が進むにつれて、訓練は激しさを増し、視聴者もこの小隊のメンバーたちに感情移入するようになります。

このドラマの核となるのは、キャメロンと、彼を徹底的にしごく鬼教官サリバン軍曹(マックス・パーカー)との緊張感ある関係です。

サリバンは、勲章を持つエリート偵察兵でありながら、自身も過去にグアムで上官と同性愛の関係を持っていたという大きな秘密を抱えています。

彼は、キャメロンが自分と同じくゲイであることを見抜き、自分が辿った「自己を隠して生きる」という過酷な道を歩ませたくない、あるいは、キャメロンの中に封じ込めてきた過去の自分自身を見て、彼を辞めさせようと必要以上に厳しく当たります。

終盤に向けて、この新兵訓練の「リアルな代償」が容赦なく描かれます。

特に衝撃的なのは、射撃の才能を開花させた心優しい新兵オチョアの死です。

彼は妻の浮気を知って精神的に動揺したことで、持病の心臓疾患を悪化させ、訓練中に倒れて命を落とします。

この仲間を失うという悲劇は、訓練生たちに「これは冗談じゃない」という冷たい現実を突きつけ、彼らの絆をさらに強固なものにします。

また、サリバンの過去もついに明らかになり、彼が愛する人を裏切って自己のキャリアを選んだこと、そしてNCISの捜査によって彼の秘密が暴かれ、ついにはトラブルを起こしてしまう姿は、キャメロンにとって「隠し続けた場合にどうなるか」という生きた警告となって映ります。

キャメロンは、厳しい訓練の中で、内なる葛藤を乗り越え、いじめられっ子だった自分からは想像もできないほどの強さと、仲間のために規律を破る勇気を身につけていくのです。

俺たちブーツ ネタバレ|最後の結末は?

■衝撃の「最後の結末」

シーズン1の最終話では、海兵隊員となるための最後の試練「クルーシブル」(54時間にも及ぶ過酷な総合訓練)に挑みます。

その最中、キャメロンのバンメイトで、同じくゲイのジョーンズが夢遊病で姿を消してしまいます。

サリバンはジョーンズを探しに行きますが、キャメロンは上官であるファハルド大尉の命令を無視して、サリバンと共に仲間を救出しようと行動します。

ジョーンズを無事に見つけ、救助に成功した後、サリバンはキャメロンに自分の「無線機」を手渡します。

これは、サリバンがこれまでの「指導者」としての役割を終え、キャメロンが一人前の海兵隊員になったことを認めた象徴的な行為です。

その後、サリバンは自分の罪と向き合うように、軍を離れ、森の奥へと姿を消します(無許可離隊、UA)。

彼の逮捕の可能性や、酔って起こした暴行事件の重い結果を考えると、彼の未来は完全に不透明です。

そして訓練を終え、海兵隊員となったキャメロンを待っていたのは、意外な「逃げ道」でした。

母バーバラが、過去にキャメロンの年齢を偽装して学校に入れたため、彼の入隊自体が法的に無効になるという事実が発覚します。

キャメロンには、今すぐ軍隊を抜け出す選択肢が与えられたのです。

しかし、彼は自分がサリバンやジョーンズのような道を歩むかもしれないという恐怖と向き合いながらも、逃げることを拒否します。

ブートキャンプで得た自信、強さ、そして仲間との絆を信じ、母親を説得して入隊に必要な書類にサインをさせ、海兵隊に残るという道を選びます。

最終シーンでは、新米海兵隊員たちがバーで成功を祝う中、テレビのニュースが飛び込んできます。

イラクがクウェートに侵攻したという報道と共に、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領が米軍を派遣する旨を発表するのです。

彼らは訓練を終えたばかり。その歓喜は一瞬にして、目の前の「湾岸戦争」という冷酷な現実へと引き戻され、物語は幕を閉じます。

俺たちブーツ|評価

■国内外の「評価」と個人的見解

このドラマ、めちゃくちゃ評価が高いんですよ。

Rotten Tomatoesでは批評家評価が89%、IMDbでも8.0/10と、文句なしの傑作として迎え入れられています。

特に評価されているのは、そのテーマの深さと、コメディ要素との絶妙なバランス感です。

軍隊という最もマッチョで権威主義的な空間におけるホモフォビア(同性愛嫌悪)を鋭く批判しながらも、同時に、訓練を通じて得られる友情、規律、そして自己成長をポジティブに描いています。

この「批判」と「尊敬」が同居する複雑な視点が、単なる軍隊賛美でも、単純な差別糾弾でもない、奥行きのある人間ドラマを生み出しているんです。

個人的な感想を言わせてもらうと、主演のマイルズ・ハイザー(キャメロン役)の演技が本当に素晴らしい

いじめられっ子の臆病さから、内なる自分との対話を経て、最後に強い意志を持つ海兵隊員へと変貌を遂げるプロセスが、ひどく胸に突き刺さりました。

そして、サリバン軍曹を演じたマックス・パーカーもまた、完璧なエリートの仮面の下で自己嫌悪と後悔を抱える「傷ついた男」を見事に演じきっていて、圧巻でしたね。

笑いあり、涙あり、そして何よりも「人間とは何か」「本当の男らしさとは何か」を問いかけてくる、本当に貴重な作品だと感じています。

ペンタゴンがこのドラマを「イデオロギー的なアジェンダ」だと批判したというニュースもありましたが、その批判がかえってこの作品の重要性を証明しているように思えます。

まとめ

■「オレたちブーツ」まとめ

Netflixドラマ『オレたちブーツ』は、単なるミリタリーコメディドラマでは終わりません。

同性愛が違法とされていた1990年代の米海兵隊という特殊な環境下で、自分自身のアイデンティティと、組織の抑圧という二つの大きな壁に立ち向かう若者たちの熱い青春群像劇です。

キャメロンが最後の最後で、用意された逃げ道を選ばずに「海兵隊に残る」という決断を下す姿は、彼が訓練を通じて、誰にも否定されない真の自己肯定感を手に入れたことの証だと思います。

サリバンの行方や、彼らが直面することになった湾岸戦争の現実は、シーズン2への大きな期待を残しています。

「変わりたい」と願いながら、なかなか一歩を踏み出せないでいるあなたにこそ、この傑作をぜひ視聴してほしいです。

全8話と短いので、週末に一気に「イッキ見」できるのも魅力ですよ!

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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