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ばけばけ(朝ドラ)56話ネタバレ感想・あらすじ|伊武雅刀住職と「エクソシジミ」

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はるを 朝ドラ

朝ドラ「ばけばけ」第56話は、重い空気を吹き飛ばすような、トキとヘブンの関係における決定的な転換点となりましたね!

ヘブン先生の金縛りというコミカルでありながらも深刻な事態から、いよいよ二人の「怪談」という共通の趣味が交差する瞬間が訪れ、見ているこちらも思わず胸が高鳴りました。

今回は、第56話がどれほど重要な回だったのか、前回のおさらいから次回への考察まで、熟練ブロガーの視点で深掘りしていきますね。

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ばけばけ(朝ドラ)56話までの振り返り

■錦織が背負ったヘブンの「通りすがり」宣言

第55話は、第11週のクライマックスとして、ヘブン先生(トミー・バストウ)の壮絶な過去が明かされる回でした。

リヨさん(北香那)からの真剣なプロポーズに対し、ヘブン先生はアメリカ時代の結婚と、それが異人種間の結婚を禁じる州法によって破綻した悲しい経験を語りましたね。

その結果、「もう二度と人と深く関わらない」「どの国でもどの街でもただの通りすがりの人間として生きていく」という、彼の根深い孤独と決意が明らかになりました。

これがヘブン先生の抱える“ラストピース”の正体だったわけですが、最もショックを受けたのは、恋敵のリヨさんではなく、錦織さん(吉沢亮)だったという点が、視聴者の涙腺を緩ませました。

錦織さんは「私と先生の半年以上の付き合いは一体何だったんだろう」と、まるで失恋したかのように打ちひしがれ、学校以外ではヘブン先生と距離を置くと決めてしまいます。

松江随一の秀才「大磐石」である錦織さんが、こんなにも感情をこじらせる姿は、「激重すぎるw」とSNSでも大きな話題になりましたよね。

ばけばけ(朝ドラ)56話ネタバレあらすじ

■連日の金縛り!お祓いのはずが運命の怪談へ

さて、その重い空気は一旦置いといて、第56話では物語が一気にコミカルな方向へ舵を切ります。

ヘブン先生は連日、金縛りに苦しんでいました。

トキ(髙石あかり)は身振り手振りで「お祓い」を勧めますが、やはり言葉の壁が厚い。

ヘブン先生を公私にわたりサポートしていた錦織さんが距離を置いてしまったため、トキは助けを求められず困り果ててしまいます。

しかし、トキは諦めません。

出勤前の錦織さんを捕まえて、単刀直入に「お祓いって英語でどげなふうに説明したらいいのでしょうか?」と聞き出す、そのしたたかさがまたトキらしいですよね。

錦織さんから「エクソシズム(悪魔祓い)」という言葉を聞き出したトキは、ヘブン先生を連れて大雄寺へ向かいます。

ここで登場したのが、伊武雅刀さん演じる大雄寺の住職です。

厳かな雰囲気の中で団扇太鼓や鐘を使ったお祓いを受け、ヘブン先生の顔色はすっかり晴れやかに、「オハライ オモシロイ」と大喜び。

そして、ここからが運命の瞬間でした。

住職は気分を良くしたヘブン先生に、「せっかく気に入っていただけたなら、我が寺に伝わる怪談を聞いていきませんかの」と提案します。

トキが後ろで目を輝かせたのは言うまでもありませんね!

