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ばけばけ(朝ドラ)57話ネタバレ感想・あらすじ|怪談「水あめを買う女」

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朝ドラ「ばけばけ」57話考察:ついに怪談が結んだ絆!ヘブンが涙した「水あめを買う女」とトキの決意

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」、第12週「カイダン、ネガイマス。」は、いよいよタイトルの通り、トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の物語の核心に触れてきましたね!

特に第57話は、私たち怪談好き(私を含め!)にとって最高の展開でした。

あの伊武雅刀さんが語る怪談、そしてそれに引き込まれていくヘブン先生の感受性の強さ。

そして何より、ついに自分の「大好き」をヘブンに打ち明けたおトキちゃんの姿に、胸が熱くなりました。

今回は、この記念すべき第57話を中心に、前回までの流れを振り返りつつ、次回58話への期待と考察を深掘りしていきましょう!

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ばけばけ(朝ドラ)57話までの振り返り

■リヨの恋の終わりと金縛りからの脱出

第11週は、ヘブンの「通りすがり」宣言の裏に隠された、壮絶な過去が明らかになった週でした。

アメリカでの結婚と、その後の異人種結婚禁止による悲劇的な結末。「誰とも深く関わらない」というヘブンの固い決意の根底には、愛する人を守れなかったというトラウマがあったのですね。

この告白を受けて、知事の娘リヨ(北香那)の恋は終わりを迎えましたが、リヨがトキに放った「ヘブン先生を射止めるのは大変よ」という、まるで夫婦のようだと指摘する一言が、トキの無自覚な感情を揺さぶりました。

そんな内省の日々を送るヘブンは、連日金縛りに悩まされ始めます。そして「母親に会いたい」と口にする姿は、孤独なヘブンの心境を表しているようで切なかったです。

そして迎えた第56話。トキは、錦織(吉沢亮)がヘブンを避けるようになってしまい、通訳不在の中、なんとかボディランゲージ全開で「お祓い」をヘブンに説明しようと奮闘します。

錦織から教わった英語を駆使し、通訳代わりの生徒・正木(日高由起刀)と共に大雄寺へ。そこでヘブンは、住職(伊武雅刀)から怪談「水あめを買う女」を聞かされ、怪談の世界に魅了されることになります。

ばけばけ(朝ドラ)57話ネタバレあらすじ

■57話ストーリー:伊武雅刀の語りと「アナタノコトバ」

第57話は、まさにおトキちゃんとヘブン先生の心の距離が一気にゼロになった瞬間が描かれました。

大雄寺の住職が語った「水あめを買う女」は、子を宿したまま亡くなった母親の幽霊が、夜更けに飴屋へ水飴を買いに来るという、哀しくも切ない物語です。

この怪談に、ヘブンは完全に心を奪われ、すすり泣きながら「スバラシ」「カイダン、モット ホシイ!」と興奮するのです。

このヘブンの純粋な反応を見て、トキはついに自分自身の長年の秘密、つまり「怪談好き」という情熱を彼に打ち明けます。

トキが「大好き 大大大大大大大大大」と口にする姿は、これまで世間体を気にし、抑え込んできた「怪談オタク」としての魂が、ようやく解放された瞬間でしたね。

そしてここが最高のハイライト!トキが怪談の本を差し出すと、ヘブンはそれを制し、「アナタノ コトバ デ ナケレバ イケマセン」と、トキ自身の言葉で語ることを求めるのです。

ヘブンは、形式的な朗読ではなく、トキの心を通した生の言葉を求めた。これは、トキの「語り部」としての才能を、ヘブンが無意識のうちに見抜いた瞬間だったのではないでしょうか。

トキはこれに応えるべく、障子を閉め、ロウソクの火を灯して、怪談話にぴったりの雰囲気を作り上げます。そして「鳥取の布団」という怪談を語り始め、物語は次話へ繋がりました。

