【遂に来た】26セルテートHDは「フルアルミの怪物」!発売前に知るべき歴史、スペック、そして衝撃のユーザーインプレ
ダイワから2026年2月に登場する「26セルテートHD」の情報、もうチェックしましたよね?
ティザー映像が公開されたとき、SNSは「ついにフルメタルLTの本命が来た!」と大騒ぎになりました。
僕も10年ぶりのHD(ヘビーデューティー)復活には、胸が高鳴りっぱなしです。
特に磯や激流での釣りを愛するアングラーにとって、この「フルアルミの怪物」は、もはや単なる新製品ではなく、長年の夢が詰まったロマンの塊なんじゃないでしょうか。
まだ実機を触ることはできませんが、公開されている情報から、このリールがどれほどヤバいのか、徹底的に深掘りしていきましょう。
26セルテートhd(ダイワ)とは?
■伝説の系譜:セルテートHDが10年ぶりに蘇った背景
セルテートというリールは、2004年の初代誕生以来、「剛性」と「操作性」を両立するフラッグシップとして、ダイワの歴史を支えてきました。
初代セルテートはアルミ製ローターを搭載し、まさに剛性第一の設計だったんです。
しかし、2013年以降、ローターはZAION(ザイオン)という軽量で高剛性なカーボン樹脂に切り替わり、「小型スピニングリールのローターは軽くあるべき」というダイワの哲学が主流になっていきました。
この軽さへのこだわりこそが、今のダイワリールの快適な操作性を生み出しているのは間違いありません。
そんな歴史の中で、高負荷特化モデルとして生まれたのが、2016年の「16セルテートHD」です。
この16HDは、ダイワで初めてモノコックボディを採用したモデルで、磯ヒラやショアジギングを想定したタフネス仕様として、多くのヘビーユーザーに支持されました。
ただ、当時の技術では、ローターを軽くするためにZAIONを使うという、ある種の”割り切り”も必要だったわけです。
そして今回、現行の24セルテートで完成された「エアドライブローター」という最新の設計思想が、歴史的なブレイクスルーを起こしました。
この技術のおかげで、重いアルミ素材を使っても、小型スピニングリールに求められる「低慣性による軽快な操作性」を失わずに済むようになったのです。
つまり、26セルテートHDは、「ローターは軽くあるべき」という長年の不文律を、テクノロジーの力で乗り越えた、ダイワの挑戦の結晶と言えるでしょう。
26セルテートhd(ダイワ)の特徴
■フルメタルが実現した「必要以上の強さ」
26セルテートHDの核となる特徴は、何と言ってもダイワ唯一となる「フルアルミ小型スピニングリール」という点に尽きます。
フルメタル(AL)モノコックボディに、アルミ製エアドライブローターを組み合わせることで、ボディからローターに至るまで全身が金属で構成されているんです。
このフルアルミ構造が、私たちアングラーに「必要以上の強さ」をもたらしてくれます。
驚異の剛性と巻き上げ性能
最も注目すべきは、アルミ製エアドライブローターによる剛性の劇的な向上です。
ダイワの比較テストによると、このアルミローターは、同番手のZAION製ローターと比べて、力がかかった時の変位量(たわみ)を約50%も低減させています。
たわみが少ないということは、フッキングの力が魚にダイレクトに伝わるということ。
実際に、標準セルテートLTと比較して、フッキングパワーが平均で約8%もアップしているというデータが出ています。これはまさに力でねじ伏せるためのスペックです。
また、巻き抵抗の大きなルアー、例えば鉄板バイブやブレードジグ、大型ミノーを一日中巻き続けるような釣りでも、ローターのたわみが少ないため、安定したリトリーブが可能になり、疲労軽減にもつながります。
HD専用のタフネス強化テクノロジー
HDが単なる「アルミローターをつけたセルテート」ではないのは、細部にまでヘビーデューティー設計が施されているからです。
- ATD TOUGH: ドラグには、ソルティガと同等の高耐久カーボンワッシャーを採用したATD TOUGHを搭載しています。耐久性が3倍以上に強化され、特殊なグリスによって大型魚との長時間ファイトでもスムーズかつ安定したドラグ性能を維持してくれるんです。
- 新設計マグシールドラインローラー: ラインローラーには、止水壁を追加した新しいマグシールド構造を採用し、水の侵入に対する防水性がさらに向上しています。磯での波飛沫や、荒れた状況下での使用を想定した、地味だけどめちゃくちゃ頼もしい進化ですよね。
- クランク形状エアドライブベール: 大型ルアーや重量級ルアーを使う際でも、ラインが確実にラインローラーへ送られ、キャスト時の不意なベールオープンを防ぐクランク形状のベールが採用されました。
- フルBB(ボールベアリング)12個搭載: スプール軸部などにベアリングが2個追加され、合計12個に。これにより、ドラグの滑り出しが滑らかになり、高負荷時の巻き心地の向上に貢献しています。
この全身金属の「エモーショナルな質感」も、HDならではの大きな魅力です。引き締まったブラックの外装に、新塗装による煌びやかな光沢が施されているそうで、早く手に取って、この金属の塊感を堪能したいと妄想しています。
26セルテートhd(ダイワ)モデル一覧とスペック
■26セルテートHD 全モデル&詳細スペック
26セルテートHDは、高負荷な釣りに照準を絞り、3000番から5000番までの8モデルにラインナップが限定されています。ライトゲーム用の小型番手はありません。
本格的なショアジギングや磯ヒラ、重いルアーを使う大型シーバスゲームなどがメインフィールドです。
