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ばけばけ(朝ドラ)54話ネタバレ感想・あらすじ

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朝ドラ「ばけばけ」54話:ヘブンの壮絶過去とトキの「湯たんぽ破壊」が示す愛の予感!次週55話の錦織さんの行方は?

松野家やヘブン先生たちの人間模様が複雑に絡み合い、もはや目が離せない朝ドラ「ばけばけ」。
第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」の終盤、54話では、私たち視聴者も胸を抉られるような壮絶な過去がヘブン先生から語られましたね。

今回は、その重くも美しい展開となった54話を徹底的に振り返り、次週55話で予想される、トキとヘブン、そして錦織さんの関係性の「化け」について考察していきます!

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ばけばけ(朝ドラ)54話までの振り返り

■53話:リヨの告白とヘブンの「宿命」

前回53話では、松野家がヘブン先生を松江に引き留めようと、リヨさん(北香那)の恋を総出で応援する「トンデモ奇策」が展開していましたね。

その甲斐あってか(?)リヨさんは、病から回復したヘブン先生(トミー・バストウ)の快気祝いの席で、「松江に残って、私と夫婦になっていただけませんでしょうか」と、ついに熱烈なプロポーズをしました。

しかし、ヘブン先生が出した答えは、プロポーズの承諾ではなく、「自分の半生を聞いてほしい」という重すぎる言葉でした。

彼は、ギリシャで生まれ、アイルランド、アメリカと、居場所を転々としてきた自身の人生を「居場所を定められない私の宿命」だと表現し、トキ(髙石あかり)の心に複雑なざわめきを残したまま、物語は54話へ引き継がれました。

ばけばけ(朝ドラ)54話ネタバレあらすじ

■54話:ヘブンの過ちと「通りすがり」の決意

54話で明かされたヘブン先生の過去は、想像を遥かに超えて残酷でした。

アメリカのシンシナティにいた頃、彼は黒人にルーツを持つ女性マーサ(ミーシャ・ブルックス)と愛し合い、当時の州法で異人種間の結婚が違法であることを承知の上で、永遠の愛を誓ったのです。

しかし、その結婚が原因でヘブン先生は新聞社を解雇されてしまいます。

居場所を失ったマーサは自暴自棄となり、ついには剃刀で大家を切りつける事件を起こし収監されてしまうという悲劇。

面会に訪れたヘブン先生に対し、マーサは「恨むなら、自分を恨んで。私は反対したんだから」と突き放し、ヘブン先生はマーサを守りきれなかった「過ち」に打ちひしがれ、彼女との別れを選びました。

この痛すぎる経験から、ヘブン先生は「人と深く関わることはやめた」と決意し、「どの国でも、どの街でも、ただの通りすがりの人間として生きていくことにした」とリヨさんに告げ、プロポーズを優しく断りました。

一方、リヨさんの恋が実らなかったことを察したトキは、リヨさんから贈られた鳥(ウグイス/メジロ)をヘブン先生が空に放つのを目撃します。

トキは、その場にあったリヨさんからの贈り物の湯たんぽを、漬物石で壊そうとするという大胆な行動に出ます。

寒がりのヘブン先生は「コワス! ナイ!」と慌てて制止し、「ユタンポ、コワス、ダレ、タメ?」と問いかけます。

このトキの行動に、落ち込んでいたヘブン先生は笑い出し、「オモシロイ」と、二人は静かに心を通わせたのでした。

ばけばけ(朝ドラ)54話ネタバレ感想

■54話:残酷な時代と愛の奇行

ヘブン先生の過去は、朝ドラ史上でも屈指の重く、そして美しい告白シーンだったのではないでしょうか。

彼が「通りすがり」を信条としているのは、単なる孤独や気まぐれではなく、愛する人を守りきれなかった罪悪感と、これ以上誰も傷つけたくないという、究極の自己犠牲だったわけです。

特に、新聞社を解雇された上に、愛する人が差別と貧困で自暴自棄になり罪を犯してしまうという描写は、明治という新しい時代に生きる「埋もれた人々」の厳しさを象徴していて、胸が締め付けられます。SNSで「残酷な時代」「錦織さんの背中が悲しい」と話題になったのも頷けます。

そして、なんといっても、ヘブン先生の悲しみを察したトキちゃんの「湯たんぽ破壊未遂事件」です!