ばけばけ(朝ドラ)57話ネタバレ感想

■57話の感想:ゾーンに入ったトキと伊武雅刀の圧巻の演技

いやあ、もう痺れましたね。この57話は、まさに朝ドラの枠を超えた傑作回と言っても過言ではありません。

まず、大雄寺の住職を演じた伊武雅刀さんの存在感。あの魅惑の低音ボイスで語られる「水あめを買う女」は、本当に鳥肌ものでした。ネットでも「有料コンテンツレベル」「贅沢なアバン(冒頭)」と絶賛されていましたが、あれは2分間以上の圧巻の語りでしたね。制作統括の方が「この人が語れば納得できる」とこだわってキャスティングした理由がよく分かります。

そして、怪談に涙を流すヘブン先生の感受性の高さ!彼が怪談に惹かれるのは、そこに「弱きものへの共感」や「哀しみの記憶」を感じるからでしょう。

そして主役のトキ。怪談を語り始める前の、あの表情の変化に私は釘付けになりました。ネットでも「ゾーンに入った顔になった」「雰囲気すごい」と話題になっていましたが、髙石あかりさんの目の演技、凄まじかったです。

普段の不器用で優しさが溢れるおトキちゃんが、怪談の世界に入った瞬間に見せる、あの静謐で、どこか憑りつかれたような表情。これがまさに、後に小泉八雲の創作活動を支える「語り部」小泉セツの片鱗なのだと、深く感じ入りました。

ロウソクの炎と影を使った演出も相まって、視覚的にも聴覚的にも最高に引き込まれる15分間でした。

ばけばけ(朝ドラ)57話からどうなる?

■次回58話の考察:怪談が呼び寄せる別れの予感

次回58話では、トキ(髙石あかり)が語り始めた怪談「鳥取の布団」が、ヘブン(トミー・バストウ)の心にさらに深く響いていく様子が描かれます。

ヘブンは日本語で語られる怪談を、意味が分かるまで何度も何度も聞かせてほしいとトキにせがみます。トキにとって、これは「やっと好きなだけ怪談を話せる喜び」であり、ヘブンと心を共有できた至福の時間です。

ここで注目すべきは、トキが語った「鳥取の布団」という話です。実はこれ、史実の小泉八雲(ヘブンのモデル)が妻セツから聞いた話をもとに、彼の作品『知られぬ日本の面影』に収録されている実在の怪談なのです。

この話は、貧しい兄弟が凍死した後、彼らが使っていた布団から「寒い」という声が聞こえるという、非常に哀しく優しい物語です。ヘブンがこれまで抱えてきた孤独や、マーサの件で感じた「弱きものへの共感」といったテーマに、この怪談はまさに完璧に合致していると言えます。

ヘブンは、怪談の中にこそ、自分が日本で探している「ラストピース」、つまり滞在記を完成させる鍵があると確信したはずです。

しかし、この幸せな展開には、すでに別れの予感が付きまとっています。

第59話の予告では、錦織(吉沢亮)が、怪談がヘブンの滞在記のラストピースになるかもしれないと聞き、トキに協力することはヘブンの松江からの帰国を早めることになると不安を告げる展開が待っています。

トキとヘブンの心の交流が深まることは、ヘブンが探していたものが「完成」に近づくことと同義であり、それは、契約期間の終わりとともに彼が松江を去るという現実を加速させてしまうのです。

次回58話の、怪談を共有する幸福な時間は、実は別れへ向かう切ない道の始まりだった、という二重構造を、私たちは覚悟して見届けなければなりません。

まとめ

第57話は、トキがヘブンに怪談好きという「本性」を初めて見せ、受け入れられたという、二人の関係における記念碑的な回でした。

ヘブンの「アナタノ コトバ デ ナケレバ イケマセン」という言葉は、トキが持つ日本文化の語り部としての価値を、ヘブンが認め始めたことの象徴です。

怪談という共通の情熱を見つけた二人は、いよいよ夫婦の物語を本格的に歩み始めますが、その喜びの裏側には、ヘブンの「通りすがり」の運命と、迫りくる帰国という現実が影を落としています。

ヘブンが求める「ラストピース」の完成は、トキとの「永遠」ではなく、「別れ」を意味するのか。このジェットコースターのような展開から、次回以降も目が離せませんね!

引き続き、物語の展開と伏線の回収をしっかり見守っていきましょう!

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