ヘブン先生も「ゼヒ、ネガイマス」(是非、お願いします)と興奮し、住職は二人を墓地へ案内して「水飴を買う女」の怪談を語り始めます。

西洋の知識人であるヘブンが、日本の怪談と初めて運命的に出会った、まさに記念すべき回でした。

ばけばけ(朝ドラ)56話ネタバレ感想

■伊武雅刀住職の存在感と「エクソシジミ」で大爆笑

第56話で、多くの視聴者を唸らせたのは、伊武雅刀さんが演じた住職の圧倒的な存在感でしょう。

制作統括の方も、ヘブンとトキの心に響く説得力が必要だと、ベテランの伊武さんに白羽の矢を立てたそうで、その期待に違わぬ渋い声と風格でしたよね。

お祓い儀式のシーンでは、スタッフもみんな聞き入ってしまったというエピソードが残っているほど、贅沢な時間だったようです。

そして、今回の隠れたハイライトといえば、トキのたどたどしい通訳シーンです。

錦織さんが書いてくれたカタカナの「エクソシズム」を、トキが一生懸命読み上げるも、なぜか「れつつごうつえくそしじみ」と、松江名物のシジミが混ざってしまうという、爆笑必至の場面がありました。

錦織さんがヘブン先生との関係に沈んでいる一方で、トキはこんなお茶目な間違いを犯しているという、この緩急のコントラストが「ばけばけ」の最大の魅力です。

金縛りというシリアスな悩みを抱えてお祓いに来た人に、すかさず「怪談はどうじゃ?」とナイスアシストする住職のサービス精神も最高でした。

怪談を聞けると知ったトキが、目をキラキラさせているあの「オタク反応」こそが、視聴者が求めていたトキちゃんですよね。

ばけばけ(朝ドラ)56話からどうなる?

■57話考察:トキが迷う「怪談好き」告白、八雲の孤独とリンクする理由

次回、第57話では、ヘブン先生は住職から聞いた怪談「水あめを買う女」にすっかり感銘を受け、もっと怪談を聞きたいと興奮します。

住職から「松江の人に色々聞いてみてはいかが」と助言されたヘブン先生の目に、隣にいるトキの存在がどう映るのでしょうか。

トキは、ヘブン先生と同じく自分が怪談好きであることを打ち明けたいと思いながらも、なぜか一歩踏み出せずにいる、という展開が予告されています。

ここが重要なポイントです。

トキが告白をためらう背景には、55話でリヨさんから指摘されたヘブンへの無自覚な想いと、もし関係が深まればヘブン先生が去ってしまうのではないか、という不安が絡み合っていると私は考えます。

しかし、ヘブン先生がこの怪談に強く惹かれたのは、彼の深い孤独と関係しています。

住職が語った「水飴を買う女」は、亡くなった妊婦の母親が墓の中で生まれた赤ん坊を養うために、幽霊となって毎晩飴屋に水飴を買いに来るという、母子の愛を描いた切ない話です。

史実の小泉八雲(ヘブンのモデル)は、4歳で母と生き別れ、その母の幻影や孤独を抱えながら生きていました。

この「水飴を買う女」の怪談は、八雲自身が幼い頃に母と離れた経験と重なるため、数ある怪談の中で特に愛したという逸話が残っているんです。

つまり、ヘブン先生が今、日本で初めて感銘を受けた怪談は、彼の「通りすがり」の人生と、居場所と母の愛を求める心に深く響いた証拠なんですね。

この時、トキが怪談好きであることを打ち明けるのは、単なる趣味の共有ではなく、ヘブン先生の最も深い孤独に寄り添い、彼に居場所を与えることに繋がるはずです。

まとめ

■いよいよ始まる「怪談夫婦」の共同作業

第56話は、ヘブン先生が「怪談」という日本滞在記のラストピースを発見する瞬間でした。

これで、トキとヘブン先生の間には、言語や文化、境遇を超えた、「怪談が好き」という強力な共通の絆が生まれました。

次回、トキが勇気を出して自分の「好き」を告白し、二人の共同作業が始まるのか、それとも錦織さんの不安(怪談を語り尽くせば、ヘブンは帰ってしまう)が現実になってしまうのか、目が離せません。

この先の展開で、トキの怪談語りこそが、ヘブン先生の人生を大きく「ばけて」いく原動力になるに違いありません。

私も、いちファンとして、二人の「怪談夫婦」が織りなす温かい日常を、心から楽しみにしています!

物語が深まるのは、ここからです!

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