| モデル | 自重(g) | ギア比 | 巻取長(cm) | 最大ドラグ(kg) | PE糸巻量(号-m) | BB数 | 希望価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| LT3000-CH | 225 | 5.7 | 85 | 10 | 1-200 | 12/1 | 79,500 |
| LT3000-XH | 245 | 6.2 | 93 | 10 | 1-200 | 12/1 | 82,000 |
| LT4000-CXH | 255 | 6.2 | 99 | 12 | 1.5-200 | 12/1 | 83,000 |
| LT5000D-CXH | 260 | 6.2 | 105 | 12 | 2.5-300 | 12/1 | 86,500 |
| LT5000D-XH | 305 | 6.2 | 105 | 12 | 2.5-300 | 12/1 | 88,000 |
※上記は代表的なモデルを抜粋。他にLT3000、LT4000-C、LT5000Dがあります。
個人的に特に注目したいのは、LT5000D-CXH(260g)とLT5000D-XH(305g)の巻き上げ力と自重のバランスです。
LT5000D-CXHは、PE2.5号が300m巻ける深溝スプール(D)を持ちながら、自重が260gと驚異的に軽いんです。
CXHはC(コンパクトボディ)ではありませんが、LT5000D-XHが305gなのに対し、45gも軽い。ショアジギングで一日中シャクるなら、この260gという軽さは絶対的なアドバンテージになりますよね。
ジグの回収速度や手返しの良さを重視するなら、LT5000D-XHが巻き取り長さ105cmで人気になりそうですが、軽快な操作感を優先したいならLT5000D-CXHもアリかもしれません。
HD復活に対するアングラーのリアルな声
この26セルテートHDは、ティザー公開の時点から大きな反響を呼んでいます。
多くの声は、「待望のフルメタルLTだ」「剛性重視のHD復活は震える」という熱狂的な歓迎ムードです。
特に、磯や沖磯での本格的なショアジギングをメインにする「ヘビーユーザー」層にとって、この「軽さよりも信頼できる剛性を優先した設計」は、まさに100年待ったリールだと評されています。
一方で、中には「汎用機LTボディのギアが、金属ローターの剛性に耐えられるのか?」という懸念の声も上がっています。
確かに、16セルテートHDの時代には、高負荷な秋アジ釣りの使用でギアが壊れたという話もあり、剛性アップの常套句に対する懐疑的な意見もありますが、今回はモノコックボディと超々ジュラルミン製MCタフデジギアの組み合わせに加え、高負荷モデルにはソルティガで実績のある高強度ピニオンギアも採用されています。
ダイワの技術の集積が生んだ「時代の申し子」として、その耐久性には期待したいところです。
また、現在24セルテートを持っているユーザーからは、「HDのアルミローターだけ交換してアップグレードできないか」といった、なんとかフルメタ化したいという熱い妄想も飛び出していました。誰もがこの全身金属の剛性に惹かれている証拠ですね。
26セルテートhd(ダイワ)|買うべき?
■HDを買うべき人、見送るべき人?最終結論
さて、僕自身の意見としては、26セルテートHDは、特定の釣りに強烈に特化した「スペシャルエディション」であり、全アングラーに必須のリールではない、ということです。
26セルテートHDが刺さるアングラー
- 磯ヒラスズキ、ロックショア、本格ショアジギングをメインにしている方。
- 軽さよりも、「力勝負で主導権を渡さない圧倒的な剛性」をリールに求める方。
- メタルバイブや大型ミノーなど、巻き抵抗の大きいルアーを多用する方。
- フルアルミによる金属的な巻きフィールや、エモーショナルな質感を堪能したい方。
荒磯でサラシを撃つヒラスズキゲームや、沖磯で大型青物を相手にする場合、リールにかかる負荷は想像を絶します。ドラグを締めて強引なファイトを仕掛ける場面で、HDは最高の安心感を提供してくれるでしょう。
24セルテートや他モデルで十分なアングラー
- メインがシーバス、ライトショアジギング、一般的なサーフゲームなど、そこまで極端な高負荷がかからない釣りである方。
- 軽快な操作性を最重視し、一日中シャクり続けるために、とにかくリール全体の軽さを優先したい方。
- 汎用性の高いオールラウンダーを探している方。
もしあなたの釣りが、30?40gのジグを中心に使うライトショアジギングがメインなら、軽さと剛性のバランスに優れた24セルテート(LT4000-CXHなど)が依然として最適な選択肢となるはずです。
しかし、もしあなたが「磯・ショアジギング」というヘビーゾーンで戦い、最新技術で組み直された「現代版HD」というロマンを求めるなら、この26セルテートHDは最高の相棒になるでしょう。
来年2月の発売が本当に待ち遠しいですね!僕もすぐに手に入れて、このフルアルミのフィーリングを体験したら、また詳細なインプレッションを共有しますので、期待していてください!
HDリールとショアジギの剛性比較について
26セルテートHDが提供する「たわみの少なさ」による剛性は、まるで、しなやかで軽量なカーボンロッド(標準セルテート)に対して、粘り強く折れない無垢のグラスファイバーロッド(HD)のようなイメージです。軽量なカーボンロッドが感度と操作性に優れるように、ZAION製ローターは巻き出しの軽さで勝りますが、極限の負荷がかかる瞬間には、金属ならではのたわまない強さが、ファイトの主導権を握る鍵となります。