リヨさんの恋の終わりを悟り、彼女の贈り物を全て排除しようとするトキの行動は、無自覚ながらもヘブン先生を誰よりも大切に思っている証拠です。しかも、ヘブン先生が大切にしている(ないと「ジゴク」な)湯たんぽを壊そうとするなんて、純粋で危なっかしいトキちゃんの愛が溢れていて、最高に「オモシロイ」と感じました。

この一件で、ヘブン先生が久しぶりに心から笑い、トキに「オモシロイ」と返すシーンは、ヘブン先生の閉ざされた心の扉が、トキという「ホーム」を見つけたことで、少しだけ開いた瞬間のように見えました。

ばけばけ(朝ドラ)54話からどうなる?

■55話:錦織の離脱とトキの動揺を考察

次回55話では、ヘブン先生の告白が周囲に大きな波紋を広げることが予告されています。

■予想①:錦織はなぜ迎えに来ない?

最も気になるのは、錦織友一(吉沢亮)の行動です。ヘブン先生を迎えに来た錦織さんは、ぎこちない様子でヘブン先生に「私とはいったいどういった存在なのでしょうか」と質問します。

ヘブン先生が「素晴らしい通訳」と答えると、錦織さんは落胆し、翌朝から迎えに来なくなってしまいます。

これは、ヘブン先生が「誰とも深く関わらない。恋人でも、友人でも、誰でも」と決めたことが、錦織さんにも「通りすがり」の烙印を押した形になったからです。

松江随一の秀才で「大磐石」の異名を持つ錦織さんですが、ヘブン先生の孤独に寄り添い、真の友人になりたいと願っていた彼にとって、この「通訳」というドライな肩書きは、心が引き裂かれるようなショックだったに違いありません。錦織さんは、ヘブン先生の心の防壁に阻まれ、深く傷ついてしまったのでしょう。

■予想②:リヨの一言がトキの恋を加速させる

そして、恋が終わったリヨさん(北香那)が、トキに対して「今までの応援のお礼」を伝えに来ます。この時にリヨさんが発する「ある一言」が、トキを動揺させると予告されています。

リヨさんがトキに伝えるのは、恐らく「ヘブン先生は、松江も通りすがりだから」という、ヘブン先生自身の言葉でしょう。

トキ自身も以前、ヘブン先生から「私はただの、通りすがりのただの異人です」と聞かされ動揺しましたが、リヨさんから改めてその言葉を聞くことで、トキは自分の恋心と、ヘブン先生を引き留めるという使命との間で、大きな葛藤に直面するはずです。

ヘブン先生が過去に想いを馳せるイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)の存在も示唆されており、トキはヘブン先生を「通りすがり」から引き戻すことができるのか、トキの「化け」が試されることになりそうです。

まとめ

■ヘブン先生を松江に留める「ラストピース」は怪談好きのトキ!

ヘブン先生の壮絶な過去が明らかになり、彼が「通りすがり」として生きることを選んだ理由が痛いほど理解できた54話。しかし、そんな彼がトキちゃんの予想外の行動(湯たんぽ破壊!)に笑い、「オモシロイ」と感じたことは、未来の夫婦関係への大きな希望です。

リヨさんの恋は終わりましたが、松野家の生活がかかっているトキちゃんの戦いはこれからです。ヘブン先生を松江に留める「ラストピース」は、異文化の壁を越え、彼の孤独を埋めることができる怪談好きで不器用なトキちゃん自身であることを願ってやみません!

錦織さんが迎えに来なくなったことで、ヘブン先生の孤独は深まってしまうかもしれませんが、これはトキちゃんが「通訳ではない、真の理解者」としてヘブン先生の隣に立つ、絶好のチャンスになるかもしれませんね。

次週、トキちゃんがリヨさんの言葉に動揺しながらも、どんな「化け」を見せてくれるのか、期待が高まります!

あの湯たんぽは、ヘブン先生にとっての「寒さから身を守る最後の砦」であり、トキちゃんは、その湯たんぽを差し出すだけではない、心を温める存在になっていくのでしょうね。

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